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【ROAD TO ONE&BOM】ONE&ONEルンピニーの大舞台目指して4階級でOFGトーナメント、注目は“令和の怪物”吉成名高のいとこ士門

2022/11/12 00:11
 2022年12月11日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール『ROAD TO ONE & Shimizu presents BOM37』の記者会見が、11月11日(金)都内にて行われた。  今大会は2部制で行われ、第1部の『ROAD TO ONE』では「ROAD TO ONE Japanトーナメント」を実施。フェザー級、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級の4階級で各階級に4選手が出場となる。各階級には“下剋上枠”が設けられ、戦績は低いが一発のパンチが強い、面白い試合をする選手にチャンスが与えられた。階級はONEの階級ではなく、今回は通常のムエタイの正規体重で行われる。  ONEオープン・フィガー・グローブ着用のONEムエタイルールが採用され、3分3R制、ケージではなく通常のリングを使用、ハイドレーションテストはなく通常通りの前日計量となる。優勝者は『ONE Lumpinee』出場や各国の『ROAD TO ONE』と連携をとっていき、最終的にONEと10万ドル(約1400万円)の本契約を結ぶことを目指す。  会見の冒頭ではONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長からのビデオメッセージが上映され、「BOMの選手みんな応援しています。頑張ってください。ROAD TO ONE、一番いい、ベスト・オブ・ザ・ベスト、世界中ベスト、ONE ChampionshipかONEルンピニーでまた会いましょう。頑張ってください。押忍」とコメント。  また、今大会はU-NEXTにて独占配信されることも発表され、U-NEXTの堤天心CEOより「このたびムエタイ格闘技団体を運営するBOMプロモーションとタッグを組み、配信パートナーとしてROAD TO ONE Japan、BOMという2つの大会を皆さまにお届けできることを大変嬉しく思います。U-NEXTではこれまでも多岐にわたる格闘技コンテンツをお届けしてまいりましたが、今回ROAD TO ONE Japan、BOMが加わりラインナップがさらに強化されました。今後もより多くの格闘技ファンの方にお楽しみいただけるよう取り組んでまいります。ぜひご期待ください」とのコメントが寄せられた。  各階級ごとに会見が行われ、出場選手たちは次のようにコメントした。 <フェザー級> 士門・PKセンチャイ(=吉成士門/P.K.Saenchai MuayThai Gym)「このトーナメントに勝って本戦にアピールできるように頑張ります」 佐野貴信(創心会)「ONEのトーナメントですが、僕のバックボーンはムエタイでもヒジ・組み無しのキックボクシングでもなく本来のキックボクシングなので、キックボクサーとして覚悟を持って臨みたい。全部引っ繰り返します」 馬渡亮太(治政館)「自分はこのトーナメントで自分のムエタイスキルを存分に発揮して優勝します」 Gang-G(ゴリラジム)「嬉しいです。馬渡選手は僕の福岡のゴリラジムにトレーナーで来ているデンサヤームさんと引き分けているようなので、僕が勝ってリベンジして王者になってONEに行きたいと思います」 ――1回戦の対戦相手の印象は? 士門「佐野選手はアグレッシブで一発一発威力のある選手」 佐野「非常に技術も実績もあってやりにくい選手かと思いますが、試合が始まったら勝ちに行きます」 馬渡「凄く強そうな印象です」 Gang-G「身長が高いなと思いました」 ――馬渡選手は唯一他団体からの参戦だが、意気込みは? 馬渡「外敵な立ち場なので3人全員喰ってやろうと思います」 ――Gang-G選手は下剋上枠だが、どう思った? Gang-G「まさかでした。ONEに憧れとって僕も出たいと思っていて中川会長のTwitterを見たら各団体の王者だけと書いてあったので、オファーが来た時はビックリしました」 ――何を一番見せたいか、一番見てもらいたいところは? 士門「倒せるムエタイをして圧倒したいです」 佐野「会場が盛り上がる試合をして優勝したいです」 馬渡「相手が凄い抜擢枠ですが、その1ミリもいいところを見せることなく圧倒して勝つところですね」 Gang-G「チャイスーで頑張ります」 ――OFGで戦うことをどう思うか、そしてONEへの想いは? 士門「OFGは初めてですが、強い方が勝つのが格闘技なので問題ないです。ONEに行って有名なタイ人や強い選手がいっぱいいるので倒していけたらと思っています」 佐野「OFGは初めてで、練習でミットを打っても距離が近い。試合では防御面で変わってくると思います。