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【超RIZIN】朝倉未来がメイウェザーに2R TKOで敗れる、皇治がジジを3R TKO、吉成名高が1R TKO勝ち、三浦孝太がブンチュアイを腕十字葬=『超RIZIN』詳報

2022/09/25 10:09
超RIZIN 速報 2022年9月25日(日)12時~さいたまスーパーアリーナ(※選手名から見どころ記事)※第2部『RIZIN.38』試合リポート ▼ボクシングルール エキシビションマッチ 3分3R-フロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)[2R 3分15秒 TKO] ※レフェリーストップ(勝敗無し)-朝倉未来(トライフォース赤坂)  プロボクシング50戦無敗、史上初めて無敗のまま5階級制覇を達成したメイウェザーは2018年大晦日の『RIZIN.14』で那須川天心とボクシングに準じたルールでエキシビションマッチを行い、1R2分19秒、TKO勝ちを収めている。また、2021年6月にはYouTuberのローガン・ポール、2022年5月にはドン・ムーアとそれぞれ8Rのエキシビションマッチで対戦してフルラウンド戦っての無判定試合となっている。  朝倉は空手、相撲を少年時代に経験し、16歳から18歳まで少年院に。退院後は禅道会豊橋道場に入門。2012年9月にDEEPでプロデビューするが、11月から『THE OUTSIDER』に参戦。65-70kg級王座、60-65kg級王座の2階級を制覇し、ROAD FC、DEEPを経て2018年8月からRIZINに参戦。  7連勝を飾ったが2020年11月に斎藤裕に敗れる。12月に弥益ドミネーター聡志にKO勝利、2021年6月にはクレベル・コイケに敗れたが、10月に萩原京平に勝利して再起。大晦日には斎藤にリベンジを果たした。  マニー・パッキャオがリングサイドで見守るなか、メイウェザーはまだ左に続き、右のバンテージを巻いている姿が映し出される。朝倉も入場口に姿を現さない。14時過ぎになりパッキャオはゆっくりとアップを始める。3分3R、契約体重無し、フリーノックダウン制。10オンスのグローブを着用。  14時15分、先に朝倉がリングイン。セコンドに朝倉海がつく。続いてメイウェザーが登場。花道に立ち、笑顔を見せる。「50戦無敗」の「50」のナンバーがつけられたフーディでリングイン。日本国歌独唱はYouTuberの優里が務める。米国国歌はクリス・ハートが独唱。花束贈呈でメイウェザーは足元に花束を投げつけられる、失礼な行為を受けるも、それを拾い上げてセコンドに渡す。  レフェリーは那須川天心戦と同じケニー・ベイレス(米国)が務める。  1R、サウスポー構えの朝倉。オーソドックス構えのメイウェザー。朝倉は右ジャブを見せる。じっくりと構える両者。メイウェザーも左ジャブを喧嘩四つで見せる。ジャブの刺し合いで慎重なメイウェザー。左ボディストレートを突く朝倉だが届かず。朝倉の右ジャブに左を返すメイウェザー。かわす朝倉は左ボディストレートを当てる。  右足を外に取る朝倉は左オーバーハンド狙い。さらに左フックから右をガード上に当てる。右ボディストレートはメイウェザー。朝倉も反応する。さらに左から右を見せる朝倉。  かわすメイウェザーは右ボディストレート! そこにカウンターを狙う朝倉。。右ボディストレートに左を狙う。メイウェザーの右ストレートの飛び込みをかわしてゴング。ともに慎重な初回。  2R、詰めるメイウェザーの左ジャブに左アッパーを狙う朝倉。かわすメイウェザー。右外足を取る朝倉、メイウェザーの飛び込みにクリンチボクシングで左を連打する。  メイウェザーの右ストレートをかわしながら左アッパーを狙う朝倉。右ボディストレートはメイウェザー。さらに右ボディの連打。一瞬くの字になりながら効いていない朝倉がコーナーに詰まるとメイウェザーは右ストレート! クリーンヒットはさせない朝倉は左のダブルで前に。さらに右ストレートをヒットさせる!  しかしメイウェザーはジャブ。朝倉が打ち気になればメイウェザーもより当てやすくなる。詰める朝倉のワンツーをかわしてコーナーを出ると、メイウェザーの右をかわした朝倉は左を狙うが、かわして詰めるメイウェザーはコーナー背にする朝倉に右をアゴ下に当てる。コーナーを出る朝倉の右に、メイウェザーはカウンターの右のクロス! 朝倉は立とうとするが足が泳ぎ、レフェリーが試合を止めた。  試合後、メイウェザーは「素晴らしい国、観客。とくかく対戦相手の朝倉に拍手を。RIZIN、ありがとう。ノブさんありがとう。TMTのみんな、将来のチャンピオン、マニー・パッキャオもありがとう。ファンに興奮できるような試合を見せれて嬉しい。また私は戻って来ます」とコメント。  