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【BreakingDown】アウトサイダー4連敗も啓之輔と黒石高大が劇的勝利、啓之輔はYA-MANと朝倉未来と「戦って引退したい」

2022/11/03 11:11
BreakingDown62022年11月3日(木)会場非公開 ▼第32試合 THE OUTSIDER vs.BreakingDown 6vs.6対抗戦〇啓之輔(THE OUTSIDER)KO×飯田将成(BreakingDown)  メインイベントの大将戦は、“キング・オブ・アウトサイダー”と呼ばれた啓之輔と、BreakingDown最強の呼び声も高い元プロボクサーの飯田の一戦。  啓之輔の右ローに飯田が右ストレートを合わせ、そのまま飯田が連打で前へ詰めて啓之輔のフックの連打を浴びせてスタンディングダウンを奪う。  そのまま飯田が左右フックで啓之輔を追い詰め、フックを浴びる啓之輔。KO寸前っかと思われたが啓之輔がカウンターの左ヒザ蹴りからさらに踏み込んでの左ヒザ。これがグサリと突き刺さり、飯田は腹をおさえてダウン。啓之輔が得意技で逆転KO勝ちを飾った。リングサイドには先ほど勝利を収めた黒石嵩大も現れ、拍手で啓之輔を祝福。  啓之輔はマイクを持つと「飯田が勝つと思っていたヤツ、ば~か! お前らアウトサイダーなめんじゃねえぞ。アウトサイダー負けてるから偉そうなこと言えないけれど、俺がアウトサイダーだから。朝倉さん、次は誰とやればいいですか? YA-MANとでもやりますか。YA-MANどう? 飯田とYouTubeでコラボして俺とは無しだもんね、やろうか」と、放送席にいたYA-MANを指名すると、YA-MANは「自分たちの世代からすると憧れの人なんですよ。やってみたい気持ちはありますね」と、なんと興味があるとの返事。  すると啓之輔は「YA-MANとやって、最後にブレイキングダウンで朝倉未来さんとやって引退したいです。僕の想いを受け止めてください」と、引退試合は朝倉未来とやりたいとアピールした。  最後に啓之輔は「アウトサイダーなめんなよ! アウトサイダー最高!」とアピールした。  改めて啓之輔との対戦について聞かれたYA-MANは「自分はプロなのでいろいろな壁があるんですけれど、その壁をクリアしたら出たい」と壁をクリア出来たら、と話した。 [nextpage] ▼第31試合 THE OUTSIDER vs.BreakingDown 6vs.6対抗戦〇黒石高大(THE OUTSIDER)延長R 判定5-0×こめお(BreakingDown)  黒石はサイドキックでこめおの前進を防ぎ、入ってくるとダブルレッグでテイクダウン。蹴りを多用する黒石にパンチで前に出るこめお。こめおの右フックをもらうと、またも黒石がテイクダウンでピンチをしのぐ。最後に黒石が飛び込んでのパンチを見せたところで終了。  判定は1-1(YA-MANがこめお、オーディエンスが黒石)でドロー。30秒の延長戦へ。勢いがあるこめおが左右フックで前へ出るが、黒石はハイキックとサイドキックで対抗。こめおが様子を見るためか一瞬動きを止めたところへ黒石が右ハイキックでダウンを奪う。こめおが立って攻め込んだところで試合終了。黒石がアウトサイダーに初勝利をもたらした。  黒石は感極まったか「こめお、ごめん。タックルが癖で出ちゃって。俺はここにいちゃいけないのに楽しいから興奮しちゃって。何かよくわからないですけど楽しかったです。こういう刺激はリングの上でしか味わえなかったので何とも言えない気持ちです。ありがとうございました。押忍」と涙を流した。 [nextpage] ▼第30試合 THE OUTSIDER vs.BreakingDown 6vs.6対抗戦×樋口武大(THE OUTSIDER)判定0-5〇信原 空(BreakingDown)  樋口は『THE OUTSIDER』第2代&第4代 60-65kg級王者の樋口は、プロMMA8勝6敗。アマチュア時代には、2011年11月に金太郎に腕十字で一本勝ち、2013年12月には朝倉未来にもヒールフックで一本勝ち。高校時から通う骨法鳥合会矢野卓見道場らしい関節技で10連勝をマークしている。  