ONEに関しては年齢的にラストチャンスかなと思うので夢を掴みたいです」 馬渡「OFGですぐ練習したんですが、拳にインパクトが直接伝わってくるので『俺、パンチ強くなったんじゃないか』って錯覚がありました(笑)。ONEに行ったらロッタン施主とかムエタイの強い選手と戦ってみたいです」 Gang-G「OFGは拳が痛い。打たれたら表面的なダメージが大きかったイメージです。ONEに行ったら大成さんにレフェリーしてもらおうと思っています」 ――士門選手はこのチャンスを活かしていとこの吉成名高選手を超えたいか? 士門「超えたいですね(笑)。優勝してONEに出て強いタイ人を倒していこうと思っています」 [nextpage] <ライト級> (左から)レンタ、梅沢、羅向、虎二郎レンタ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)「今回、僕以外で凄く強い3人が争うことになりますね。ここで優勝すれば間違いなくライト級で一番と証明できるので僕が国内で一番強いと証明したい」 梅沢武彦(東京町田金子ジム)「今回はONEのトーナメントということでデカいチャンスだと思っています。レンタくんは緊張してるかなと思います(笑)」 羅向(ZERO)「ここで絶対に勝って人生変えます」 虎二郎(FLYSKY GYM)「この4人の中で一番格下だと思うので、イケイケどんどんで頑張ります」 ――1回戦の対戦相手の印象は? レンタ「梅沢選手は試合を見て蹴りが多彩でハイキックが強い印象」 梅沢「レンタ選手はスピードもパワーもあって若くていい選手だと思うので、やるのを光栄に思います。あとスーツがカッコいいです」 羅向「調べてみたら古い映像しかなくて分からなかったので、当日やってみてという感じです」 虎二郎「男前だなと思います」 ――何を一番見せたいか、一番見てもらいたいところは? レンタ「自分は福岡でムエタイをやっていますが、東京に負けない、地方から成り上がれるということを今回の試合で世界にアピールしたいです」 梅沢「こう見えても29歳でこの中では最年長。20代最後なので頑張ります」 羅向「エンターテイナーとして盛り上がる試合。エンターテインメントを見せたいです」 虎二郎「バチバチに殴り合って面白い試合を見せたいです」 ――OFGで戦うことをどう思うか、そしてONEへの想いは? レンタ「OFGは練習でも使っていまが、凄くパンチが芯に来ます。自分もアグレッシブに攻める選手なので絶対に噛み合うと思っているのでKO決着で決めたいです。ONEは一番注目されている大会で、世界の強豪が集まっているので優勝してONEでどこまで行けるか。世界一を目指しているのでONEのタイトルを狙っていきたいです」 梅沢「OFGを買って練習で使っています。小さくて固くて痛い印象です。あまりもらいたくないし、サクッと倒したいですがそうもいかないので頑張ります。ONEの本戦まで行って世界で活躍できたらと思います」 羅向「僕はまだOFGをはめてないですが全然自信あります。ワクワクしています。最高です。ONEに行っても俺らしさを出して戦えたらいいなと思います」 虎二郎「僕も楽しみで。とりあえずこのトーナメントのことばかり考えています」 ――決勝には誰が上がって来ると思うか? レンタ「決勝でやりたいのは羅向選手です。羅向選手はWMC日本ライト級王者で自分がインターコンチネンタル王者なのでWMCの王者対決。どっちが強いかを決めたい」 梅沢「僕も羅向君が上がって来るかなと思っています。虎二郎くん、ごめん。どっちが上がって来ても満身創痍でボロボロで上がって来てくれたらいいなと思います」 羅向「梅沢さんには申し訳ないですが、ぼくはレンタくんとやりたいですね。それが一番盛り上がると思うし、見ている人もどっちが強いんだと思っていると思うので」 虎二郎「レンタくんには申し訳ないですが、梅沢くんとやりたいです。リベンジします」 [nextpage] <スーパーライト級> (左から)鈴木、クボ、KJ鈴木真治(フジマキック)「キャリアの終盤にいい仕事したいと思って出場を決めました。いい試合して優勝します」 八尋開人(RAOU GYM)※会見は欠席「トーナメントはベテラン選手ばかりですが、経験値も戦績も関係なく俺が食い散らかします。お客さんが求めるのはKOだと思うので鈴木選手、逃げないで打ち合ってください。お願いします」 クボマサヤ(PHONEX)「この大舞台に出ることを嬉しく思っています。興奮しているので大舞台で戦って行けるように頑張ります」 KJヒロシ(Y'ZD 沖縄)「ハイサイ。出場する選手みんな強いのでワクワクしています。沖縄から応援してくれる方がいるので背負ってしっかり勝ちに行きたいです」 ――1回戦の対戦相手の印象は? 鈴木「パンチが上手いと思いました。気持ちが強くてガンガン前へ来るので、それに負けないようにやりたいと思いました」 クボ「1年前に1回対戦してその時は僕が勝ちました。首相撲で投げられたり苦戦したので、今回は差をつけて勝てるように頑張りたいです」 KJ「クボ選手が言ったように去年12月に試合をして負けてしまったのでリベンジですね。