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【RIZIN】朝倉未来を2R TKOのメイウェザー「試合3時間前に起きた」「相手が何発か当ててくれて盛り上がるきっかけになった」「もっと前からやっていればいいボクサーになっただろう」

2022/09/25 15:09
 2022年9月25日(日)『超RIZIN』さいたまスーパーアリーナ大会のメインのボクシングルール・エキシビションマッチ(3分3R)で朝倉未来(トライフォース赤坂)を、2R 3分15秒 TKOで下したフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)。  朝倉の右ストレートを被弾する場面も見せたが、最後は朝倉の右にカウンターの右クロスを当ててダウンを奪い、レフェリーストップを呼び込んだ。  試合後のバックステージでメイウェザーは、「相手が何発か当ててくれて盛り上がるきっかけになって、いい試合になった。全然練習しいていなかったけど、相手のお陰だ。エキシビションなので、そんなに真剣にとらえず、音楽を聴きながら楽しむためにリラックスして臨んだ。次、11月にドバイでエキシビションを戦い、2023年に日本でまたエキシビションで戻って来ることを楽しみにしている」と語った。  また、会見では「今回の試合は3時間前に起きたばかり、言い訳はしないけど。誰にでもその人なりのウォーミングアップが必要だ。今回も長年やっている形だ。対戦相手はタフだった。戦いに来たと感じた。1発もらうまでは作戦がある。でも彼は1発もらってからも戦いに来た。そこを評価したい。今はもう30歳ということで可能性は低いが、昔からやっていたらいいボクサーになっただろう。今日も笑顔を見せていた。もっと前からやっていたらある程度のところまで行っただろう」と朝倉を評価。  同時に「最後のパンチはそんなに強く打っていない。そこまでの積み重ねで倒れたんだろう。試合前に日本の親しい友人から『1Rは伸ばして、2Rに倒してほしい』と言われ、そのリクエストに答えたんだ。自分は試合中にデータを集めて、常にプレッシャーをかけて戦った。どんなファイターも1Rは強い。最初は軽い打撃で様子を見たが、強いパンチを返してきたが、2Rから彼の息が乱れたのを感じた。現役時代ほどではないけど、いまもコンディションはいい。12Rのつらい練習はしていないけど、エキシビション用の練習はしている。なぜ真剣になる必要があるか。彼の打撃を受けて、こっちもボディに強めの打撃を入れて『そのつもりならこっちも』とメッセージを送った。彼は笑って舌を出したりしていたので、遊ぶつもりか、それがいつまで続くか。じゃあ、こっちもやってみるか、と戦った。(右を受けて本気になった?)本気? 何故そうなる必要があるんだ? あの程度のパンチを一発をもらったところで気にすることなどない」とも語った。  11月にはドバイでボクシング経験もあるYouTuberのKSI兄弟デジとの対戦が組まれており、2023年にはコナー・マクレガーとの再戦の噂も上がっている。そして来場したマニー・パッキャオとのエキシビションマッチはどうなるか。  メイウェザーは、「自分はこの競技から引退した身。この競技が私を引退させたわけじゃない。自分は、自分のやりたいこと、自分の要求を通すようにこのキャリアをやってきた。そのために大変な思いをして、世界のトップレベルで常に戦い続けてきた。だから自分がすべてをコントロールする立場にいる。このエキシビションを通して、元世界チャンピオンや現役世界チャンピオンとやるつもりはない。なぜなら、自分はこの競技から引退していて、これ以上、エキシビションで自分の身体に余分なダメージを伴うリスクは負いわない。この先は“自分がやりたいことをやり、常にやりたいものを選んで、それで楽しく世界中のみんなにエンターテインメントを届ける”というスタンスでやっている。  マニー(パッキャオ)はちょっと違う。ボクシングという競技が彼を引退させたのであって、彼が競技から引退したのではない。自分がパッキャオの立場なら当然メイウェザーと再戦したい。やり直したいだろう。でも自分は歳を取ったし、そういうつもりはない。自分は自分のやりたいことをやり、自分が全ての決定権を持って、やっていく。なぜなら自分はキャリアの若い頃いろんなものを犠牲にして、今こうして全て自分の要求を通せる位置に立つために散々犠牲を払ってきたので、ここからは自分が思い通りに、自分が選択したものしかやるつもりはない。“ボクシング”は若いヤツのやることだと思っている。自分は現役のとき、ある一定の年齢になったときにもう引退しなきゃいけないなと確信した時期がある。そしてMMAファイターや年上の人間、YouTuberとエキシビションマッチをやることを、誰にも強制して『見ろ』とは言わない。それでも自分はボクシングで過去最高に稼いでいる男だし、世界中に幅広いファン層がまだいる。メイウェザーが何かをやるというと、お金を払う人がいくらでもいる。何10万、何100万、何1000万ドルというオファーをこの状態でまだ受けているんだ。なのになぜリスクを負って、厳しい相手とやらなくてはいけないのか。もっとラクしてお金を稼ぐっていう選択肢を自分は選ぶ」と、パッキョオとの“再戦”は否定。「ボクシング”は若いヤツのやること」と、努力の末に現在の地位を得て行っているエキシビションは、自身が現役時代に戦っていたこととは別モノだと語った。
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