2022年9月25 日(日)大阪176boxにて、「BODYMAKERpresents GLADIATOR 019 in OSAKA」が開催された。
▼第14試合 バンタム級 5分2R〇南出 剛(創道塾)[判定3-0]×ライダーHIRO(宇留野道場)
2016年に櫻井雄一郎代表率いる新生「GLADIATOR」第1回和歌山大会に出場している南出は、極真空手出身でMMA10勝6敗1分。2016年8月に井上直樹に判定0-2で敗れるも、同年11月のグアムPXCではジョシュア・アルバレスを左中段蹴りを効かせて1R TKOに下すなど3連勝。
しかし、2018年11月に安藤達也に一本負けすると、2019年6月にダイキ ライトイヤーに判定0-2負け。2020年7月には服部賢大に1R KO負けと3連敗を喫し、試合から離れていた。
対するHIROは、グラップラー。2020年1月にZSTで竿本樹生に極めさせずも判定負け後、2022年8月にFighting NEXUSで寝技師・大石真丈をセンタク挟みで極めている。
1R、サウスポー構えの南出が開始早々、強い左インローをヒット。オーソドックス構えのHIROは左回りで左ジャブを見せる。さらに左インローに、HIROはシングルレッグ。スプロールして切る南出は圧力をかける。
南出の左ローにシングルレッグでテイクダウンはHIRO。尻もちを着く南出の腰を持って引きつけバックを狙ったところで、南出は突き反して立つ。
回るHIROに追う南出。HIROはみたびシングルレッグ。右アッパーを合わせる南出は、右足にしがみつくHIROに鉄槌の連打。放して立ち上がるHIRO。
左回りのHIROを追う南出は左インロー。その打ち終わりにパンチを被弾しながらもシングルレッグのHIROはスタンドバックに。右足をかけるもゴング。
2R、南出が中央を取り、左回りのHIROを詰めて右ロー、左インロー左ハイ。HIROは遠間からシングルレッグもそこに鉄槌は南出。ケージを片ヒザ立ちで頭を下げて足を手繰るHIROにヒジも突く。
腰を上げて引き出そうとするHIRO。南出はHIROの右足を掴みながら右手でパウンド。足を放さないHIROはハイクロッチから持ち上げようとするが、潰した南出がパンチを連打。HIROは再びヒザをマットに着く形で足を掴んだままゴング。
判定は3-0で南出が勝利。ケージのなかで子供を抱え上げ「5年ぶりぐらいに、やっと勝てました。いろいろ考えてきたんですけど、嬉しいです。今日は苦手な相手に判定で勝つことができたので、また上を目指して頑張ります。応援をよろしくお願いします」と語った。
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▼第13試合 フライ級 5分2R○NavE(N★TRUST/第3代GLADIATORフライ級王者)[判定3-0]×有川直毅(K-PLACE)
2021年9月に宮城友一に判定勝ちしたGLADIATORフライ級王者のNavEは、2022年3月の前戦「RIZIN 34」で福田龍彌に1R TKO負けからの再起戦。
対する有川は、2021年6月のPANCRASEで山中憲次に、2022年1月のGLADIATORで藤田健吾にいずれも判定勝ちで2連勝も、2022年1月の前戦PANCRASE327で上田将竜にスプリット判定負け。両者ともに再起戦となる。
1R、サウスポー構えのNavEに、オーソドックス構えの有川。NavEは右ジャブから左の前進に、有川は右ストレートを狙う。
NavEはダブルレッグも差し上げた有川。左で差して金網に押し込み右ヒザを突く。NavEは右で小手に巻いて投げも、スタンドに戻す有川。払い腰で投げたのはNavEもトップを取ったのは有川。背中を着いたNavEだが、上体を金網に立てに。寝かせる有川にクローズドガードから三角を狙いに手首を持つNavE。
有川はいったん体を放し、足をさばきに。そこで手首をつか腕十字を狙うNavEだが、セットさせない有川が上からパウンド狙い。NavEも蹴り上げを当て、右で差して金網を使い立ち上がり。有川のグローブのテープが外れて中断も再開。
パンチの打ち合いで前進はNavE。右を当てる有川に、前に出るNavEが左を首もとに当て返してゴング。
2R、有川は右フックの飛び込みから左ミドル。NavEはその入りに左ストレートを合わせる。ニータップで組みついた有川が右足を持ち上げて前に。足を放し左で差し上げて押し込み。NavEの体の入れ替えを回すが、NavEは再び体を入れ替え、ボディロックからサバ折小外でテイクダウン狙い。ここは耐える有川が今度は逆にボディロックから崩しも、NavEも倒れず。有川は四つから大内刈も狙う。
凌ぐNavEは、有川の腿にパンチし、そのまま左ヒザを抱えて片ヒザを着かせると一気にバックへ。4の字に足を組んで背後からパウンド、リアネイキドチョーク狙い。後ろ手を掴み極めさせない有川に背後からパウンド。最後はマウントになり、パンチとヒジを浴びせて、ゴング。
