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【ROAD TO ONE&BOM】吉成名高が「強い日本人とやれ」との声を受けて空龍と特別ルールで対戦、「自分も世界の舞台でしのぎを削っていきたい」とONE参戦にも意欲

2022/11/11 15:11
 2022年12月11日(日)神奈川・横浜大さん橋ホール『ROAD TO ONE & Shimizu presents BOM37』の記者会見が、11月11日(金)都内にて行われた。  メインイベントで、名高・エイワスポーツジム(=吉成名高/エイワスポーツジム)vs.空龍(=くうりゅう/空修会館)が決定。 “ハマの神童”名高はジュニアキック出身で、日本とタイで試合経験を重ねてきた。2017年4月にWMC世界ピン級王座を獲得すると、ムエタイの二大殿堂タイトル 「ラジャダムナンスタジアム」と「ルンピニースタジアム」のミニフライ級(47.63kg)でタイトル統一し、外国人で2人目、日本人初の快挙を成し遂げた。2022年7月にはペットニポンをヒジでKOし、タイ国プロムエタイ協会フライ級&WPMF世界フライ級の二冠を奪取して“10冠王”を達成。9月の『超RIZIN』ではバンダサックに初回TKO勝ちして2019年12月から14連続KO勝ち中。11月20日のジャパンキックではチャイチャナー・ウォーヴィセットジム(タイ)と52kg契約3分5Rの試合も決まっている。戦績は42勝(26KO)5敗1分。  空龍はジュニアキック出身で高いレベルのテクニックを持つ広島在住の18歳。2021年9月の『KNOCK OUT』で初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメントに出場し、1回戦で花岡竜に判定負けして9戦目にして初黒星を付けられたが、11月にはDEEP☆KICK-51kg初代王座決定トーナメントで決勝戦進出。今年1月の『RISE 154』の初参戦では快進撃を続けていた数島大陸にプロ初黒星をつけた。4月にはRISE初代フライ級王座決定トーナメントに参戦し、田丸辰と対戦したがノーコンテストに。同トーナメントは棄権となり、10月にはRISEでの試合決まっていたが、対戦相手の怪我で試合中止。今回が4月以来の試合となる。  まず最初に、中川夏生BOM代表よりこの試合の特別ルールについて説明があった。当初、名高の試合は51.5kg契約で行う予定だったが、空龍側の申し入れで51.10kg契約で行われることになり、空龍サイドからは3分3Rが希望されたが名高が3分5Rを希望したためこちらは空龍サイドが譲歩して3分5Rで行われることに。  ヒジ打ちはありだが、通常の首相撲からの攻撃無制限ではなく、膠着を避けるため攻撃が伴わない首相撲は即座にブレイク、加えて基本的には2アタックまで攻撃が認められる。ただし、2アタック以上でも攻撃が連続した場合はメインを裁く大成敦レフェリーの采配でブレイクとなる。  この試合が実現した経緯については、当初名高の対戦相手は「名高に勝ったら100万円」という賞金を付けて公募されたが「誰一人名乗り出なかった」(中川代表)ため、BOMから空龍サイドにオファーを出して試合が決まったため(体重もスーパーフライ級ではなくなったため)賞金は無しに。ただし「勝利者ボーナスくらいは考えようかなと思っています」(同)とのこと。  中川代表は「SNSなどで『吉成、強い日本人とやれ』と言われて本人もぴりぴりしていたので、強い日本人を探して来ました。空龍選手はRISEでも無敗、若くて勢いのある選手なのでいい試合を期待してください」と、ファンからの要望にも応えたと説明した。  名高は「メインイベントとして出場することが決まっています。空龍選手、自分との対戦に名乗り出てくださりありがとうございます。今大会は他団体からも強い選手が集まってきて、日本人の強い選手が集まっていますが、その中でも自分が頭一つ抜けていると、自分が一番輝けるように、名高はやっぱり強いと言われる試合を見せたいと思います」と挨拶。  対戦する空龍については「試合が決まってから動画を見ました。RISEで活躍しているのでキックボクシングスタイルの選手というイメージだったんですが、ムエタイルールでも試合をしていてヒジ&首相撲にも対応できる選手」と評したが、「全ての面で自分が上回って勝ちたいと思います」とレベルの違いを見せたいとする。  日本人の強い選手とやれとの声を浴びせられたことについては「タイ人には強い選手がたくさんいて、自分は本物のタイ人とやってきたという気持ちはあるんですが、見ている人が分からない選手とやっても名高は本当に強いのかってなるのは分かるので。今回大きい団体にも出ている強い選手とやらせてもらえるので感謝して、試合が始まったら圧倒的な試合をしたいと思います」と、実力を証明したいとした。  また、今回は『BOM』と同時に『ROAD TO ONE』も開催されることから、名高もONE出場に興味はあるのかと聞かれると「ONEの舞台には世界の本当に強い選手が集まっているので、自分も世界の舞台でしのぎを削っていきたい気持ちは持っています」と、自分が戦える階級さえあれば参戦したい気持ちを持っていると話した。 なお、今大会はU-NEXTでの独占配信が決定。PPVの詳細については後日発表となる。
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