しかし、プロ転向後は怪我もあり、黒星が先行。金太郎、未来にリヴェンジを許すと、一念発起。2016年12月から6連勝を飾った。DEEPには2019年12月に初参戦。高塩竜司に1R TKO負けと厳しい洗礼を受けている。2020年4月に『THE OUTSIDER』のベルトを返上、前田日明からも激励を受けた。  2020年11月の『DEEP 99 IMPACT』では、朝倉未来が実業家の“青汁王子”こと三崎優太と組んで行った若手格闘家育成プロジェクト「朝倉未来1年チャレンジ」で選出され、DEEPのリングで活躍する西谷大成(トライフォース赤坂)と対戦。1R3分24秒、アンクルホールドで朝倉未来門下生からも勝利を奪った。  その樋口に「俺とやろうや」と対戦相手に名乗りをあげたのは勾配ニキこと信原だ。信原は7月の『BreakingDown 5』に初参戦し、朝倉未来のマネージャー宮島翔に判定負け、『BreakingDown 5.5』で2vs.2マッチに出場して朝倉未来にMVPに選ばれた。その後は朝倉海に弟子入りし、練習を積んでいる。  両者はリング中央で額と額を合わせてにらみ合い。信原が突進して左右フックを繰り出すと、その勢いに押される信原だが樋口も徐々に追い上げる。両者が左右フックの連打を繰り出す中、つかもうとしてきた樋口に左フックをクリーンヒットさせてダウンを奪う。立ち上がった樋口は打ち合いに行くが、信原が最後まで攻めの姿勢を見せて判定5-0で勝利した。  対抗戦はこれでBreakingDown勢が4連勝となり、勝ち越しが決まった。 [nextpage] ▼第29試合 THE OUTSIDER vs.BreakingDown 6vs.6対抗戦×萩原裕介(THE OUTSIDER)延長R 判定0-5〇ジョリー(BreakingDown)  アウトサイダーで7勝2敗1分の戦績を持つ萩原。現在は年商30億の事業家になっているという。対するジョリーは安保瑠輝也チャンネルのメンバー。  萩原は前蹴りからのワンツーで前に出る。ジョリーが組み付いてくるとヒザ蹴り。ジョリーは左フックを連打するが萩原の首相撲に捕まりヒザをもらう。萩原は左ミドルのカウンター、ジョリーも右フックをヒットさせた。  判定は1-1(YA-MAN/オーディエンス)でドロー。30秒の延長戦へ。左右フックで突進するジョリー。萩原はヒザ蹴りで応戦するがジョリーの勢いが優り、萩原はケージを背負う展開に。ジョリーは左右ボディの連打、そして左右フックと30秒間を一気に攻め、勝利をもぎ取った。 [nextpage] ▼第28試合 THE OUTSIDER vs.BreakingDown 6vs.6対抗戦×秀虎(THE OUTSIDER)判定0-4〇川島悠汰(BreakingDown)  秀虎はTHE OUTSIDERで4勝1敗の戦績を残し、2009年3月の“アウトサイダー頂上決戦”と謳われた一戦で啓之輔をKOしてMVPを獲得。2011年にはKrushに参戦して健太や廣野祐らと対戦した。またMMAでは『TRIBELATE』で長岡弘樹と引き分け、『DEEP』では佐藤天や中尾受太郎とも対戦した。  迎え撃つは自らMr.BreakingDownを名乗る川島。  秀虎が開始と同時に飛びヒザ蹴り、そして左ミドル。川島は構わず左右フックで突進し、秀虎もこれに応じて打ち合いになる。その中で川島の左フックがヒットし、秀虎がダウン。  しかし、立ち上がった秀虎はさらなる打ち合いで右フックでダウンを奪い返す。両者打ち合いを続け、川島が左右フックで秀虎をグラつかせる。ダメージは秀虎の方があるようだ。  判定は4-0で川島が激戦を制した。 [nextpage] ▼第27試合 THE OUTSIDER vs.BreakingDown 6vs.6対抗戦×高垣勇二(THE OUTSIDER)判定0-5〇山川そうき(BreakingDown)  初期のTHE OUTSIDERで活躍し、プロデューサーの前田日明からその素質を高く評価されていた高垣は「超面白くなるかなって」と出場を決めた理由を語り、対戦相手には山川そうきが名乗りをあげた。山川は日本体育大学の少林寺拳法部で主将を務め、高校生の時は男子団体演武で優勝している。