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【RISE】“美腹筋”のJDファイター聖愛、階級を上げて「楽しみでワクワクしています。美味しいところを持っていきたい」

2022/10/19 14:10
【RISE】“美腹筋”のJDファイター聖愛、階級を上げて「楽しみでワクワクしています。美味しいところを持っていきたい」

女性が憧れる美しい「縦ライン」の腹筋がトレードマークの聖愛(C)RISE

 2022年10月30日(日)東京・後楽園ホール『RISE 162』にて、-55kg契約3分3R延長1Rで村上悠佳(TEAM TEPPEN)と対戦する“なにわのマドンナ”聖愛(魁塾)が18日(火)大阪の所属ジムで公開練習を行った。


 聖愛はパンチのみのミット打ちを披露。同門のRISEスーパーフライ級3位・政所仁が持つミットへ、ジャブ、右ストレートからコンビネーションまで繰り出していったが、最後は政所へ不意打ちの右ボディストレート。この一発が政所の急所に入り、悶絶する政所を見てジム内には笑い声が響いていた。聖愛は「ちょっと強めに行かせてもらいました」と言って笑いをとる。

 関西の名門・魁塾所属の女子大生ファイターである聖愛は、2020年2月にNJKFミネルヴァ・スーパーフライ級タイトルマッチに勝利して高校生の内にチャンピオンになるという目標を達成した。2021年2月の『ミネルヴァ』では初防衛に成功。5月のRISEではYAYAウィラサクレックに敗れたが、10月の『HOOST CUP』で田渕涼香にフルマークでの判定勝ち。2022年は2月のRISEでKOKOZに延長戦の末に敗れてRISEで3連敗。しかし、その翌月にはムエタイルールに挑みRINAに判定勝ちして初代WMC女子日本スーパーフライ級王者となった。戦績は10勝(2KO)4敗2分。


 今回はこれまでのフライ級から階級を上げて55kgでの試合となるが、「初めてです。相手の村上選手がそもそも57~58kgでやっていて、試合の話をいただいて私と村上選手の間の階級になったんですけれど、自分も55kgの話をもらってどこまで出来るかワクワクして受けました」と、55kgへの挑戦にワクワクが止まらないそうだ。

 55kgといえば、RISEと提携しているヨーロッパ最大のキックボクシング団体『GLORY』の女子唯一の階級スーパーバンタム級(-55.3kg)にあたる。つまり“世界”と戦うことが出来る階級だ。


(写真)聖愛の右ボディストレートは、憐れ政所仁の急所を直撃…

 55kgでの動きは「パワーとかも付いている感じがしますし、試合に近い体重で練習が出来て本番に近い形で練習できているのでいい感じです。体重のことを気にしながらも練習に打ち込めている感じはしますね。(減量は)大丈夫です」と、練習では手応えをつかんでいる様子。

 今回は相手と譲り合っての体重設定となったが「でも今練習していて55kgになった方が動きもいい気がしています。キレや技のスピードが今までよりも上回ってるので挑戦したいですね」と、今回の試合次第では55kgへ完全にシフトすることも視野に入れている。


 対戦する村上に関しては「今までやっていた階級が5~6kgも違うので当たる事はないと思っていたのもあり、練習も一緒にしたことがあって。印象は手足が長い、蹴り技が多彩で上手い選手なのでそこを警戒しています。あとはパワーですね。本番になったら変わって来ると思いますし、練習ではなく試合の相手と見ても変わって来ると思います」と、一緒に練習をしたこともあるが試合には参考にならないだろうとした。

 体重を落としてくる村上には「手足の長さでは勝てませんが、スピードとかは上回りたい感じです」と、スピードで対抗したいとする。

 3月に初代WMC女子日本スーパーフライ級王座というタイトルを手にしたことには「ベルトを持っている・持っていないでは自覚や責任感が違う。負けられないとの想いを持っています」と、気持ちの部分で違いが出るとした。


 しかし、他団体では勝っているがRISEでは3連敗中。そのことについては「RISEの舞台って緊張するんですよね、試合前に。あとはプレッシャー。RISEで勝てない、勝ちきれないみたいなプレッシャーを感じている部分もあったんですが、なぜか今回は試合が決まってから楽しみでプレッシャーを感じていなくて。ワクワクしています。いつもとは違うところを見せられたらな、と思っています。3連敗してもうそろそろ怖がっていてもしょうがないところがあるので、全部奪って美味しいところを持っていってやろうと思っています」と、いつもとは違う心境・感覚になっているとする。


 ミットを持った政所とは「普段から練習に付き合ってくれて、体重が近いので練習相手としていつも助けられています。今は怪我をしているのでスパーリングは出来ないんですが、アドバイスはたくさんもらっていますね」と協力してくれていると言い、「自分自身が一番楽しみです」と55kgでの自分に期待を持っていた。


 村上は2021年4月に『HEAT』で鈴木万李弥と女子の年間ベストバウト候補と言われた熱戦を展開している。聖愛もその試合は「何回も見ました」という。「あれだけ打ち合いが出来る、お互いの気持ちが表に出て来る試合に自分も憧れている部分があるし、それを超える試合が出来たらなと思っています」と、ベストバウトを狙う。

 普段の試合では表情があまり変わらずクールな聖愛だが「RISEの試合で変に冷静なのは緊張しているからかもしれないですが、今回はそこも違った部分を見せられれば、と思います」と、新たな自分を見せたいと語った。


 女子大生である聖愛は母校へ教育実習に行くなど、忙しい日々を送っており「もう3回生で来年は教員採用試験も入って来るので中学校へ教育実習に行きました。次は小学校にも行きます。教員を目指しているので、キックボクシングと両立できるのが理想で今はそこまで考えていませんが、キックボクシングをやれるところまではやりたいです」という。

 そして最後には「初めて階級を上げて戦います。面白い試合になるのは間違いないと思っています。自分自身が楽しみですけれど、試合を見てくださる方にも楽しみにしておいて欲しいし、期待していて欲しい」とファンにメッセージを送った。

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