判定は、ケージ際でのシングルレッグから巧みにバックを奪い打撃を入れたNavEが3-0で勝利。
ベルトを肩にかけて王者をアピールしたNavEは、「有川選手、強くて苦戦したんですけど、何とか勝つことできました。今回の試合は、ムカついていて1試合勝ったくらいでタイトルマッチ、そんなに甘くないよと。ここはGLADIATORで、俺がGLADIATORのチャンピオンです。3月にRIIZNですごく苦い結果になってしまって、応援してくれた人たちをがっかりさせたり、せっかく快く送り出してくれた櫻井(雄一郎)代表にいい結果で応えられなくて申し訳ない気持ちでした。必ずまた、GLADIATORを背負って、RIZINに上がって、勝ち星を挙げたいと思います」と語った。
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▼第12試合 ライト級次期挑戦者決定戦 5分2R〇グスタヴォ・ウーリッツァー(ブラジル)[2R 3分26秒 KO]×井上啓太(GROUND CORE)
ライト級次期挑戦者決定戦。黒帯柔術家でMMA4勝1敗の井上啓太(GROUND CORE)が、Bellator参戦経験もあるグスタヴォ・ウーリッツァー(BRAZILIAN THAI)と対戦する。正規王者のキ・ウォンビンが「Road to UFC」トーナメントに参戦のなか、暫定王者・佐々木信治への挑戦権を賭けて戦う両者。
6月の「Titan FC 77」で元UFCのルイス・ペナに1R TKO負けしたウーリッツァーだが、6月にブラジルAFTで勝利し再起。対する井上は、GLADIATOR4連勝中。5月大会ではレンジャーハントに1R、ヒザ十字で一本勝ちしている。
井上の右の蹴りを掴んで右を振るウーリッツァー。さらに右ローをこつこつ当てると互いにヒザの突き合いから、右のスーパーマンパンチも狙うウーリッツァー。
低いガードで見切りながら圧力をかける井上だが、ケージウーリッツァーは金網を背に右足で金網を蹴ってスーパーマンパンチで飛び込むと、それを避けた井上だが、一気に距離を詰めて着地したウーリッツァーは、高速左フックを打ち抜いて井上を大の字にダウンさせた。レフェリーがすぐさま滑り込み追打は無し。ウーリッツァーの2R KO勝利で次期挑戦者となった。
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▼第11試合 フェザー級 5分2R○中川皓貴(総合格闘技道場Reliable)[判定3-0]×島村 裕(宇留野道場)
“グラジの寝業師”中川は柔道出身でMMA8勝3敗。2022年2月の「RIZIN TRIGGER 2nd」でGRACHANの小島勝志を相手に、スタンドで左ミドルを当て、内股からの投げ、ダブルレッグテイクダウンでトップから攻めて判定勝ち。
2022年6月の前戦ではBRAVEの原口央にテイクダウンを許すも、2Rにフックガードからスイープし、マウントを奪いかけるなど応戦し、スプリット判定負け。接戦を落としたが、寝技の強さを見せている。
対する島村も国際武道大の柔道部出身。必殺技ローリングサンダーを武器に、2018年5月からZSTで4勝1分と快進撃。2019年7月にはキャリア3戦目の透暉鷹に判定勝ちし、2020年11月には高須将太にもTKO勝ちしたが、2021年12月に小森真誉の首相撲ヒザとケージレスリングに判定負けで連勝がストップ。しかし、2022年6月の「GLADIATOR 018」で天草ストロンガー四郎に1R 払い腰テイクダウンからの腕十字を極めて再起を飾っている。
ともに組み技ベースの戦いで勝負を決めるのは、スタンドか、極めの強さか。タイトルをモノにするためには互いに負けられない一戦となる。
1R、サウスポー構えの島村の詰め、オーソドックス構えの中川はステップを踏んで距離を取る。島村は右ロー。左に回った中川は左前蹴りを当て、右ストレートを突く。
慎重な両者に「注意」後、詰める島村は左インローをヒット。中川は右前蹴り。その蹴り足を掴んだ島村が左で差して金網へ。金網背にオーバーフックする中川。膠着でブレーク。
右ストレートで飛び込む中川。島村は左インロー。右三日月蹴りを当てる中川は左ジャブもヒット! 島村はその入りに打ち下ろしの左を狙い、左インローを当てる。スタンドのみの初回。
2R、島村が左前蹴りを当てて、左インローも。しかし、さらに左ローを放った時に中川も右を狙って前に。足を滑らせた島村は下になる。
そのままサイドを奪う中川は、右ヒジを顔面に落とすと、上体を起こして足を手繰る島村の首を正面から三角にとらえようとする。
それを外して立ち上がる島村は、ボディロックで押し込み。倒されず金網背にオーバーフックする中川。ともに細かいヒザを突きながら、押し込む島村がボディロックのまま後方に投げ!