7月の『BreakingDown5』ではホストの咲人に勝利した。  高垣がジャンピングハイキックの奇襲。そこから両者はノーガードの打ち合いを展開。互いに被弾するが山川の右フックが目立つ。残り時間わずか、前に出る山川の右が足元がふらついた高垣を直撃し、ダウンを奪った。  判定5-0で山川がまずはBreakingDownに1勝をもたらした。 [nextpage] ▼第26試合 ミドル級スペシャルワンマッチ 84Kg以下 1分無制限ラウンド〇バン仲村KO 2R×YUGO 『喧嘩バトルロワイアル』の代表である仲村と、ブレイキングダウン代表のYUGOが1000万円を懸けて対戦。第1試合から解説席にいたYUGOは、解説席でグローブを着けてそこから入場した。  1R、中村はローと前蹴りを多用、YUGOは距離を詰めての左右フック。2Rが始まってすぐ、仲村の右フックが3発連続でクリーンヒット。YUGOがダウンする。立ち上がったYUGOだが、またも仲村の右フックをまともにもらい、前のめりにダウン。代表対決は壮絶なKO決着となった。  仲村はマイクを持つと「昨日ちょっと喋りすぎて未来くんに怒られたから今日はあまり喋るつもりないけれど。試合まで調子にのらせてもらったけれど、こういう代表戦というのは正直…」と声を詰まらせる。 「思っているよりいろんなものを背負っていて。こんな45のおっさんがこんな舞台に立たせてもらって感謝しています。裏から表に出てきてたった数カ月で毎日がめまぐるしく変わって。よく分からないけどいろいろな人にいろいろなこと言われて、けっこういっぱいいっぱいだけれど、もうちょっと頑張ります。こんなにしみったれた涙が出るのは親父の葬式以来だよ。瓜田とはこれだけはけじめだから。そこのストーリーまでは見守って欲しいと思います」と、涙のスピーチを行った。 [nextpage] ▼第25試合 ウェルター級スペシャルワンマッチ 77kg以下 1分無制限R×10人ニキTKO 7R〇三崎優太  開始早々三崎の右ストレートがヒットし、ピンチになった10人ニキだが左右フックで逆襲。すると両者疲れたのか残り時間は見合いとなり、三崎が数発パンチを出して1R終了。  2Rも右ストレートをもらって後ろを向く10人ニキだったが、タイムキーパーが30秒の延長戦と間違えたため早くゴングが鳴って救われる。  3Rは10人ニキも左右フックを放って前へ出るが、すぐに疲れたか三崎のワンツーをもらう。4R、相手を見ずにフックを繰り出す10人ニキに三崎はしっかり見てワンツー。  5R、三崎のパンチをもらって逃げ回る10人ニキ。もはや疲労困憊の様子。三崎は右ローを蹴り、右フックとワンツー。10人ニキは顔を叩かれると明らかにスタミナ切れで倒れ込みダウンを喫する。  6R、三崎のパンチに完全に背を向けてしまい、耐える10人ニキ。7Rも三崎が追いかけまわす展開となり、ひたすら耐えていた10人ニキだったが、三崎のパンチをもらってダウン。そのへたり込むような倒れ方を見てレフェリーがついにストップ。終止符が打たれた。  三崎は「会社でいくら儲けるよりも、いま勝ったこの気分が嬉しいです。格闘技やって思うのが痛いですね。これに命を懸けている選手は本当に凄いなと思いました」とマイクで語る。  すると解説席にいたDJ社長がリングに上がり、三崎とマイクでやり合う。「10人ニキに勝ったくらいで威張るなよ」とDJ社長が言えば、「そっくりそのまま返すよ」と三崎。10人ニキに勝った者同士で、次はBreakingDownの7か7.5か8で戦おうと約束した。 [nextpage] ▼第24試合 ライト級ワンマッチ 71Kg以下×池水達也判定0-5〇西谷大成  池水は元プロボクサーで19勝(8KO)3敗の戦績を持ち、2013年度全日本バンタム級新人王になっている。「神戸で同い年やったら一番強い。生き様が似てるから1分間で朝倉君と出来たらと思ったけれど、今言っても相手されないって分かっているので。それだったら西谷くんとやりたいなって」と、朝倉未来門下生でプロMMAファイターの西谷大成を指名し、対戦が決定。  西谷は若手格闘家育成プロジェクト「朝倉未来1年チャレンジ」7月の『Breaking Down 5』に初参戦してKO勝ちしているが、ヒロヤは今回が初参加となる。