7戦全勝の相手にも全く臆するところがないスダリオ
2022年10月23日(日)マリンメッセ福岡『RIZIN.39』に出場する全選手の個別インタビューが、21日(金)福岡市内にて行われた。
ヘビー級5分3Rでヤノス・チューカス(ルーマニア/ハンガリー)と対戦するスダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT / PUREBRED)は「早く試合がしたくてしょうがないです」とうずうずしている様子。
チューカスはプロ戦績7戦7勝、フィニッシュ率100%を記録している選手。それに対してスダリオは「穴は結構あるので、あまり戦績がどうとかは思わないですね。メイウェザー選手の無敗は穴がないからですが、今回の相手は、そんなことはないと思っているので。これといった強い印象は特にないですね」と余裕の笑みを浮かべる。
今回セミファイナルに抜擢されたことには「自分自身の評価はまだまだだと思っていたけれど、セミにしてもらったので少しは見られるようにはなってきているのかなと少しは思いましたね」と、周りからの評価を素直に喜んだ。
今回が7戦目(5勝1敗)。土俵からリングに戦いの場が変わり「違和感は1戦目のデビュー戦はありましたが、2戦目くらいからはゴングが鳴ってからのリングの雰囲気は好きですね。好きなのであまり慣れとか慣れてないというのはありません。去年の3月にいろいろあって、冷静とは言い切れないですけれど比較的いまは冷静かなと思います」と、レフェリーの制止を振り切ってパウンドを打ち続けたため乱闘騒ぎとなった昨年3月の頃の自分とは違うとする。
試合のイメージについては「前回大会とは違って割と動きのある、お互いアグレッシブにやり合うんじゃないですかね」とアグレッシブな試合になると予想。
「打撃は凄く距離をとってくるタイプ。左手で邪魔して、射程圏内に入ったら右を出してくるのは分かっている。それ以外だったら…まあ、でも結構攻撃パターンも今まで見た中ではだいぶ決まっているので、自分の中では問題にはしていないですね」と攻撃パターンは多くないとした。
これまで練習してきた相手の方が相手よりもレベルが上だから自信があるのかと聞かれると、「やってきた選手のレベルで言えば、UFCのトップやBellatorのトップ選手と練習してきたのでそこと比べると…というのはありますが、練習と試合は全く違うので、あまりそこは見下せないと思います」と油断はない。
「ファンのみなさんからも試されているとは思います」と今回の試合を位置づけるスダリオは「イメージではKOですね」とKO勝ちを目指す。
また、10月1日に心不全のため79歳で死去したアントニオ猪木さんの通夜と葬儀にも出席したというスダリオ。
「プロレスでも格闘技でも一時代を築かれた偉大な先輩が亡くなられたということで、若い選手がいい試合をして盛り上げて、日本全体を活気づけていけるようにしないといけないと思います」と気持ちを新たにしたと語った。
対するチューカスは「英国のグレートブリテントップチームで練習している。激しい試合をしたい」と、こちらもアグレッシブな試合がしたいとコメント。
「(相撲を)見たことはある。素晴らしい競技だ。でも自分をテイクダウン出来ないだろう」と自信をのぞかせ、スダリオの前回のシュレック戦を見て「驚くことはない。パウンドで決める。今回勝って大晦日出場がいい流れだろう」と、スダリオをKO撃破して大晦日RIZINに出場したいとの野望を口にした。
米国エクストリーム・クートゥアーでスダリオが練習していたことを聞いても「有名な人と練習したからいいわけじゃない。それがどんな自信になるかは分からないけれど、みんな練習はしっかりやっているからね」と、何も問題ないとした。