MMA
インタビュー

【RIZIN】ボンサイ柔術の長兄・マウリシオ・ダイからVT柔術を学ぶ鈴木博昭「ただの柔術・寝技じゃないところも教えてもらっている」

2022/11/05 18:11
 2022年11月6日(日)愛知・ドルフィンズアリーナにてケージで開催される『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』の前日計量が5日(土)名古屋市内で行われた。  第4試合のフェザー級(66.0kg)5分3Rで対戦する、鈴木博昭(BELLWOOD GYM)が65.90kg、青井人(BLOWS)が65.55kgでともに計量をパスした。  鈴木は、初代シュートボクシング世界スーパーライト級王者で、ONE Championshipのケージムエタイでも活躍。RIZINでMMAに転向し、奥田啓介と昇侍にTKO勝ちし、萩原京平と平本蓮に判定負けで2勝2敗の五分の戦績だ。  MMA5戦目で、MMAとしては初のケージでの戦いに向け、鈴木は大会3日前のボンサイ柔術で道衣を着て、ヴァーリトゥード用の柔術の指導をマウリシオ・ダイから受けていた。 いいところも悪いところも全部「戦い」 ──こんな風にいつも道衣を着て、柔術の練習もされているのですね。 「そうですね、いつもやっています」 ──いま拝見したマウリシオ・ダイ先生の指導は、ピュア柔術というよりMMAを想定したヴァーリトゥードのように感じました。 「いま教えてもらったイメージで言うと、ピュア柔術というより古流柔術みたいだなというところもちょっとありました。本当に、実戦の柔術のような、競技じゃないところもいま教えてもらいました」 ──柔術の練習は週にどのくらい行っているのですか。 「ここに通ってるのは、柔術で週に1回で、MMAで週2回という感じです。MMAのなかでも基本はやっぱりボンサイ柔術なので組みがメインという感じになり、打撃メインのMMAの日と、組みがメインのMMAの日とっていう感じで、週3回、浜松・磐田に来ています」 ──今回の対戦相手の青井人選手は寝技も得意ですから、防御という意味でも重要ですね。 「そうですね。もう何より一番大事なのは取られないようにすること。ここでディフェンスは一番培われているのかなと思っています」 ──組み技、ポジショニングの対処があることで、自身の得意な打撃も活きてくると。 「そこも、MMAの攻撃を仕掛けるっていう。打撃、今ちょうどダイ先生に教えてもらったこととかでも、ただの柔術・寝技じゃないところの打撃もあったので、ちょっとこの新しい姿を見せられるんじゃないかと思っています。見せられるか・見せられないかは、本番の自分に任せているので」 ──先日の公開練習でも仰っていた「本能で迷わず戦える」状況ですか? 「そうですね、迷ったら良くない。どんな状況であれ戦う。いいところも悪いところも全部戦い。見ての通り調子はいいですが、たとえ調子が悪くても、どんな状況でもくださいっていう状態です」 [nextpage] クレベルが海外修行で気付いたことがフィードバックされている ──ところで豊橋のBELLWOOD FIGHT TEAMの鈴木選手にとって、地元・愛知でのMMAの試合は初めてですね。 「初めてですね、名古屋でプロになってから戦うのは。地元の仲間も来てくれるので、普段と違った緊張感もあるかとは思うのですけど、本当に戦うことだけを考えてるので、地元のお客さんが来てくれるからというのは今は、明日までは思ってます。本番はケージの中だけを考えます」 ──ヤマニハ選手とともに出場となります。 「はい。一緒に練習をやってきました」 ──ONEキックでは経験しているケージ、MMAではケージは初めてになります。ケージで戦うイメージは? 「頭のなかではありますけど、本当に“ケージ・リング、ああとかこうとか、細かいことうるせえな”ってなっちゃうんで、もうシンプルに目の前の人間をぶっ倒しに行くだけで、あまり場所や何もかもも関係ないって、今回思ってます」 ──対戦相手の青井人選手の印象は? 「老舗団体でずっと試合していて長いですよね。歳はひとまわりくらい下(鈴木37歳、青井25歳)ですけど、総合格闘技ではキャリアのある選手かなと思っています」 ──今回強化してきた、新たに取り組んだ部分は? 「今まで通り、しっかり練習を積んでますけど、練習仲間のクレベルが海外に修行しに行って、色々、気付いたことがあったというのを話していて、それが試合でも出ていたので、そういう意味でのMMAの練習をより意識してきましたね」 ──寝技もかなり強化してきた? 「MMAを強化してきましたね」 ──どんな試合展開を予想していますか。 「どんどん勝負をかけてフィニッシュしたいなと。いつもフィニッシュしたいとは言ってるのですけど、今回はより思います。大会を盛り上げることであったり、仲間たちが観に来ることであったり、観ている人が面白いようにとか、全部総じて“フィニッシュ”すれば精算できると思っているので、シンプルに青い選手を仕留める。以上です」 ──「LANDMARK」は2戦全勝ですが、今回も期待できますか。 「期待してもらっちゃいますかね! 本当は前回のLANDMARKで、グローブをリングに置いて『LANDMARKを卒業します』というネタをやろうと思ったのですが。ナンバーシリーズで勝負していきたいと思っていたので」 ──セコンドは? 「今回はサトシと内藤大樹と、いつもセコンドについてくれてる堀さんという方ですね。クレベルともすごい一緒に練習してきて、今日も一緒に来てくれて、すごい好きな仲間なんですけど、試合中だとちょっと日本語の理解に時間を食ってしまうので、本当にそこだけは申し訳ないのですけど。普段の会話だと処理する時間があっても大丈夫なのですが、本番は“ん?”ってちょっと処理する時間がかかるので、そこだけです。本当ごめん、クレベル」 ──クレベル選手からのアドバイスは? 「内緒ですね。『いちばん大事なのは勝つこと』とはいつも話しているので、そのために全部やってきました。ただ、練習はクレベルとよくやってきましたので。セコンドに入らないのは本当に日本語だけです」 ──秘策も? 「秘策は、無いのかな? あるのかな? どっちだろうな?っていう感じです」 ──クレベル選手とサトシ選手が同時にチャンピオンになったことは、鈴木選手にどんな刺激をもたらしましたか。 「刺激というか、すごい場所にいるんだなと。もちろん負けてられないとは思います。早く試合をやりたい、その一言に尽きます」
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