43歳ランボーは12年ぶりの試合でスタミナ切れながらも延長戦で競り勝った(C)JAPAN KICKBOXING INNOVATION
JAPAN KICKBOXING INNOVATION「RESISTANCE-9」
2022年9月19日(月・祝)東京・新宿FACE
▼第6試合 メインイベント INNOVATIONウェルター級(66.68kg)王座決定トーナメント準決勝戦 3分3R延長1R
○ランボー・マスターズピット(マスターズピット/INNOVATIONウェルター級2位/66.25kg)
延長R 判定3-0 ※10-9×3
×マサキ(多田ジム/INNOVATIONウェルター級8位/66.65kg)
※ランボーが決勝戦進出。本戦の判定は28-29、29-29、29-28。
INNOVATIONウェルター級王座決定戦は、ヒジ打ちあり、首相撲無制限の純キックボクシングルールでランカー4選手によるトーナメントで争われる。
前日計量後の抽選の結果、ランボーvs.マサキの組み合わせとなった。ランボーは、約15年前に日本でランボー・ウィラサクレックのリングネームで活躍した在日タイ人選手。マサキは、エントリーメンバー最年少24歳で、2019年、INNOVATIONウェルター級新人王トーナメント準優勝。
1R、距離を詰め凶暴な右ローキックと右フックを振るうランボー。強烈なボディブローの炸裂音に場内がどよめく。マサキは、慎重に距離を置きながら様子を見る展開。
2R、右フックをヒットさせるランボーだが、マサキがカウンターで放つ縦ヒジ打ちでカットに成功。ドクターチェック後、ランボーは攻撃を倍加させ、マサキも右ミドルキックやバックブローで応戦。
3R、流石に疲れの見える43歳のランボーは、振り絞るように右ストレートを放ち、マサキも首相撲からのヒジ打ちや右ミドルキックで応戦。本戦の判定結果は三者三様のドローとなりマスト判定の延長ラウンドへ。
スタミナが限界にみえる古豪ランボーと元気に溢れるマサキの構図だが、ここで技巧を見せたのはランボー。サウスポーへスイッチすると打ち気にはやるマサキの前進を左ミドルキックで封じることに成功。結果、ランボーが辛勝ながら判定勝利。
マイクを握ったランボーは、まずトレーナーを務めるマスターズピットの成田善一会長に感謝の意を述べ「12年ぶりのリングで疲れましたが頑張ります」と12月4日、品川インターシティーホール興行で行われる決勝戦、先に進出を決めていた梅田勇一とのタイトルマッチに向けて抱負を語った。