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【UFC】西川大和がUFCと契約、10.22『UFC 280』アブダビ大会でオクタゴンデビューへ

2022/09/26 22:09
 2022年10月22日(日本時間23日)、アラブ首長国連邦アブダビで開催される『UFC 280: Oliveira vs. Makhachev』に、西川大和(西川道場・MMA21勝3敗6分)が出場することが本誌の取材で分かった。西川は、MMA14勝4敗のマゴメド・ムスタファエフ(ロシア)とライト級で戦う予定。  米国のOn The Road Managementのマネジメントで、日本人最年少の19歳9カ月でUFCと契約した西川。これまでは井上直樹(※RIZIN参戦中)が19歳10カ月で日本人最年少契約選手だった。これで現在、UFCと契約している日本人選手は、佐藤天、魅津希、村田夏南子、平良達郎、木下憂朔、そして西川大和で6人目となる。  UFCの史上最年少契約選手は、『Dana White's Contender Series 55』でマンド・グティエレスに判定勝ちした17歳のラウル・ロハスJr.(米国)で、19歳の西川はUFCで2番目に若い選手となり、5番目に若い平良達郎(22歳)、7番目に若い木下憂朔(22歳)と、新世代の日本人ファイターとの契約が続いている。  西川は、佐山聡門下生として大宮のスーパータイガージムに通っていた父・武彦氏のもと、地元・北海道で幼少期から「1日100本の木登り」「20kgの錘を背負いながら2~3kmの道程を裸足で歩く」「水流に逆らって川の中を歩く」といった自然トレーニングで足腰を鍛えた“野生児”、小学生時代から山本喧一代表が主催する「PFC」のアマチュア部門に出場。プロでもPFC、TOP FC、GRACHAN、Fighting Nexus、シュートボクシングなどを経て、2020年から修斗に参戦。  2021年9月に修斗世界ライト級王者の川名TENCHO雄生に5R、ガードポジションからのヒジ打ちでTKO勝ち。修斗史上最年少となる18歳での王座獲得に成功すると、2022年3月の山田崇太郎戦でウェルター級に挑戦。寝技師・山田に腕十字で一本勝ちすると、6月に地元・北海道でチェ・ジウンにも1R TKO勝ち。さらに9月に草・MAXを相手に15分間、立ち技のみで戦い判定勝ち。14連勝をマークしていた。また、オープンフィンガーグローブを着用したムエタイや、投げ技・立ち関節ありのシュートボクシングルールでも戦っている。  対戦相手のマゴメド・ムスタファエフは34歳。2011年4月にプロMMAデビューし、2015年6月にオクタゴンデビュー。UFC3勝2敗と勝ち越している。もともとアブダビ大会でムスタファエフは、豪州のジェイミー・ムラーキーと対戦予定だったが、ムラーキーが負傷欠場。西川が望む「新型コロナウイルスのワクチン接種が必要のない国」=アブダビでのライト級での試合に欠員が出たことで、On The Road Managementのシュウ・ヒラタ氏が14連勝中の西川をUFCに推薦し、契約締結となった。同マネジメントによれば、アブダビ大会以外にも、ワクチン接種が必要のない国で開催される大会数も確認した上での契約だという。 (C)Zuffa LLC/UFC  ダゲスタン出身のムスタファエフは、2020年2月のUFCでブラッド・リデルにスプリット判定負けして以来2年8カ月ぶりの試合。リデル戦前にはUFCデビュー戦のハファエル・フィジエフ(現ライト級7位)にスピニングバックキックで1R TKO勝ちするなど、左右構えを問わない多彩な蹴り技、強いケージレスリングを武器とする。  14勝中10のKO・TKO、4つのサブミッション勝利を記録し、ライト級ランカー相手とも互角に渡り合うムスタファエフのスイッチを織り交ぜた回転系の蹴りやパワフルな組み&打撃を、いかに西川は阻止し、粘り強く戦うか。後半でスタミナが落ちるムスタファエフは、11連勝後のケビン・リー戦ではレスリングベースのグラップラーのリーのテイクダウンからの柔術に背中を着かされ、2Rにリアネイキドチョークで一本負けも喫している。  ムスタファエフは、2020年10月のUFCでマテウス・ガムロ戦が中止になり、2021年10月のUFCでもダミア・イスマグロフが前日計量で7.5ポンドものオーバーで試合中止となっていたため、リデル戦以来、2年8カ月ぶりの試合でどんな進化を見せるか。  緊急参戦の西川にとっては、メインイベントで空位となっているUFC世界ライト級王座を争うシャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)vs.イスラム・マカチェフ(ロシア)が組まれた注目のアブダビ大会でオクタゴン初陣を迎えることになる。  同大会には同マネジメント所属のジャイルトン・アルメイダとカロル・ロザも試合を行う予定で、さらに交流の深いアルジャメイン・スターリングもTJ・ディラショーを相手にタイトルマッチに臨むため、西川大和とコーナーマンとして帯同する武彦氏は、今回の機会にファイターやコーチたちとトレーニングについて交流を深めることになるという。  また、『UFC 280』の翌日23日には『ROAD TO UFC』準決勝ラウンドが同地にて実施されることも決定しており、バンタム級で中村倫也(フリー)vs.野瀬翔平(マスタージャパン福岡)、風間敏臣(和術慧舟會HEARTS)vs.キム・ミンウ(韓国)、フェザー級で松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)vs.イー・ジャー(中国)が行われる。さらに「ライト級ワンマッチ」として、SASUKE(日本)vs.パラジン(中国)も行われるなど、日本人選手がアブダビに集結する。
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