ヒロヤは地元・姫路で小さい頃から喧嘩に明け暮れ、少年院にも入ったこともあるワルで「姫路では自分を知らないヤンキーはいない」と豪語し、姫路の総合格闘技道場・華王州や、神戸の総合格闘技reliableでも練習を積んできた。朝倉未来の元でトレーニングを積み、2020年8月にDEEPでプロデビュー。これまで7勝9敗1分の戦績。  西谷は左ハイからバックハンドブロー、さらに左フック、左ハイからパンチにつなぐ西谷。池水が前へ出てくると組んでのヒザ蹴りをお見舞いする。池水は西谷の左ミドルに左フックを返したが、全体的に西谷の攻撃が目立ち、西谷が完勝した。 [nextpage] ▼第23試合 ミドル級ワンマッチ 84Kg以下×SATORU判定0-4〇ポーランドの刺客  SATORUは地下格闘技大会『喧嘩バトルロワイアル』の王者。ポーランドの刺客は幼いころから合気道など武道を学び、現在はワタナベボクシングジムでボクシングの練習をしているという。  ポーランドの刺客は出会い頭にカカト落とし。SATORUはマイク・タイソンのようなピーカブースタイルで状態を左右に振りながら左右フックを繰り出す。ポーランドの刺客はSATORUが頭を下げるところを蹴りやヒザで狙い、最後はワンツーの連打で前へ出た。  判定は4-0(YA-MANのみドロー)でポーランドの刺客の勝利となった。 [nextpage] ▼第22試合 ミドル級スペシャルワンマッチ 84Kg以下×梵頭延長R 判定0-5〇瓜田純士 “アウトローのカリスマ”こと瓜田と、オーディションで噛みついたラッパーの梵頭が対戦。  瓜田は前蹴りからワンツー、前に出てくる梵頭に細かくパンチを当てていく。頭を下げる梵頭には首相撲からのヒザ蹴り。前半は瓜田が巧みにパンチを当てていったが、後半は右フックを強振する梵頭がヒットを奪って瓜田を下がらせた。瓜田は左目上から流血。  判定は2-1でドロー(YA-MAN、ピーター・アーツ/オーディエンス)。30秒の延長戦へ。右の蹴りからワンツーにつないでいく瓜田が右ストレートを2度ヒットさせ、梵頭が足をもつれさせる。それでも前に出て右フックを強打しに行った梵頭だが、瓜田が左ストレートで迎え撃った。  判定は5-0で瓜田が勝利。「思ったより本当に強くて。本当はヒップホップ好きで、ラッパーをリスペクトしていて。喧嘩は苦手なのかなって思って挑んできたのでやってみたんですが、本当に喧嘩に慣れていました。俺は前回負けてそこからストーリーを作っていくのは無理かなと思っていたんですが、朝倉兄弟がまだ俺を必要としてくれるならやろうかな。前回うちの奥さんとの結婚記念日だったんです。すべて失ってどん底だった俺を救ってくれた妻にひと言いわせてください。これからも永遠に愛しています」とメッセージを送った。 [nextpage] ▼第21試合 バンタム級ワンマッチ 61kg以下×ジョーブログ判定0-5〇としぞう  ジョーブログは高校時代からボクシングを学び、2014年からYouTubeで「ジョーブログ【CRAZY CHALLENGER】」を開始。2017年に放映されて大きな反響を呼んだAbemaの企画『亀田興毅に勝ったら1000万円』で亀田興毅と対戦する4人の1人に選ばれ、YouTuberとして亀田とボクシングルールで対戦したが、3RにTKO負けした。  その後、亀田に評価されて指導を受け、2度目のプロテストで合格してプロボクサーに。2018年1月1日にプロデビュー戦を行い、判定勝ちしてこの1試合限りで引退。 「BREAKING DREAM掴みたい」のアピールで有名になったとしぞうはボクシング歴6年。  開始と同時にジョーは飛び蹴り。もう一度飛び蹴りの相打ちとなり、さらに胴廻し回転蹴りまで繰り出すジョー。としぞうはパンチで一気に前へ出てヒットを奪うが、ジョーはヒザをボディへ突き刺す。勢いにのるとしぞうはパンチの連打でジョーを転倒させた。スピードのある展開で終了。  判定は2-0(YA-MAN、オーディエンス)でドロー。30秒の延長戦へ。ジョーはボクシングで勝負するが、回転力で優るとしぞうが右ストレートからのコンパクトなスイングの左フックでダウンを奪う。  