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【KNOCK OUT】良太郎「1試合くらいは血なまぐさい試合がないと面白くない」、渡部太基「激闘と言ったら俺でしょう」トリでベテラン同士が見せる“色”とは

2022/09/22 14:09
【KNOCK OUT】良太郎「1試合くらいは血なまぐさい試合がないと面白くない」、渡部太基「激闘と言ったら俺でしょう」トリでベテラン同士が見せる“色”とは

約2カ月の短いスパンでのダイレクトリマッチ、タイトルを懸けての再戦となった良太郎(左)と渡部

 2022年9月23日(金・祝)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2022 vol.5』の前日計量&記者会見が、22日(木)都内にて正午より行われた。


 ダブルメインイベント第2試合にて、初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定戦3分3R延長1Rで対戦する良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI)は67.3kg、渡部太基(TEAM TEPPEN)はリミットちょうどの67.5kgで計量をパス。

 続いての会見で渡部は「必ずリベンジして王者になります」、良太郎は「明日はメインでベルトを獲って帰りたいと思う」と共に王座獲得を力強く宣言した。


 SNSでのやり取りから始まり、会見でも試合前インタビューでも舌戦を展開し、相手に対する“憎悪”を感じさせた両者だが、試合前の心境を聞くと「特にどうも思わないです」(渡部)、「特に思うことはないです」(良太郎)と口を揃える。

 約2カ月という短い期間でのダイレクトリマッチ。前回の試合を踏まえてどのような試合にしたいかを聞かれると、渡部は「俺はいつも通りに倒しに行くだけ」、良太郎は「この前もいそうですが試合が始まってみないと分からない。明日の感覚も含めてリングの上でどうなるか、自分も楽しみなので考えてないです」とそれぞれ答えた。

 渡部はリベンジとタイトル、どちらにより想いがあるかと聞かれると「ベルトが一番と言いたいですが、前回負けているのでリベンジして…ベルトとセットです」とする。


 10月1日(土)21:00からは東京MXでKNOCK OUTのレギュラー番組『KNOCK OUT STYLE』(毎週土曜日30分番組)の放映が始まる。その第1回は今大会の模様が中心となる予定。今大会のトリを務める試合ということで番組の重要な位置を占めると思われるが、と聞かれると渡部は「メインに選んでもらったのでそういう試合を、期待通りの試合をします」と期待に応えるとし、良太郎は「密着で入っていただいたんですが、半分以上カットされると思います。僕も渡部選手もこういう感じなのでそういう風なことを聞き出したいんだろうなと。でも喋れないですよ。喋ったけれど全部カットされると思う。ピーが入らなければいいかなくらいです。喧嘩エピソードの三段階くらい上の、ここでも言ってはいけないことだと思います。なので試合でいいところを見せて、そこを使ってもらえたらと思います」と、事前に撮ったインタビューは放送禁止になるだろうから試合の映像を多めに使って欲しいと笑った。


 良太郎は33歳、渡部は34歳。ベテランの年齢に達しているが、今なお進化していると感じる部分は何か。渡部は「少しは頭を使って戦うことが出来るようになった…気がします」、良太郎は「フィジカルは数値で目に見えて出るので、それは上がっています。あと自分はジムもやっているので、いろいろな選手を送り出して天国と地獄を一緒に味わっているのでそういうものが身体に染みついているんですよね。染みついている。だから負けられないという気持ちは他の人よりもかなりあると思います。そういうものが試合にも出ると思います」と、それぞれ話した。


 宮田充プロデューサーを迎えて新生KNOCK OUTになってからは、特に若手のメイン起用が目立つ。その中でベテラン同士の対決がダブルメインのトリに置かれたことをどう捉えているか。


 渡部は「ベテランしか出せない色もあると思う。タイトルマッチだし、激闘と言ったら俺でしょうって感じですね」と“激闘”を任せられたと感じているという。対する良太郎は「全日本キック(かつて宮田Pが率いた全日本キックボクシング連盟)の香りでもするんですかね。僕はそう思ってやっています。キックボクシングは素晴らしい競技でスポーツですが、一大会に1試合くらいは血なまぐさい試合がないと面白くない。そういうのがあってメインなんじゃないかなと思いますね」と、他とは違う色を期待されていると理解したようだ。


 今回の王座決定戦でタイトルを撮ったら、その先に見据えるものは何かとの質問には「先のことは考えてないですが、ベルトの価値を上げられる王者になりたいと思っています」と渡部。良太郎は「赤い(REDルール)ベルトも欲しい」と、KNOCK OUT史上初となるREDルール(ヒジ打ちあり)とBLACKルール(ヒジ打ち無し)の同時統一王者になりたいとの目標をぶち上げた。

 そして最後に、渡部が「自分を信じて戦います」と言えば、良太郎は「明日は必ずメインでベルトを獲って会場を盛り上げます」と、それぞれ意気込みを語った。

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