続けてリング上に上がったパッキャオは、「今回の招待が最後にならないよう、また日本に来たいと思います。素晴らしいイベント、おめでとう。また日本に来ます」と語った。  試合後会見で、メイウェザーは朝倉を評価すると同時に、エキシビションであることを強調した。また朝倉未来も「なぜあのパンチで倒れたのか分からない」と語っている。 [nextpage] ▼RIZINスタンディングバウトルール フリーウエイト 3分3R(※勝敗無し)-皇治(TEAM ONE)[3R 0分50秒 TKO] ※レフェリーストップ(勝敗は無し)-ジジ(イラン)  皇治は4歳から空手と日本拳法を学び、キックボクシングでプロデビュー。2012年4月に初代TRIBELATEスーパーフェザー級王座、2013年12月に初代HEATキックルールライト級王座、2017年2月にISKA K-1ルール世界ライト級王座を獲得。2016年2月からK-1 JAPAN GROUPに本格参戦し、同年4月からK-1に参戦。島野浩太朗、卜部弘嵩、スタウロス・エグザコスティディスから勝利を収め、2018年12月には武尊との対戦を実現させた。その後は3連勝して、RIZINに参戦すると2020年9月に那須川天心との対戦も実現させた。2022年は3月に梅野源治、5月にはダウサコンに判定勝ちしている。8月にはヒロキングとボクシングルールのエキシビションマッチを行った。  ジジは1982年4月1日生まれの40歳ということが判明。出身はイランで、身長175cm、体重80kg(皇治は173cm、61.0kg)。「幼少の頃よりストリートファイトに明け暮れ、見境なく喧嘩を売ったり、買ったりしていたが、今は『この力は全てマイボスであるフロイドに捧げている』と、メイウェザーへの心酔ぶりを隠そうとしない」のだという。  体重差20kg。  1R、ともにオーソドックス構え。ボクシングシューズを履く皇治は左ジャブ。ジジは上下に身体をフェイント。左フックで飛び込むが、皇治はクリンチ。  左アッパーで入る皇治。さらにジジの左を潜って左フックで飛び込み! クリンチするジジ。ガード固め右を振るジジ。かわす皇治。なおもジジは大振りの右で前進も、かわす皇治の右も空振り。右ストレートを突く。左ボディから右に繋げる皇治。ジジはフック系しかなく、1R終盤で息を切らす。  2R、ジジの左ジャブから右ストレートに皇治はクリンチ。さらに左フックを被弾し、腰を落とす。左右ラッシュするジジをブロッキングする皇治。ジジのスタミナが切れたところで皇治は左! さらに詰めてクリンチを突き放して左を当てる。  詰めての左は皇治。クリンチのジジ。左右ボディを突く皇治は左フック、右ストレートでロープに詰める。右アッパー、右フック、右ストレートも体格差で効かせることが厳しいか。皇治の左ボディからの左フックがクリーンヒットするが、ゴング。  3R、ジジのワンツーをかわして左を当てる皇治。さらに右でジジがダウン! 立ち上がったジジの身体が流れるようになると、詰める皇治はジジの右ボディに左フック! ジジが前のめりに倒れ、試合が決した。  プロボクシング経験の無い両者によるボクシングマッチは、皇治の3R KO勝ちとなった。  試合後、皇治は、「当然の結果です。米国から遥々ありがとう。おっちゃんだけど、ジジ、サンキュー。次、出て来るマルコメ君(メイウェザー)。記者会見から圧倒します。マルコメとやりたいです。5億円でやとってください。でも、今日に限っては未来君を応援します。あと、『モテてしゃーない』を卒業します。週刊誌、ついてこないでくださいね」とメイウェザーとの試合をアピールした。 [nextpage] ▼53.0kg RIZINキックボクシングルール 3分3R ※ヒジ有り〇吉成名高(エイワスポーツジム)[1R 2分24秒 TKO] ※レフェリーストップ×バンダサック・ソー・トラクンペット(タイ) “ハマの神童”名高はジュニアキック出身で、日本とタイで試合経験を重ねてきた。2017年4月にWMC世界ピン級王座を獲得すると、ムエタイの二大殿堂のタイトル 「ラジャダムナンスタジアム」と「ルンピニースタジアム」のミニフライ級(47.63kg)でタイトル統一し、外国人で2人目、日本人初の快挙を成し遂げた。2022年7月にはペットニポンをヒジでKOし、タイ国プロムエタイ協会フライ級&WPMF世界フライ級の二冠を奪取して“10冠王”を達成。2019年12月から13連続KO勝ち中で、RIZINでは2020年8月の初参戦から5連続KO勝ち中。戦績は41勝(25KO)5敗1分。  バンダサックはムエサイアム東北、ムエサイアムチェンマイのミニフライ級王座とタイ地方のローカルタイトルを獲得した後、現在は『MAX MUAYTHAI』(タイ・パタヤを本拠地としてタイ人同士だけでなく世界中のファイターを招いて開催しているムエタイの国際大会)を主戦場としている。