判定は5-0でとしぞうが勝利。ジョーはとしぞうに抱き着いて勝利を祝福した。 [nextpage] ▼第20試合 フェザー級ワンマッチ 65Kg以下×坂口杏里判定0-5〇へずま嫁  ゴングと同時に飛び出したへずま嫁は「ポカポカ」という擬音が聞こえてきそうなパンチを繰り出して前へ出る。坂口は何も出来ず、組んでもヒザを蹴られる。終了間際にはへずま嫁に押されて倒れ、ダウンを奪われる。  判定は5-0でへずま嫁が勝利。坂口は足を痛めたか、セコンドに担がれてケージを後にした。 [nextpage] ▼第19試合 フェザー級ワンマッチ 62Kg以下×さぁちむ判定0-4〇ちゃんよた  女子プロレスラーでセクシー女優のちゃんよたと、一世を風靡した某パリピグループのメンバーだったというシンガーのさぁちむが対戦。  開始と同時に右のパンチを連打して前へ出るちゃんよたにさぁちむも右を打ち返す。パワーで優るちゃんよたが右のラッシュで押していくが、さぁちむも負けじと右を打ち返す。激しい打ち合いとなり、前に出てラッシュを続けたちゃんよたが勝利を収めた。 [nextpage] ▼第18試合 ウェルター級ワンマッチ 73Kg以下〇ゲンキ延長R 判定3-0×齋藤健太  齋藤は朝倉海チャンネルのメンバー。ゲンキは声をあげながら殴りに行くが、齋藤はよく見て右フックを当てに行く。大きな右フックでダウンを奪った齋藤。ゲンキはなおも声をあげながら殴りにいき、齋藤も大きな振りのフックを返す中、ゲンキの右のショートがカウンターで入ってダウンを奪い返す。  判定は2-0(昇侍、オーディエンス)でドロー。30秒の延長戦へ。朝倉海の「気持ちで負けるなよ」の声を受けて齋藤も声を上げながら左右フックで突進、ゲンキも左右フックで打ち合う。  両者全力の打ち合いは判定3-0(朝倉未来、昇侍、オーディエンス)でゲンキが接戦を制した。 [nextpage] ▼第17試合 MMA フェザー級ワンマッチ 64Kg以下×冨澤大智判定0-5〇ヒロヤ  冨澤は2019年にABEMAで放映された『格闘技代理戦争 4th Season』にTEAM武尊のメンバーとして出演。番組終了後はK-1ジム総本部チームペガサスに入門し、2021年10月に『Krush-EX』でプロデビュー。渚に判定勝ちし、2022年1月の『Krush.133』でも内田竜斗に判定勝ち。プロ戦績はこの2戦のみで、元K-1と紹介されるがK-1には出場していない。  ヒロヤは地元・姫路で小さい頃から喧嘩に明け暮れ、少年院にも入ったこともあるワルで「姫路では自分を知らないヤンキーはいない」と豪語し、姫路の総合格闘技道場・華王州や、神戸の総合格闘技reliableでも練習を積んできた。朝倉未来の元でトレーニングを積み、2020年8月にDEEPでプロデビュー。これまで7勝9敗1分の戦績。10月30日に沖縄で開催された『DEEP OKINAWA IMPACT 2022』のセミファイナルで新垣健司に一本勝ちを収めたばかり。  開始と同時に右を放って前に出る冨澤だが、ヒロヤが胴タックルでテイクダウン。パウンドを打つがブレイク。冨澤はハイキックを繰り出すもバランスを崩して転倒し、すぐにヒロヤがパウンド。ブレイク後、再び胴タックルでテイクダウンしたヒロヤはボディへのパンチ。ブレイク後、冨澤は「来いよ!」と打撃勝負を要求するが時間切れ。納得がいかないのか冨澤はヒロヤと睨み合う。  しかし、判定5-0でヒロヤの勝利が決まると冨澤は笑顔でヒロヤの勝利を祝福。2人はハグして健闘を称え合った。  ヒロヤはマイクを持つと「MMAで、自分が喧嘩を売って来たんだろってそういう風になって。相手の土俵で戦ってくれるのはあの中で冨澤選手だけだと思うので、男気のある選手で。冨澤選手がいたからこそこれだけ盛り上がったのかなと思います。試合前もあったんですが自分の知名度が、実績や実力以上に独り歩きしていって、有名になるのは楽しいことばかりじゃないないんだなって感じて。でも僕はこの深い海に飛び込んだことは後悔していません」と様々な想いを語った。 [nextpage] ▼第15試合 ストロー級ワンマッチ 51Kg以下×いわち判定0-5〇せりな  いわちは極真空手の世界王者だと名乗っており、中学生の時のようだが詳細は不明。