首相撲、パンチ、キックも磨いて来るので今回は圧倒して勝ちたいと思います」 ――何を一番見せたいか、一番見てもらいたいところは? 鈴木「自分は前進して攻めるファイタータイプだと思っているので、しっかい倒してお客さんが喜ぶ試合をしたい」 クボ「僕は気持ち見せてお客さんが喜ぶ試合をしたい」 KJ「せっかくのOFGなので是非打ち合いたいです。思い切り打ち合いたいです」 ――OFGで戦うことをどう思うか、そしてONEへの想いは? 鈴木「OFGは初めてですが練習で使ってみていつものグローブとは違うと感じました。パンチが手の間を抜けて来る。これはいつもと違う対策を練らないと一発もらったらひっくり返ると思いました。ONEでは世界の強豪と真っ向勝負で戦いたいと思います」 クボ「OFGは初めてですが、かなりいいものが見せられるんじゃないかなと。練習でいい感触があるので楽しみにしていて欲しいです。ONEは世界で一番強い選手が集まっている団体だと思っていて。自分は以前GLORYに出ていて世界の壁に跳ね返されて負けたので、今度はONEで世界の壁をぶち破れるように頑張って行きたいと思います」 KJ「OFGは別競技だと思いました。掴めたりも出来るので。ディフェンスはブロックよりかわす動きが必要かなと。ONEにもし行けるのであれば、強い選手とどんどん戦って上を目指していきたいと思っています」 ――決勝には誰が上がって来ると思うか? 鈴木「正直どっちが勝つか分からない。どっちが上がってきてもやることは一緒なのでどっちが上がってきてもいいです」 クボ「僕は昔、鈴木選手に若い頃にKOで負けていて、成長したのを見せる意味でKOしたいと思います」KJ「僕も鈴木選手とやりたいです。最近ベテランどころに勝てていなくて、それを克服するために練習を頑張って成長していきたいです」 [nextpage] <ウェルター級> (左から)北野、与儀、引藤、高橋北野克樹(誠至会)「王者が4人集結したということでぶっちぎりで優勝します」 与儀竜也(BOM SPORTS GYM 沖縄)「ハイサイ。僕も今年初めてベルトを獲って王者になったので、せっかくOFGで戦うので全部KOで勝ちたい」 引藤伸哉(ONE'S GOAL)「僕は今年、久しぶりに試合をして不甲斐ない結果に終わってしまって悔しくて、いろいろな気持ちが入り混じったところでお話をいただき即答しました。思い出作りではなくトーナメントに気持ちをぶつけて自分が一番になります」 高橋幸光(TSK japan)「シンプルに僕もいい年齢でキャリアも70戦に近いので、格闘技人生を懸けて戦います」 ――1回戦の対戦相手の印象は? 北野「与儀選手はパンチが強い」 与儀「北野選手は蹴りが強いイメージ。竜巻旋風脚と言われていますが、沖縄の台風があるので全然問題ないです」 引藤「高橋選手は元々下の階級でやっていたので、僕が復帰するとなって戦うだろうと思っていました。トリッキーでありながらムエタイが出来るのでシンプルに強いと思います」 高橋「引藤選手は俺とまさかの同い年でサウスポーで同じところが多い。あと、家族を大事にするのも同じです」 ――何を一番見せたいか、一番見てもらいたいところは? 北野「多彩な蹴り技で相手を翻弄して必ず倒します」 与儀「僕はパンチ。パンチでガンガンイケイケで攻めて必ずKOしたい」 引藤「気持ちです」 高橋「若い時からずっとやってきたムエタイで圧倒したいと思います」 ――OFGで戦うことをどう思うか、そしてONEへの想いは? 北野「自分はラウェイに出たことがあって素手を経験しているので、まだOFGの方が安心かなと。ONEでは自分の階級の王者はノンオー選手ですが、ONEでも活躍できるようにここで優勝してONEに行きたいです」 与儀「OFGではやったことはないんですが、昔は素手で誰でもあると思いますが経験があるので、そこは自信あります。自分がONEに出ることで地元の後輩やこれからの子供たちに夢を見せられると思うので必ず勝ってKOで倒したいです」 引藤「OFGで練習していますが、距離感とかがグローブとは違うのが大きいので修正していきたい。でもやることは一緒なので、それを全面で魅せられれば。ONEは強豪選手が集まる団体なので、そこでも自分の持っているものをぶつけられたらと思います」 高橋「OFGは実際公式戦では初めてですが、昔、若い頃に総合や父親の教えで柔道をずっとやっていたので使える技がいろいろあるのかなと思います。反則するわけじゃないので安心してください」 ――決勝には誰が上がって来ると思うか? 北野「決勝は経験の多い高橋選手が上がってくると予想していますが、誰が相手でも僕が優勝します」 与儀「決勝は北野選手と思っていましたが、1回戦で当たったということで自分は北野選手一本で集中して必ず倒しに行きたい」 引藤「反対ブロックは勢いがあるので、どっちが来てもおかしくない。自分もベテランなので、どっちが来ても立ち向かえる力があるのでどちらでも大丈夫です」 高橋「キックで完封する北野選手か、パンチ一発で倒してしまう与儀選手か。僕には想像ができないです」
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