イングラムのパンチを被弾しながらも前へ出続ける根性を見せた皇治。試合後にはマイクパフォーマンスも繰り広げた(C)NEONMAFIA inc.
「Global Titans: Mayweather vs dej」
2022年11月13日(日本時間14日)アラブ首長国連邦ドバイ
コカ・コーラアリーナ
※ABEMA PPV ONLINEでライブ配信
▼第6試合 エキシビション -65kg契約 3分3R
―ジャハン・イングラム(米国)
3R勝敗無し
―皇治(TEAM ONE)
ボクシングルールのエキシビションマッチで、フロイド・メイウェザーの“秘蔵っ子”で朝倉海とスパーリング経験もあるイングラムと皇治(TEAM ONE)が3分3R(-65kg以下契約)で対戦。
イングラムはプロ3戦3勝の21歳。直近の試合ではスーパーライト級(140ポンド/63.5kg)で戦っている。リングに登場したイングラムは余裕の笑み。
1R、まずは皇治がジャブ。イングラムは左フックから左ボディを返す。ジャブの突き合いから鋭いワンツーを繰り出すイングラムは、皇治が頭を下げて入ろうとしたところへ右アッパーを合わせる。皇治はしっかりガードを固めて前へ出るが、イングラムの左ボディ、右ストレートにその前進を止められる。イングラムの右フックにニヤリと笑みを浮かべる皇治だがイングラムの速いパンチ、特に左ボディをもらう。頭を付けるようにして左フック、左ボディを打つ皇治にイングラムはスピードのある出入りとワンツー、左ボディ。パンチのスピード・回転にはかなりの差がある。
2Rはイングラムが前へ出た。ワンツー、左ボディを打ち、皇治の返しのパンチはバックステップ・スウェーでかわし、すぐに自分の攻撃へ。皇治は前へ出て右ストレート、左ボディからの左アッパー。イングラムの速いコンビネーションをもらいながらも前へ出て接近戦に持ち込む皇治は、イングラムのジャブ連打をもらっても舌を出して挑発。距離を詰めて接近戦で左ボディを打つ皇治。この距離を潰しての攻撃でイングラムにロープを背負わせる。
3R、余裕がなくなった表情に見えるイングラム。皇治はイングラムの攻撃をもらっても左右フックで前へ出る。イングラムの強烈な左ボディ、左アッパー。皇治の右ストレートはかわして逆に右ストレートを打ち込むイングラム。皇治は左ボディをまともにもらっても下がらず前へ出て左ボディを打ち込む。押し込むようにイングラムにロープを背負わせる皇治は至近距離での打ち合い。アームブロックしながらしっかりパンチを当てるイングラムだが、皇治も手数を出す。テクニックに優るイングラムに気持ちの強さと打たれ強さで立ち向かう皇治。
最終ラウンドのゴングが鳴ると、解説の竹原慎二は「ナイスファイト」と皇治を称えた。皇治は左瞼の上をカットして流血も見られる。エキシビションのため勝敗はなく、両者の手が上げられた。
本職のスピードとテクニックを見せつけたイングラムはマイクを向けられると「まずメイウェザーに感謝の気持ちを述べたい。皇治のことは本当は別に嫌っているということはありません」と笑顔。「自分としてはエキシビションなので実際の試合ではないので試合を楽しむことが出来ました」と爽やかに答えた。
続いてマイクを向けられた皇治は「世界の田中です。日本のみんな、遅くまで起きててくれてありがとう、愛してます。RIZIN榊原社長、そしてRIZINのファン、ドバイの皆さん、そしてこのTITANS、皆さま本当にありがとうございました。そしてイングラム…全然聞いてない、アイツ。イングラムもありがとう」とお礼を述べる。
続いて「ただ、皆さん聞いてください、今のはボランティア。まだ本気を出してません。TMT、イージー、イージー。イージーファイトTMT。メイウェザー、カモン、ジャパン。ボッコボコ、キックルール、ハイキックボーン! 失神させてやるから根性見せて日本に来いクソ野郎」と、改めてメイウェザーに日本でキックルールで戦おうとアピール。