【RIZIN】武田光司がBellator対抗戦に出陣、ヌルマゴメドフ一門のラバダノフと対戦「特攻隊長で1試合目でやらせてもらえればと思う」

　2022年11月11日（金）17時より『湘南美容クリニック presents RIZIN.40』（12月31日・さいたまスーパーアリーナ）の会見が行われた。

【RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦】最後の発表となる5試合目は、ライト級で武田光司（BRAVE）vs.ガジ・ラバダノフ（ロシア）に決定。

　武田は「対抗戦に選ばれることに対して誇りに思っていることに嘘はないですけれど、僕でいいのかなっていう風に思っている自分もいて。でも選ばれたからには戦うしかないと思っているのがひとつ。対戦相手に関しては相性が僕とほぼ一緒。レスリングの動きをして、テイクダウンして、漬けて、漬けて…全く僕と一緒なので。そこで接戦になるのか。そこで勝負していく中で打撃の展開になるのか分からないですけれど、僕に出来る事は戦うことしかないのでやりきりたいと思います。対抗戦に関しては、他の選手たちは称号を持っているというか、ベルトを持っている方とかGPを獲っているいる方とか。僕は何物でもないので、ベラトール対抗戦に対しては特攻隊長で1試合目でやらせてもらえればと思っています」とラバダノフは自分とほぼ同じタイプだと評し、対抗戦第1試合にして欲しいと志願した。

　榊原信行RIZIN CEOは「RIZINを代表する最後の選手は誰か、スタッフとも話し合い、前回の試合で満場一致で武田選手に最後の一枠をお願いしようということになりました。文句なしで武田という気がしました。本人はベルトも何もないと言いましたが、この1年の活躍を見たら武田以上にRIZINを代表してもらえる選手はいないなというのが僕の素直な感想です。

　今回他の選手たちもファンにも伝えられたらと思うことで言うと、日本時間で行われるRIZIN.40はアメリカ時間の12月31日、だから14時間ディレイで全米でショータイムでPPVでなくそのままフリーの放送になるので、対抗戦を中心にいい試合は全部全米で中継される、3時間番組になります。

　現状の作戦は相手の軒先を借りて母屋を取る作戦なので。盛んにベラトールやメイウェザーのプレゼンスを活用してRIZINというブランドもそうだし、RIZINのブランドを推し進めるためにはRIZINで活躍してこんな選手がいるんだという選手を北米のハードコアなファンたちに見せて驚かせることなので、ここに並んでいる選手たちは志しを共にする誇り高きRIZINファイターたち、特に日本人選手たちをどんどん有名にしていくことが僕らにとって必要なことなので、現状で言えば直近でのベラトールの対抗戦は武田光司に託す、そんな想いです」と、武田に大きな期待をかけた。

　また、対抗戦の先鋒を務めたいとの志願にも「いいと思います。そういう気持ちがとっても好きです」と言い、どうやら武田の試合が対抗戦1試合目となりそうだ。

　武田は、今回のビッグチャンスの先に何を見据えているかを聞かれると「Bellatorって来年GPありますよね。分からないですけれど2枠まだ余っていると僕は噂で聞いているんですけれど、そこに今回いい勝ち方をしたらあるかもしれない、ないかもしれないし、それは分からないですけれど、僕が格闘技を始めたきっかけはどこかの王者になりたいとかそういうわけでもなくて、自分が満足いくまでやり切ると自分は言い切っているので、それが海外で試合をしたいっていうのが最初の頃に考えていたので、もし出来るのであればいい結果を残して海外に挑戦したいと思っています」と、来年開催が予定されているBellatorライト級GP出場を狙いたいとの大きな野望を口にした。

　榊原CEOは「武田の相手も本当に強いバリバリの若手、ハビブ・ヌルマゴメドフ一門の選手です。当日はハビブもRIZINの会場には初めて来ることになります。そしてハビブ・ヌルマゴメドフがBellator軍のキャプテンに就任して、Bellator軍を率いるのがハビブということになって。そこの直轄の一門の選手で今Bellatorのライト級10位に位置する2連勝中の選手。非常に強い選手ですので、武田選手、日本を代表する、RIZINを代表する日本人選手として世界にどこまで通用するかお楽しみにしていただけたらと、そう思います」と、元UFC世界ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフが初来日するというビッグな発表と共にBellatorチームのキャプテンに就任することも発表。

　それに対する日本のキャプテンは誰なのかとの質問には、「どうしようかなと思って、僕らには高田延彦というキャプテンがいますので。そのまま高田延彦がキャプテンとして行くのか。現役に近いヘッドコーチとして指示が出せるキャプテンが必要なのか、あえてキャプテンという設定をしなくてもいいのか。ラインナップした5人の選手たちとも相談してそこに対抗していく。ハビブの向こうを張るって名前的にも大変なのでちょっと考えます」と、まだ検討中とする。

　さらに、ハビブ・ヌルマゴメドフが設立したMMA団体『Eagle FC』との提携もあるのかと聞かれると「そうですね。ハビブの推薦選手は元々Eagle FCからのキャリアスタートだった選手です。僕らはプロモーションでなくフェデレーションとお伝えしているように、どこともアライアンスを組んで積極的に各世界中のプロモーションから選手をRIZINという舞台に引き込みたいなと思っているので、どんどん海外の団体ともコミュニケーションをとっていけたらいいなと思っています」と、積極的に海外のプロモーションと手を結んでいきたいと話した。