『ゴング格闘技 2023年1月号 NO.323』に掲載された独占インタビューに続き、今後について語った武尊
K-1三階級制覇の武尊(team VASILEUS)が11月27日にABEMAにて放映された『石橋貴明プレミアム第18弾 タカさんと話題の人たちあっち向いてホイ!』に出演。今後の活動について語った。
石橋貴明に今年6月19日に開催された『THE MATCH 2022』での那須川天心戦について聞かれた武尊は「10年ぶりに負けたんですけど、自分の人生が終わったような気持ちになりましたね」とその時の心境を語ったが「復帰することに決めました」と告げる。
戦いたい相手がいるのかとの問いには「相手もそうですが、僕を10年間応援してきてくれた人たちに最後に僕の負けた姿を見せて終わるのは違うかなと思って。あと1回勝つ姿を見せてからでもいいんじゃないかなと思って」と、復帰を決めた理由を話す。
「心が折れて、そこからまたリングに上がって来る姿を見たい」と石橋が言うと、武尊は「僕は本当は天心選手にもう1回リベンジをしたいんですけれど、天心選手はボクシングに行っちゃうし、階級も元々違ってさらに階級幅が出来ちゃうので、違う形でのリベンジマッチというのが…1試合やりたい選手がいてそこへ向けて頑張ろうかなと」と、“違う形での天心とのリベンジマッチ”というキーワードを明かした。「その選手は強い?」と聞かれると「強いですね、はい」と武尊。
「これから現役でやれて数試合かなと思うので、残りの試合は自分がやりたい試合とやりたいことを全部実現させるためにフリーの状態で、さらに格闘技界が盛り上がる試合をやるためにフリーの状態にさせてもらって」とK-1との契約が満了を迎え、フリーの状態になったことを説明し、「今までは日本の中でしか試合をやっていなかったんですけれど、世界規模の試合をやれたらと思っています」とさらにスケールの大きな試合をやりたいという。
石橋から「メイウェザーとやるの?」と聞かれると「まだ分からないですけれど。今は何でも出来る状態なので」と否定はしなかった。
キックボクシング以外の試合の可能性もあるのかとの質問には「ちょっとは考えています。でも今はいったん、この前キックで勝って終われていないのでもう1試合キックをやろうかなと思っています」と、他の格闘技に挑戦することも考えているが、もう1試合キックボクシングの試合をすることが優先だとした。
それは来年の4月か5月くらいなのか、との問いには「うーん(笑)…やれたらいいなと思っています」と言葉を濁す。
残りの格闘技人生でやりたいことには「業界をよくする方を頑張りたい」とし、「若い選手が増えてきているので、その中からスターになる選手はいくらでもいると思うし、強い選手もたくさんいるし、そういう選手たちが目立てる舞台を作りたいなっていう」と、自ら舞台を作り出したいとする。
(写真)試合後、共に涙を流しながらリングで語り合った武尊と那須川天心
「僕の来年の次の試合は、僕の試合だけじゃなくK-1だったりRIZIN、RISEだったり、いろいろな団体の選手が全員出られる大会にしたいと思うので、そこで僕の試合が注目されたとしてもアンダーカードで組まれた試合の中の選手もそこで輝いて、そこからスターが出てきたら一番嬉しいかなって」と、次の試合は来年と明言し、『THE MATCH』のような団体の垣根を超えた大会にしたいという。
その対戦相手については「契約的にまだ何も決まってないので」としたが、「次の試合は明確には言えないですけれど、日本ではなく世界でってテーマでやりたいと思うので」と、vs.世界をテーマにした大会にしたいとの構想も打ち明けた。