2012~2015極真館全米オープン大会組手4連覇&型3連覇、2015年極真館全日本大会3位の実績は確認できた。また、K-1アマチュア大会のK-1チャレンジ(一般) Bクラス女子-45㎏トーナメントで優勝している。芸能事務所に所属してミュージカル出演、『全力坂』出演経験があるなど芸能活動もしていた様子。  せりなは高校生の時にKWFヨーロッパ極真空手道選手権大会ジュニアの部で2連覇、2017年新極真会カラテドリームフェスティバル全国大会高校女子軽量級優勝、第11回JKJO全日本ジュニア空手道選手権高校女子50kg未満の部3位などの実績を持つほか、数々の空手大会で入賞歴がある。また、すでにキックボクシングでのプロデビューが決まっているようだ。  せりなは横蹴り、ハイキック、左ミドルを巧みに操り、パンチ主体のいわちを寄せ付けない。手数を出すいわちだがなかながパンチを当てることが出来ず、残り30秒になるとせりなが接近戦でショートの連打を繰り出していわちをケージに追い詰める。せりなが華麗な蹴り技を見せて判定5-0の勝利を収めた。 [nextpage] ▼第14試合 フライ級ワンマッチ 56Kg以下×西つばさ判定0-5〇いーたろ  オーディションで乱闘騒ぎを起こした張本人いーたろが、へずまりゅうの元カノこと西と対戦。  開始と同時に両者ダッシュしてケージの中央で激突。パンチを当てるのはいーたろの方で、もつれて転倒を繰り返す中で西が消耗。意外にも相手をよく見てパンチを打ついーたろが終了間際に右フックを強く当ててダウンを奪う。判定5-0でいーたろの勝利となった。 [nextpage] ▼第13試合 フライ級ワンマッチ 56Kg以下〇緒方友莉奈判定5-0×みらたむ  オーディションで乱闘、因縁が生まれたグラビアアイドル同士の対戦。緒方は乱闘に巻き込まれて全治4週間の怪我を負い、前日会見でも怒り心頭。両者とも格闘技経験は無し。  右のパンチをどんどん当てていく緒方は、蹴りも使って右を当てる。みらたむも手を前に出すが緒方の勢いが優る。左右のパンチを振り回す緒方にみらたむは後退し、緒方の判定勝ち。  しかし、怒りが収まらない緒方は健闘を称え合おうとして近寄ったみらたむにこれを拒否した。 [nextpage] ▼第12試合 スペシャル2on2マッチ 77Kg以下×双子のケン&双子のヨシ判定0-5〇醤油ニキ&平石光一  両者真っ直ぐに向かうかと思えば、醤油と平石は入れ替わって対角線にいた相手に襲い掛かる。  醤油が右フックでダウンを奪ったが、レフェリーは気付かず。戦っている相手の背後からパンチを見舞う、対戦相手が入れ替わるなど2on2マッチらしい展開となったが、醤油と白石ともにしっかりと打撃を当てに行き、醤油ニキ&平石が勝利した。 [nextpage] ▼第11試合 フェザー級ワンマッチ 66Kg以下×たく再延長R 判定1-4〇後藤祐樹 “ゴマキの弟”後藤が2度目の出場で、慶應義塾大学卒というYouTuberのたくが対戦。たくは後藤を挑発するかのように『恋愛レボリューション21』で入場した。  後藤は右ストレートと右ローのコンビネーション、ガードを固めて低い体勢から右オーバーハンドを狙うが、たくは左右フックの連打で前へ出て右フックでダウンを奪う。さらに畳みかけるたくだったが、後藤が右を返してダウンを奪い返す。攻撃の手を緩めないたくが左右フックのラッシュ、後藤はケージを背負いながらも右オーバーハンドを返す。  判定は2-0(白川陸斗、オーディデンス)でドロー。30秒の延長戦へ。開始と同時に後藤が右オーバーハンドで勝負をかける。両者足を止めての打ち合い。たくは後藤が空振りしたところへ右フック。延長戦の判定はまたも2-0(白川陸斗、オーディデンス)で最終延長戦へ。  ワンツーと右フックで前へ出る後藤。たくも右フックを返して足を止めて打ち合うが、後藤が右フックを大振りして気迫の前進を見せる。オーディエンスはたくを支持したが、判定4-1で後藤が気迫の勝利をもぎ取った。  後藤はマイクを持つと「最後にすると決めていたのでまさか最後の戦いでフラフラになるまで戦うとは思いませんでした。たく選手は前に出てきてくれて36歳の僕としても負けてられないと思って最後の最後まで振り絞って出していきました。