すぐさま立ち上がる中川に、ボディロックのまま押し込みヒザは島村。左で差して体を入れ替えた中川は小外で島村尻餅を着かせるが、島村もすぐに立ち上がり。
なおもボディロックは今度は中川。いったん崩すも投げられない島村が払い腰狙いも中川も投げられず。2R、中盤は島村も後半に再び中川がコントロール。
判定3-0で勝利した中川は、「いい試合内容ではなかったですけど、櫻井代表、そろそろタイトルマッチ、どうでしょうか」と、原口央(BRAVE)が持つフェザー級王座への挑戦をアピール。櫻井代表は「伝えておきます」と答えた。
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▼PROGRESS フォークスタイルグラップリング 5分2R(71㎏以下契約)○森戸新士(藤田柔術/LEOS JIU JITSU ACADEMY)[4-1]×須藤拓真(X-TREME EBINA)
引き込んで足関節に賭けた須藤を凌いだ森戸がポイント勝ち。
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▼PROGRESS フォークスタイルグラップリング 5分2R(84㎏以下契約)○カウアン・タニノ(ATOS)[4-2]×小谷直之(ロデオスタイル)
テイクダウンを奪ったタニノンが、後半の小谷のアタックを振り切る。
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▼PROGRESS フォークスタイルグラップリング 5分2R(バンタム級(+500)契約)○江木伸成(藤田柔術/LEOS JIU JITSU ACADEMY)[2R 2分16秒 ヒールフック] ※内ヒール×MAGISA(blooM)
引き込んで内ヒールを極めた江木がMAGISAに一本勝ち。
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▼第10試合 バンタム級 5分2R○別所竜也(NESTFIT MMA)[判定3-0]×MASANARI(ONE'S)
サウスポー構えの別所が1、2Rともにテイクダウンでトップ奪い判定勝ち。
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▼第9試合 フライ級 5分2R○久保健太(GSB多治見)[判定3-0]×ヤックル真吾(T-REX JIUJITSU ACADEMY)
組みの真吾に打撃で上回った久保が判定勝ち。
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▼第8試合 フライ級 5分2R○吉村友菊(総合格闘技道場Reliable)[判定3-0]×中西テツオ(EQUIPO CERO)
テイクダウンを奪いコントロールした中西だが、右カーフを効かせる吉村は2Rに中西のスーパーマンパンチをかわして左を当てて、左右連打でダウンを奪い、判定勝ち。
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▼第7試合 バンタム級 5分2R○谷口 武(修斗GYM神戸)[判定3-0]×大前健太(創道塾)
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▼第6試合 フライ級 5分2R○KJ Tylar(T-REX JIU-JITSU ACADEMY)[判定3-0]×岡本秀義(つばさ鍛錬所)
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▼第5試合 フライ級 5分2R○中山陸斗(総合格闘技道場Reliable)[1R 4分51秒 TKO] ※パウンド×川崎聖太(総合格闘技 闇愚羅)
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▼第4試合 バンタム級 5分2R○溝口 司(矢田道場)[1R 0分14秒 TKO] ※パウンド×浅井亮磨(戦ジム)
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▼第3試合 ライト級 5分2R○後藤丈季(京都 政拳会)[判定3-0]×中園優太(Martial artsFighter Team侍)
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▼第2試合 フェザー級 5分2R○伊賀GORI(N★TRUST)[判定2-1]×一輝(BROTHERFOOD TeamKZT)
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▼第1試合 ウェルター級 5分2R○藤田大(パラエストラ千葉)[1R 1分47秒 リアネイキドチョーク]×近藤魁星(M3A FIT)