2022年10月1日に心不全のため、79歳で死去したアントニオ猪木氏の教えを受けた“海外の闘魂”ファイターたちが、猪木氏を追悼した。
猪木さんが扉を開いてくれた(ジョシュ)
「アントニオ猪木さんの死去により、プロレスとMMA界のパイオニア、真の実力者がこの世を去っただけでなく、私の最大の師匠がまた一人、別れを告げなければならなくなったのです」と記したのは、ジョシュ・バーネット(米国)だ。
2002年3月の『UFC 36』でのランディ・クートゥアー戦後、日本を主戦場としたジョシュは、2003年5月に新日本プロレスで行われた『ULTIMATE CRUSH』で日本マットデビュー。MMAとプロレスを行き来しながら、猪木氏と交流を持った。
「私はNJPWで猪木さんに引き合わされ、指導を受けました。幸運なことに、彼のプロレス、戦い、そして人生そのものに対する哲学を受け取ることができました。初めてお会いしたとき、『猪木さんがお呼びです』と言われ、永遠に続くかのような彼の厳しい視線にさらされたことを覚えています。しかし、猪木さんは、ちょっとした人生のエピソードで心を通わせ、些細なことでもプロレスの扉を開いてくれたのです。IGFでも猪木ボンバイエでも、どこに行っても私は応援していましたし、猪木さんはいつも私や私の弟子たちの居場所を作ってくれていました。
彼は私にプロレスやMMAだけでなく、人生において大きな足跡を残してくれました。今日、彼を師と呼ぶのは非現実的な感じがしますが、その気持ちは彼に敬意を表し、さらに努力する原動力になっています。この炎を持ち続け、世界の人々の心の中で燃やし続けるために。心から感謝しています」と、インスタグラムに記したジョシュは、最後に英語で、猪木氏が道場訓にもするなど愛した言葉を引用している。
The Road
“Don't fear what happens if you keep going on this road, With fear, there will be no road, If you give one step, the step becomes a road, Go on without fear , then you will find out...A. Inoki”
(この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし 踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けばわかるさ)。