BDにはたくさんのチャンスをいただいて今の僕があります。今回で出場は最後になりますが、ありがとうございました」と、BreakingDownはこれが最後の出場になると語った。 [nextpage] ▼第10試合 バンタム級ワンマッチ 61Kg以下×Rin判定0-5〇咲人  前回出場で敗れているホストの咲人はRIZINファイターのYUSHIとの練習を積んで2試合目に臨む。YUSHIはセコンドにも就いた。対するRinは格闘技経験なしのDJ。  勢いよく飛び出したRinはすぐに止まってガードを固めると、またすぐ前に出て左右フック。咲人はハイキック、ミドルキックを放ちながら打ち合いに応じ、終了10秒前に右フックでダウンを奪う。立ち上がったRinへ咲人が左ハイを蹴ろうとするとそのヒザが顔面に当たりRinはダウンするが、これはダウンとは認められなかった。  判定は5-0で咲人が完勝した。 [nextpage] ▼第9試合 ウェルター級ワンマッチ 75Kg以下〇阪田壮亮判定5-0×チョン・ツーウェイ  元プロボクサーの阪田と、自称・日本に住む最強中国人のツーウェイが対戦。両者ケージインすると目線を離さずにらみ合い。  パンチで攻め込まれたかに見えたツーウェイは右ストレートでカウンターを奪う。しかし、その後は阪田が的確なパンチでヒットを奪い、ツーウェイは胴タックルでのテイクダウンを何度も繰り返す。スタンドに戻ると阪田が強打を叩きつけ、ツーウェイも足を止めて打ち返す。最後は阪田が逆にツーウェイをテイクダウンした。  判定は1-1(朝倉未来/オーディエンス)でドロー。30秒間の延長戦に。右カーフを蹴って右ストレートに行くツーウェイに阪田が右フックを綺麗に当ててツーウェイの腰が砕ける。それでも前に出るツーウェイに阪田が右フックを的確に当て、判定勝ち。  阪田は「思ったより気持ちが強くて。自分の動きが出来なかったのもあるんですけれど、何倍も強くなって戻ってきて次のBDにも選ばれるように頑張ります」と再び参戦することを誓った。 [nextpage] ▼第8試合 フライ級ワンマッチ 54Kg以下〇北村彩綺判定4-1×坂本瑠華  少林寺拳法6年の経験を持ち、前回勝利した土木ネキこと坂本。  北村は、1年前からバンコクのムエタイジムで練習を積んでいるという変わり種。KRUDAM FIGHT 52kg王者という肩書きは、KRUDAMジム内の大会だということ。Instagramではタイに合宿に来ていたクレベル・コイケに「朝倉未来を倒したクレベルコイケに三角締めしてもらった」という動画を公開している。オーディションではプロボクシング元WBCアジア女子スーパーフライ級王者・森本圭美にTKO勝ちした。  いきなり飛び蹴りからパンチで殴りかかる坂本。喜多村はヒザ蹴り、右ミドルで応戦。坂本は退かずに左右フックを繰り出し、喜多村は右フック、左ボディをしっかりヒットさせていった。一歩も退かず打ち合いを見せた坂本だが、有効打の差で北村が判定勝ち。オーディエンスジャッジだけが坂本を支持した。 [nextpage] ▼第7試合 無差別級ワンマッチ×チャン・エドモンド判定0-5〇舞杞維沙耶  220kgだという元力士で最高位は西三段目49枚目のチャン・エドモンドと、地下格闘技で31勝29KO、そのほとんどが1RでのKOだという舞杞が対戦。  開始早々、舞杞の顔面前蹴りがクリーンヒット。突進するまさに電車道のエドモンドには落ち着いてパンチ、蹴りを見舞っていく。エドモンドが組み付くと舞杞は首相撲からのヒザ蹴りを連打。もらっても前に出て来るエドモンドの突進をかわしながら、舞杞が自分のパンチを当てていき判定勝ちした。 [nextpage] ▼第6試合 ウェルター級ワンマッチ 77Kg以下〇八須拳太郎KO×きょうた  プロレスラーでウエイトリフティングの怪力自慢・八須と、人殺し以外は何でもやったという建築会社社長のきょうたが対戦。  まずはドロップキックを放った八須。そこから足を止めての左右連打で打ち合いに行き、きょうたも足を止めて真正面から打ち合うが、八須が右フックでダウンを奪う。もはやフラフラのきょうたに連打で右フックを叩き込み、2度目のダウンを奪った八須のKO勝ちとなった。  