2022年11月13日(日)東京・後楽園ホール『NJKF 2022 4th』にて、トリプルメインの第2試合で、S1女子世界バンタム級王座決定戦2分5Rを争うS1女子日本バンタム級王者☆SAHO☆ (闘神塾)とWPMF女子世界バンタム王者ルックナム・コーコムクラム (タイ/コー・コムクラム)のインタビューが主催者を通じて届いた。
☆SAHO☆は軽快なステップを駆使し、回転の速いパンチにローキック&前蹴りを上手く織り交ぜるパワフルなファイタータイプ。2017年9月に杉貴美子からミネルヴァ・スーパーバンタム級王座を奪取し、2019年5月に佐々木みいりとの王座決定戦を制してWMC日本同級王座との二冠王に。2020年11月、4人の王者によって争われたS1レディース バンタム級ジャパントーナメントで優勝を果たした。2021年12月からはK-1にも参戦し、真優をパワーで圧倒。2022年6月にはK-1でジェシンタ・オースティンに判定で敗れている。戦績は12勝(1KO)2敗。
今回はWPMF女子世界バンタム王者の肩書きを持つロックナムと4本目のベルトを目指して戦う。
海外の選手でも戦えるようにと練習も変えてきた
――念願の世界戦が間近となり、仕上がり具合はいかがでしょう。
「調子は絶好調です。仕上がりも今までで一番いいぐらい仕上がってるので、いい感じです。世界戦ってなったら日本のタイトルマッチとかと全然違うぐらい大事な試合になるので、やっぱり気合いが入ってます」
――練習もいつも以上に力が入ってました?
「そうですね、今回はフィジカルを取り入れたり、今までに取り入れてない練習を入れたりしたので、その辺も試合のパフォーマンスでどう変わるか、自分で楽しみではあります」
――今回から取り入れたフィジカルトレーニングの手応えはいかがですか?
「体幹とかその辺も全部やって、やっぱり動いていてもスピードだったりパンチの威力も自分でも変わったなと思うぐらい変わっているので、今回の期間で結構変わったと思います。みんな『変わった』と言ってくれて、自分だけじゃなく周りもそうやって認めてくれているので、変わったんだと思います」
――対戦相手ルックナム選手の印象をお願いします。
「蹴りが強いのと戦い方が上手いなって思いました。ポイントの獲り方が上手い、みたいな感じです」
――強いというより上手い感じの選手と言いますか。
「そうですね、なので相手のリズムに合わさないように。やっぱりムエタイルールなのでゆっくりペースだと思うんですけど、そのペースに自分が巻き込まれへんよう、自分のペースで行こうと思ってます」
――ここ2戦はK-1を舞台に戦っていましたが、そこを経て何か変わったことや感じたことはありますか?
「今までに比べたら注目度があると思うので、今回の試合もやっぱり期待して観てる人も結構多いと思います。なのでそんな人たちの期待を裏切らないよう、いい試合をしようと思ってます」
――自分に対して注目度が上がったのを感じます?
「そうですね、SNSとかでも増えたのを感じますし、応援してくれる人も増えたなって思います」
――では注目に応えられるよう変わらずいい試合をすると。
「みんな『面白い』とか『男子と比べても面白い』と言ってくれて嬉しかったです。やぱり自分のスタイルを見てそう言ってくれているので、戦い方は全然変えるつもりはないし、スタイルは誰が相手でも変えません」
――今回フィジカルトレーニングを取り入れたのは、もっとそういう試合を見せていこうと思ってでしょうか。
「前回が初めて外国人相手で、結構パワー負けっていう部分がやっぱり見えました。そこが自分にとって弱いところだったので、そこをちょっと強化しようと思って今回取り入れました。もう誰でも通用できる、日本人だけじゃなく、もう今から海外の選手と試合することが多分増えてくると思うので、海外の選手でも戦えるようにというので今回練習も結構変えてきました」
――ここからまた新たな、対外国人編のスタートと。
「そうですね。ここで世界王座を獲ったらまた変わると思うので、とにかくこの一戦を大事にして、チャンスも1回しかないと思うので、このチャンスをしっかり獲って勝とうと思ってます」
――コロナの影響で仕方ないのでしょうが、世界戦の実現は困難を極めました。
「もう2、3回流れていて、ほんまにやっとっていう感じです」
――期待してご覧になるみなさんにメッセージをお願いします。
「やっと世界戦が、NJKFのみなさんの協力のもとできたので、その人たちのためにも恩返ししたいし、今まで応援してくれた人のために、一つの区切りとしてやっぱり結果を残すことが一番の恩返しだと思ってるので、必ず勝って世界チャンピオンになります」
――世界チャンピオンになるのがやっぱり恩返しだと。
「今まで高校生の時、日本タイトルを獲った時『世界チャンピオンになります』って自分で言い切ったので、それを言って獲れないまま終わるのもダサいので、それを今回有言実行しようと思ってます」
☆SAHO☆とS1女子世界バンタム級王座決定戦を争うルックナム・コーコムクラムは、WPMF女子世界バンタム王者。今回が初来日となる。
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チャンピオンとなってタイに戻りたい
――日本でS1世界王座の懸かった試合が決まり、どんな心境ですか?
「日本で試合をすることができ、とても嬉しいです。ぜひチャンピオンとなってタイに戻りたいと思います」
――最近の試合について教えてください。
「最近の試合ではフェニーという選手と対戦して勝ちました。その後また練習に戻り、毎日トレーニングを積み、☆SAHO☆選手との試合に向け準備はできています」
――これまで外国の選手と対戦経験はありますか? タイの選手とどういった違いがあるのでしょうか。
「タイ人と外国の選手を比べると、タイ人はとてもムエタイができるのに対し、外国の選手はパワーがあって圧力がある、そういった違いがあると思います」
――試合を楽しみにする日本のファンへメッセージをお願いします。
「仕上がりは万全です。私の心のよりどころとなり、ぜひ勝利の後押しをして頂ければと思います。全力で試合に挑みますので応援よろしくお願いします」