そのMAX MUAYTHAIでは2016年12月に53.0kg級のタイトルを獲得し、その後も数々の大会で活躍してきた。戦績は78勝21敗5分。  これまで名高はムエフィームー(テクニシャンタイプ)、ムエカオ(首相撲が得意なタイプ)との対戦が多かったが、バンダサックは“一発”の強いパンチを持つムエマッド。テクニックは名高の方が上だと思われるが、ムエマッドタイプとはこれまでほとんど対戦経験がないため侮れない相手だ。バンダサックの“一発”を当てさせず、テクニックで翻弄することが出来るか。  ヒジ有ルールでRIZINに新境地を切り拓く名高吉成に対し、バンダサックは2016年12月にMAX MUAYTHAIで53.0kg級王者となり、WLCでラウェイも戦うオーソドックス構えのムエマッドだ。ヒジにはヒジで応戦するなど、強気でアグレッシブなバンダサックを前に、名高の新たな一面が見られるかもしれないカードだ。  1R、バンダサックの右ミドルをしっかりとブロックする名高は右へ回り込みながら左ボディ。バンダサックの蹴り足をキャッチして豪快にコカす。バンダサックの右ストレートはスウェーでかわし、左ミドルを蹴る名高。左ヒザから左ヒジをヒットさせると明らかなダメージを感じさせるバンダサック。さらに右カーフで片足立ちになったバンダサックに右フックから右ボディのシャトルブローでダウンを奪う。  ゆっくりと立ち上がったバンダサックだが、足もボディもダメージを感じさせ、最後は右ボディの連打からのヒザ蹴りで一方的となってレフェリーがストップ。名高の圧倒TKO勝ちとなった。 名高はリング上で「バンダサック選手、来てくれてありがとうございます。相手がいるから試合が出来るので感謝しています。6月に『THE MATCH』があって、みんなレベルが高くて。でも全部ヒジ無しで悔しくて。日本にも強いムエタイ選手がたくさんいるので、もっとムエタイを広めて、そのためには皆さんの力が必要なので応援よろしくお願いします」と語った。 [nextpage] ▼RIZIN MMA特別ルール フェザー級 66.0kg 3分3R〇三浦孝太(BRAVE)[1R 1分54秒 腕十字]×ブンチュアイ・ポーンスーンヌーン(サーイゲーオボクシングジム) “キング・カズ”こと三浦知良の次男の三浦孝太は、2021年の大晦日にMMAデビューし、YUSHIにサッカーキックでTKO勝利。2戦目が2022年5月の「RIZIN LANDMARK vol.3」で発表されていたが欠場。その後、8月19日にタイ・ラジャダムナンスタジアムで、エキシビションのキックボクシングマッチとして、ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)と対戦し、3R レフェリーストップ(勝敗無し)となっていた。  対するブンチュアイ(Bunchuai Phonsungnoen)は、MMAデビュー戦。身長178cm、66.0kg。アマチュアボクシング選手の友人の影響と4階級世界王者カネロことサウル・アルバレスに憧れ16歳よりボクシングを始め、、2018年にプロデビュー。プロボクシング戦績は4勝2敗1分。2022年7月30日に、WBOオリエンタルユーススーパーライト級タイトルマッチで、チャン・ホソンに3R TKO負けで戴冠ならず。ムエタイでも20勝17敗3分の戦績を持つ。1カ月前からMMAの練習を始めたという。  三浦は『男はつらいよ』ラップバージョンで入場。左胸に日の丸をあしらったサッカー日本代表風のユニホームを身にまとう。ブンチュアイは、TJディラショーばりのレッチリの『Can't Stop』で入場。互いにハグをかわしてからコール。  1R、サウスポー構えのブンチュアイ。オーソドックス構えの三浦。右ローから入るブンチュアイ。かわす三浦に、前手の右フックを放つ。組んでコーナーに押し込み、両腕をオーバーフックして引き込む三浦。  クローズドガードの中でブンチュアイはヒジを押し付け、下から三浦は腕十字に。察知して外すブンチュアイに立つ三浦はダブルレッグで組みに。そこにヒザを突くブンチュアイ。三浦は右で差して小外がけでテイクダウンを奪うと、サイドからマウント。パウンドを嫌い、腕を差し出してきたブンチュアイに腕十字を極めた。  試合後、三浦はリング上で「前回、前々回と欠場が続き、格闘技ファンや、僕のことを嫌いでも見ようと思った人を裏切ってしまい、申し訳ございません。これからの試合で勝ち続けて、アンチの人にも僕のことを“応援してよかった”と思ってもらえるような“格闘技界の若きキング”になるので、応援よろしくお願いします」と語った。
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