八須はマイクを持つと「いろいろな方から胸毛のことで文句言われたりとか、むせえこいつおか胸毛だけとか言われてきたんですが、ここに立って1勝あげることができました。俺はもっともっと日々胸毛と筋肉を努力して伸ばして、もっと上の舞台で行けるように努力していきます」とアピールした。 [nextpage] ▼第5試合 MMA ウェルター級スペシャルワンマッチ 75Kg以下〇てる延長R 判定5-0×佐々木大  朝倉未来チャンネルのメンバー佐々木と、安保瑠輝也チャンネルのメンバーてるの対戦。  佐々木がダブルレッグでテイクダウンもてるはフロントチョークの形に捉えてブレイク。再開後も佐々木が足をすくってテイクダウンを狙うもてるがフロントチョークの体勢で防ぐ。左右フックを繰り出すてるが打撃をヒットさせ、佐々木がダブルレッグでテイクダウンしたところで本戦終了。判定は2-0でてるが有利のドロー。  30秒の延長戦。右フックで飛び込むてるに佐々木もパンチを繰り出すが右フックを受けてダウン気味に倒れる。すぐに立ち上がる佐々木がテイクダウンへ行くところにてるが左フックをヒットさせ、片足をとりにいった佐々木が倒れた形となりダウンを奪われる。  判定5-0で勝利を収めたてるは「僕の試合おもろいでしょう。佐々木さんマジリスペクトしていて、佐々木さんとするためにBD来たので僕の第1章は終わりかなって感じなんですよ。今後 海外に行くなら…BDのスネかじりまくったろ。第1章終わりなので第2章考えます」と高らかにアピールした。 [nextpage] ▼第4試合 ストロー級ワンマッチ 51Kg以下〇あおKO×瀬戸なみ  伝統派空手全国大会5回出場経験があるというグラビアアイドルの瀬戸、和道流空手歴16年で全国大会準優勝の実績があるというあおの空手対決。  空手衣の瀬戸は右ストレートを出しながら前へ出るが、左右連打で押し返したあおが右ストレートでダウンを奪う。その後もあおが連打で瀬戸を一方的に攻め込みストップ。  KO勝利でBD初陣を飾ったあおは「1分に人生を懸けてきました。1回人生を失敗したこともあったんですが、失敗した人に手を差し伸べてくれたBDに感謝していますし、今日ここに立てたことを誇りに思います」と語った。 [nextpage] ▼第3試合 ライト級ワンマッチ 68Kg以下×殴られ屋KENJI判定0-5〇山本隆寛 “殴られ屋”として数々の格闘家とYouTubeでコラボしている殴られ屋KENJI。オーディションでは「殴られ屋じゃなく殴り屋になって来ました。誰にも負ける気がしないですね。当たらずに当てる自信あります」と自信のコメント。  対戦相手に名乗りをあげたのは元OPBF東洋太平洋バンタム級王者で、7月の『BreakingDown 5』でみっくんに判定勝ちした山本隆寛だ。  1R、ローキックで先制したKENJIだが、山本は圧力をかけてケージに追い詰めて左ボディから右フック。その後もケージに詰めて左ボディを打っていく山本。顔面はかわすKENJIだが左ボディを狙い撃ちにされてついにダウン。カウント9でギリギリに立つも時間切れ。山本が見事に殴られ屋を倒した。 [nextpage] ▼第2試合 バンタム級ワンマッチ 61Kg以下〇カマル判定4-0×べーやん  サウスポーから繰り出す左でヒットを奪うのはカマル。べーやんは打たれながらも前へ出るがカマルのパンチが的確に捉える。べーやんは組み付く。カマルの左ストレート、左フックが有効打となり、最後にベーやんが右ストレートを一発返したが、出場3回目、ボクシング歴7年のカマルが判定勝ち。 [nextpage] ▼第1試合 ライト級スペシャルワンマッチ 71Kg以下×エド判定0-5〇YOSHIDA  格闘技未経験のYouTuberエド、朝倉未来チャンネルのメンバーで喧嘩無敗を名乗るYOSHIDAがオープニングを飾る。  前に出るYOSHIDAが右を当てていき、右が入ると左右フック連打。エドも打ち返すが空を切る。落ち着いて相手をよく見て左右フックを叩き込んでいったYOSHIDAが圧倒する形で判定勝ちした。
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