MMA
インタビュー

【DEEP】柴田“MONKEY”有哉「短いスパンでも勝てる自信があった」vs 神龍誠「ベルトは僕しか似合わないんじゃないですか」=フライ級暫定王者決定戦

2019/06/29 16:06
【DEEP】柴田“MONKEY”有哉「短いスパンでも勝てる自信があった」vs 神龍誠「ベルトは僕しか似合わないんじゃないですか」=フライ級暫定王者決定戦

2019年6月29日(土)17時45分から東京・後楽園ホールで『DEEP 90 IMPACT』が開催される。

メインイベントでは、DEEPフライ級暫定王者決定戦(5分3R)として、柴田“MONKEY”有哉(Kids MMA Team KIZUNA~絆~)と神龍誠(フリー※高橋誠)が激突する。

現DEEPフライ級王者・和田竜光が2018年4月のDEEPでの高橋誠戦(和田が判定勝利)以降、ONE Championshipに参戦中で、防衛戦を行っていないため、今回の暫定王者決定戦となった。

柴田“MONKEY”有哉「悔いのない自分の試合をしたい」

柴田は、2016年6月に和田の持つフライ級王座、2018年4月に越智晴雄が巻くストロー級王座に挑戦するも戴冠ならず。今回が「3度目の正直」となるか。

4月28日の前戦・大阪大会では坂巻魁斗と対戦した柴田は、坂巻の打撃に得意の投げで対抗。グラウンドでは互いにノンストップの寝技で勝負し、極めに近づいた柴田が判定3-0で勝利している。そこから2カ月での王座戦となる。

「正直、早いなと思ったけど、これを逃したら半年くらい空くかもしれないということだったし、短いスパンでも勝てるという自信もあったので挑戦しようと思いました」と柴田は連戦でのベルト挑戦を語る。

坂巻戦では、「寝技」らしい寝技も駆使し、ポジションを奪われることもなく判定勝利した。

「前のときは、今年に入ってグラウンドを充実させたいと思って、柔術で2大会優勝して、アマチュアQUINTETにも出て、練習したことが結果に結びついていると感じました。MMAの試合でもあまり意識せずにデラヒーバなどの動きも出ていました」

強い投げと組み、さらに寝技にも磨きをかけてきた柴田だが、今回の神龍戦は「少しテーマが違う」という。

「前の試合はディテールで“うまいことして勝つ”ような感じでしたが、今回はまたスピーディに本能的な、もとのスタイルに戻って、5分3R動きたいなと思います」

スクランブルに強く、打撃でもそつがない神龍を「投げも打撃も合わせてくる。その警戒すべきところは警戒して練習してきたし、そこ(スクランブル)に合わせて自分の動きがハマるんじゃないかなと思っています」と研究・対策済みであることを明かした。

和田戦、越智戦に続くベルトにからむ試合で、勝てば悲願の戴冠となるが、「試合前に『3度目の正直』とは言ったんですけど、あんまりベルト、というよりかは、『相手に勝つ』ということだけを考えてやってきました。前の試合もそうですが、『負けたら終わり』と思って、悔いのない自分の試合をしたい」と柴田は言う。

「覚悟? 自分の立ち位置として、これ以上、面白くならないのかなと思って。格闘技だけじゃなくて、自分の人生として、獲らないと、これ以上、面白いもん見られないのかなと思っているので、試合も面白くして勝とうと思っています」──。

神龍誠はストップウォッチで測りながらリカバリー

一方の神龍は、2018年4月、17歳で和田が持つフライ級王座に挑戦も判定負けで戴冠ならず。同年10月に中山ハルキに判定勝ちで再起戦を飾ると、2019年3月には島袋チカラにも判定勝ちし、再び王座に手をかけた。

今回の計量には黄金色のパンツを着用。その意図を問われると、「金で、チャンピオンの色です」と語る。

「減量しながら馬肉を食べたりしていい感じでした。いつもより楽に落とせました」と減量も順調だった様子。

計量後には、ストップウオッチを首にかけて時間を測りながらリカバリーに臨んでいる姿が印象的だった。

「10分ごととか、みんなだいたいでやっていて、こんな風に測ってやってる人はいないと思うんですけど、僕はきっちり調べてやっています。ここ3試合くらいはこうしてやっていて、自分にも合っています」という。

2018年4月には和田が持つ王座に初挑戦したが判定負けでチャンピオンに跳ね返された。しかしその後、10月に中山ハルキに、19年3月に島袋チカラに、いずれも判定で連勝。タフな試合を競り勝ってきている。

「全局面で勝負できるように練習してきましたし、戦ってきました」という神龍は、現在、大塚隆史が主宰するT-GRIPにも出稽古に通っている。

「自分もレスリング出身で(大塚と)得意な部分が似ていることもあって、いろいろ勉強になっています」と、大塚との練習を語る神龍は、さらに打撃ではTEPPEN GYM、K-clannにも通い、「横田さんからもMMAの打撃を教わっています」という。

目指すは18歳での戴冠だ、計量後には、対戦相手の柴田に「モンキー選手はベルトに嫌われてる」とベルト獲得に自信を見せた。

「もう、あからさまにベルトに嫌われているじゃないですか、わかりやすく言っただけです。僕しか似合わないんじゃないですか。モンキー選手には相応しくないと思います」という神龍は、「ベルトは強さのひとつの証。それをきっかけに大舞台にも行ってみたいです」と18歳の地図を描いている。

果たしてベルトを巻くのは、27歳の大阪の技師・柴田“MONKEY”有哉か、それともと18歳の神龍誠か。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント