【RIZIN】王者・牛久「スタミナで上」×挑戦者クレベル「レベルが違う、絶対勝つ」、榊原CEOは「朝倉未来が勝者と大晦日に対戦」を示唆

　2022年10月23日（日）にマリンメッセ福岡 A館で開催される「湘南美容クリニック presents RIZIN.39」の追加カード発表記者会見が10月5日（水）、都内にて行われた。 　すでに発表済みの6カードに加え、新たに追加6カードが発表され、全12試合が決定。フェザー級王座戦に臨む王者・牛久絢太郎と挑戦者クレベル・コイケをはじめ、矢地祐介、武田光司、スダリオ剛、梅野源治、阿部大治、芦田崇宏、中田大貴、中原由貴、宇佐美正パトリックの11人が会見に出席した。 　牛久は、2021年10月のRIZIN初出場で、当時の王者の斎藤裕を2R 跳びヒザ蹴りによる斎藤の出血ドクターストップにより王座獲得に成功。2022年4月に斎藤とのダイレクトリマッチを受け、2Rに左ハイキックでダウンを奪うなど打撃で攻勢に立ち判定勝ち。王座の初防衛に成功している。 　牛久は会見で「王者になってちょうど1年。このタイミングでクレベル選手と戦えることを光栄に思います。当日は面白い試合になると思うので、楽しみにしておいてください」と語り、挑戦者に優っている点を「僕のスタミナが優っていると思います。（クレベルも）動きが柔らかいので（スタミナは）あると思いますが。警戒しているのは相手の寝技のスキル、決定力を警戒していますが、しっかり集中して（横田）代表と対策をしているので自信はあります。詳しくは言えませんが、寝技の稽古もやっています」と自信を見せた。 　また、クレベルの海外修行については「そういった練習をしているというのは聞いている。気持ち的な部分でも試合に集中できているのかなと感じる」と評価した。 　対するクレベルは、元KSW王者としてRIZINに参戦し、カイル・アグォン、摩嶋一整、朝倉未来、佐々木憂流迦、萩原京平を相手に5試合連続の一本勝ち。米国ATT、タイ・タイガームエタイ等にも出稽古し、王座挑戦をアピールしていた。 　会見では「ボンサイ柔術のコイケ・クレベルです。次の試合タイトルマッチですごい嬉しいです。自分の最高のモーメントで、今から自分のNew Era（新しい時代）です。よろしくお願いします」と語ると、王者について、「当たり前のことというか、シンプルに強いから彼は今チャンピオンになっている。でもまあ、自分がチャンピオン（になる）。でも自分のイメージだったら、（これまでの）RIZIN（の試合は）トーナメントだとしたら５試合ずっと一本勝ちで勝ってきている。牛久はまだ２試合だけか。でも自分はRIZIN（の選手では）レベルちょっと違う。まだ自分はチャンピオンじゃないけど、絶対に勝ちますよ。彼は強いな。良い人とか、強いけど、私、あんまり心配しない。ごめんなさい。なにも問題ない」と必勝を誓った。 　また海外出稽古の成果について「自分、いろいろと直していることかな。アメリカやタイの練習で。一番のポイントは自信、集中。人といっぱい練習して、勉強して問題ない。一番変わったことは、もっと集中（できるようになったこと）」と語り、牛久の打撃については、「当たり前に（自分も）打撃はやっている、牛久はハイキックが上手、跳びヒザも分かっている、秘密じゃない。でも試合だったら50/50。当たり前に気をつけている。あまり問題ない。自信がある、絶対勝ちますよ」と対策練習をしてきたことをうかがわせた。 　さらに牛久が自信を持つスタミナについても「私、スタミナ落ちない。何が違うかと言ったら、（これまでの試合では）すぐ一本勝ちだったから（見せる機会が無かった）」と柔術時代から定評のあるスタミナ面でも負けないとした。 [nextpage] 未来側にも『そういうこと（王者に挑戦）になって行くんだよ』ということは伝えてはいる（榊原） 　会見後の囲み取材では、RIZINの榊原信行CEOが、今回のフェザー級タイトルマッチの勝者が、朝倉未来（トライフォース赤坂）と対戦する可能性があることも示唆した。 「10月23日にタイトルマッチをして、その結果において、大晦日でその（牛久vs.クレベルの）勝者なりが試合できるスパンだと思う。2カ月強ある。タイミングが合って、世の中の気運も含めて、未来とその勝者が対戦するのが、求められるのであれば、未来側にも伝えたいと思いますし、いま年末に向けて、Bellatorとの対抗戦も考えつつ、スコット・コーカーとの最終協議に入っています。その方向性にもよるかなと思います。いずれにしてもタイトルマッチの勝者と朝倉未来がどうからむかは、皆さん興味を持っていただけることかなと思っているので、未来側にも『そういう（王者に挑戦）ことになって行くんだよ』ということは、ある程度、こちらの意向も含めて伝えてはいます」と、Bellatorとの対抗戦出場の可能性とともに、朝倉未来が、次期挑戦者になる可能性が高いことを語っている。 　朝倉が望むのは「クレベルへのリヴェンジ」、牛久が王座が防衛をした場合は、朝倉はどんな選択をするか。 　また、11月6日の『RIZIN LANDMARK 4 in NAGOYA』で平本蓮が弥益ドミネーター聡志に勝つことが出来れば、朝倉未来が「年末に遊んであげてもいい」とYouTubeで語ったことについて榊原CEOは、「11月のことは本心ではないと思います。平本もああいう形で発言が過激なので、未来なりの計算があって、平本蓮の名前を出しているのかなと思います」とした。