Bellator勢にとって「リング」は難しい問題になるだろう
──リングとケージの違い、さらにユニファイドルールとRIZINのルールセットは異なりますが、ケース選手はRIZIN参戦を重ねるなかでどうアジャストしましたか。
「僕にとっては新鮮だったんだ。UFCからPFLを経て、このスポーツやユニファイドルールに嫌気がさしていた部分があったから、このRIZINに来て、サッカーキックやフットスタンプがある、まったく新しい環境で試合をすることが出来て、RIZINルールに挑戦してみて、この競技がまた好きになるきっかけになった。この“何でもあり”のルールは僕にとっては素晴らしい。戦いとして、非常にピュアで僕にあっていて、アジャスト出来たと思う」
──今回、そのルールが初となるBellator勢にとって、RIZINルールへのアジャストは簡単ではない?
「Bellator勢にとって、難しい問題になると思う。特にAJの武器のひとつは、ケージレスリングをよく使うことだ。それがロープによって出来ないのであれば、彼はもしかしたらレスリングで勝負してこないかもしれない。そのくらいケージとロープでは差がある。ケージは攻めとディフェンスの両方に使えるんだ。リング・ロープではなかなか防御に使うことは出来ない。その点で彼らは慣れていないと苦労するだろう」
グスタボがバカ正直に突進してきたら痛い目に遭う
──ケース選手自身は大晦日に、現在2連勝中のルイス・グスタボ選手と対戦します。
「2019年のライト級GPからグスタボには目を付けていて、彼とはぜひ一度戦ってみたいと思っていた。彼のスタイルと僕のスタイルで非常に面白い試合になると思っているので、この試合が組まれて非常に楽しみにしているよ。自分のスキルを最大限に発揮して、勝ち星先行になりたい」
──あの嵐のようなグスタボ選手の打撃ラッシュをどうとらえていますか。
「とにかくグスタボのプレッシャーに対して、早い段階で尻餅を着かせる。それが僕のダブルレッグのテイクダウンなのか、右クロスなのか、どれでも行ける。ひとつだけ言えるのは、僕のような経験のある選手に対して、バカ正直に真っ直ぐに突進してきたら、痛い目に遭うことだけは伝えておくよ」
──なるほど。ところで静岡県磐田市は結構な田舎ですが、退屈ではないですか?
「それが面白いことに、磐田とアイオワはとても似ている。何も無いから練習に集中するのにとても適しているんだ。起きてトレーニングして、ご飯を食べて、寝る、それだけの繰り返しで誘惑も少ない(笑)。とても練習に集中できて
るよ」
──食といえば、ボンサイ柔術の近くに有名なステーキ店「さわやか」があります。もう行きましたか?
「ああ! ちょうど昨夜その“サワヤカ”に行ったんだ。とてもジューシーで美味しかった。あの地域(静岡県内)でしか食べることが出来ない? それは、また行くことになるだろうね(笑)」