2019年7月28日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される「RIZIN.17」の追加対戦カードおよび、8月18日(日)にドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催される「RIZIN.18」の対戦カードが下記の通り発表された。
KINGレイナが約1年振りにRIZIN参戦。MMA3勝1敗のステファニー・エッガー(スイス)と63.0kg契約で対戦する。2018年から65kg~70kgの間で試合を行ってきたKINGレイナにとって、初の63kgでの試合となる。2018年8月の「RIZIN 12」以来のRIZIN参戦となるレイナ。前回のRIZINでは、65kg契約でケイトリン・ヤングと対戦し、投げからテイクダウンを決めるもヤングに立たれ、スタンドでのプレッシャーで追い込まれ判定負け。同年12月のDEEP JEWELSでは65kg契約でジュディー・ルイスから判定勝利、19年3月には68g契約で上田真央を1R 25秒の秒殺KOで沈め、再びRIZINでの復活を狙う。
KINGレイナ同様、柔道をバックボーンに持つエッガーは、2013年のU23欧州70kg級王者。MMA3勝の全てを1本・TKOで決めている。2016年11月には「Invicta FC 20」に135ポンド(61.23kg)で出場。アレクサ・コナーズにスプリット判定で敗れるも、前戦2018年3月の「Buddy MMA Clash 2」では1R TKO勝ちを収めている。
オーソドックス構えで、柔道家らしく足払い的なローキックで相手をこかしているエッガー。しかし打撃ではコナーズに後れを取っており、初の63kg契約で減量して試合に臨むKINGレイナとしては、スタンドで優位に立ちたいところだ。<関連記事>KINGレイナが元祖パリピ系グループのMVに大胆ファッションで出演してチョーク
また、RIZINライトヘビー級のイヴァン・シュトルコフとキム・フンのスペシャルワンマッチ(93kg契約)も決定。シュトルコフはこれまで16戦15勝1分と無敗のロシアンファイターで、MMAデビュー10連勝で臨んだ2017年7月のRCC Boxing Promotions日露対抗戦では、石井慧に2R TKO勝利を収めている。
2016年11月にアントニオ・シウバに、17年2月にロドニー・ウォレスにいずれも判定勝利し、元UFCファイターを連続撃破。さらに2018年にもRussian Cagefighting Championshipでファビオ・マルドナド、チアゴ・シウバの元UFCのライトヘビー級ファイターから勝利を挙げ、2019年4月にUFCファイトナイト・ロシアに参戦が決定していたが、「体調不良で欠場」に。その後、ドーピングによる契約解除との報道もあったが、UFCもUSADAもシュトルコフのステータスについてコメントは出していない(※続報:USADAから2年間の出場停止処分を受ける)。“ウラル・ハルク”の異名を持つパワーファイターは、RIZINデビュー戦でどんな試合を見せるか。
対するキムはMMA25戦10勝12敗1分け。2017年7月のROAD FCでは185ポンド(83.9kg)のミドル級で福田力と対戦。福田のテイクダウンを防いだフンがスタンドの打撃でTKO勝ちを収めている。2011年のLegend FC 6では、現UFC世界ミドル級王者のロバート・ウィテカーに170ポンドのウェルター級ながら三角絞めで一本勝ち。しかし、2012年に中村K太郎に、2013年にミノワマンにいずれもTKO負けを喫している。10勝のうち6勝は1Rの早い段階で仕留めているが、シュトルコフとは階級差があり、キムにとって厳しい試合となりそうだ。
KINGレイナ「初めて63キロで試合します」
「今回、新たな挑戦として初めて63キロで試合します。対戦相手はスイス人のInvicta FCに出ている選手だけど、相手の動画を見て、打撃にかなり穴があるのかなーと思ったので、そこをついてぶっ倒そうと思ってます!」
ステファニー・エッガー「私には彼女を攻略する策がある」
「日本という土地の最高の舞台で試合が出来ることを大変うれしく思います。スイス人として恥ずかしくないような試合ができればと思います。KINGレイナはとても優秀な選手でハートもあり、グラウンド技術も秀でていますが、私には彼女を攻略する策があります。それを見に来てください」
イヴァン・シュトルコフ「再び戦える深い喜びを感じている」
「RIZINと契約を結んだ事は、私にとって新たなキャリアと人生の物語の始まりだ。この機会に感謝していると共に、再び戦える事に深い喜びを感じている。新しい地、そして新しいファンの前で素晴らしいパフォーマンスを約束する」
キム・フン「彼を倒すにはスピードで対応するしかない」
「プロ格闘家になった時からPRIDEで戦う事、そしてさいたまスーパーアリーナで戦う事が夢だった。今回二つの夢が同時に叶う事を光栄に思います。対戦相手は技術が荒くファイトパターンが単調だ。ハルクというニックネームに相応しくパワーで押し切るタイプだ。ヘビー級で戦っており名前のある選手も倒している。彼を倒すにはスピードで対応するしかないので残りの準備期間をフットワークなどスピードを活かした対策ができるように費やしたい。歴史と伝統ある日本の地で、そしてファンの前で良い試合ができれば本望です」