2022年9月28日(日本時間29日)に米国オクラホマ州ヒントンのシュガークリークカジノリゾ-トで行われる女子MMA団体「Invicta FC」の第49回大会に向けて27日(同28日)、前日計量が同地にて行われた。
メインイベントは、前戦でアリーシャ・ザピテラに判定勝ちしアトム新王者となったジェシカ・デルボニ(ブラジル・104.8ポンド/47.53kg)に、前戦でリンジー・ヴァンザントに1R KO勝ちしたジュリアン・デェコーシー(米国・104.7ポンド/47.49kg)が挑戦するアトム王座戦(5分5R)。
そのアンダカードのフライ級戦で、ヘレン・ペラルタ(米国)が抗議のニプレス計量を行ったことが米国で話題となっている。
“F**K”“DISNEY”と記した2つのバンテージをバッテン形にして胸に貼り付けたペラルタは125.7ポンド(57.10kg)で計量をパス。関係者によれば、この行為は2022年5月に出場した『The Ultimate Fighter Season 30』の再現だという。
「チーム ペーニャ」としてジュリアナ・ペーニャのチームで女子フライ級戦に出場したペラルタは、番組出演中にバンテージニプレスでの計量を行ったが、そのシーンは最終的にカットされたという。同大会の「TUF30」ヘビー級で準優勝したザック・パウガによれば「ディズニーがESPNの親会社であることから、プロデューサーがペラルタにシャツを着たまま再計量させ、カメラに収めた」と、MMA Junkieの取材に答えている。
「TUF30」でケイトリン・ニールにスプリット判定負けでUFC入りがならなかったペラルタは、お蔵入りとなったTUFでの計量のリベンジを果たした。2019年には素手のボクシング「ベアナックルFC」で2連勝。CFFCとTUFでは判定負けも、Invictaでは3連勝中のペラルタは計量のみならず、試合でもインパクトを残すことが出来るか。
計量後には自身のインスタに「計量が終了した。さあ、バイオレンスの時間だ!~知っている人は知っている。知らない人は知ることになる。知りたくない人は いつもの番組に戻ればいい。これは単なるマトリクスの不具合だ。私のことを不快に思ったとしても、残念じゃない。それぞれの胸の下に1ポンドのシリコンが敷き詰められているのを想像してみて。 いま私はただ勇敢な気持ちです。P.S 私は自分自身を押し殺したりしない」と戦いに向かう決意を記している。
対戦相手のポリアナ・ボテーリョ(ブラジル)は、ペラルタが目指したUFCで3連敗でリリースされて、今回がInvicta初参戦となるだけに、因縁のペラルタにとって負けられない一戦だ。なお、ボテーリョは125.4ポンド(56.88kg)で計量をパスしている。
また、コメインでは、同じくフライ級でクリステナ・ウィリアムズの代役としてマイジュ・スノタマ(フィンランド)が参戦、MMA3連勝中でInvicta初参戦となるケトレン・ソウザ(ブラジル)との一戦も組まれている。
Invicta FC 49: Delboni vs. DeCoursey
2022年9月28日(日本時間29日)米国オクラホマ州ヒントンシュガークリークカジノリゾ-ト
▼Invicta FCアトム級選手権試合 5分5Rジェシカ・デルボニ(ブラジル)104.8ポンド/47.53kg 王者ジュリアン・デェコーシー(米国)104.7ポンド/47.49kg 挑戦者
▼フライ級 5分3Rマイジュ・スノタマ(フィンランド)123ポンド/55.79kgケトレン・ソウザ(ブラジル)123ポンド/55.79kg
▼ストロー級 5分3Rリズ・トレーシー(米国)115.9ポンド/52.57kgヴァレスカ・マチャド(ブラジル)115.8ポンド/52.52kg
▼フライ級 5分3Rケイトリン・ニール(米国)125.5ポンド/56.92kgハンナ・ガイ(米国)126ポンド/57.15kg
▼フライ級 5分3Rヘレン・ペラルタ(米国)125.9ポンド/57.10kgポリアナ・ボテーリョ(ブラジル)125.4ポンド/56.88kg
▼バンタム級 5分3Rブリトニー・クラウディ(米国)135.6ポンド/61.50kgモンセラット・レンドン(メキシコ)135ポンド/61.23kg
▼ストロー級 5分3Rナディア・ヴェラ(メキシコ)115.2ポンド/52.25kgシャウナ・バノン(アイルランド)115.4ポンド/52.34kg