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【K-1】卜部弘嵩と武尊が最後に明かした裏ヒストリー、K-1史上初の3階級制覇を支えた友情

2022/09/06 22:09
 2022年9月11日(日)神奈川・横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~』にて、引退セレモニーを行う第2代K-1 WORLD GP スーパー・フェザー級王者の卜部弘嵩(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)。  その戦いの歴史を振り返る映像がK-1の公式YouTubeチャンネルにて公開された。Krushでの初のタイトル獲得から新生K-1旗揚げ、そしてトーナメントの決勝で弟の功也に敗れて「あの日ほど悔しいと思った日はなかったくらい本当に悔しかったですね。僕の存在意義というかそういうものが全部失われたような。ダメージとか関係なく結果として負けちゃっているので。その時に負けた記録というのは10年、20年経ってしまえば試合内容なんて誰も覚えてないし、結果だけ残っちゃうので弟に負けた兄として今後の人生、長い人生生きていくのかっていうと僕はそれに耐えられなかったんですよね。どうしても」と、弟へのリベンジを誓う話など。 (C)K-1 功也との格闘技史上に残る兄弟対決を制し、悲願であったK-1王座に就いた後は「自分の中で目標達成しちゃったから燃え尽きたって言えば燃え尽きたんですよね。やる理由というのがよく分からなくて」という本音も吐露する。  そして迎えた「K-1 WORLD GP 第4代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」。このトーナメントには弟分の武尊も参戦し、「武尊が60kgまで上げて来て以外と言えば意外でした。でもやったら絶対に負けないぞって」との気持ちで臨んだ。  一方の武尊は「(卜部兄弟とは)家族くらいの関係性。練習以外でも一緒にいたし。だから家族と殺し合いは出来ないって。もし僕が決勝に上がってヒロ君も上がってきたら、僕は怪我をしたって言って辞退しますというのを本当に話していてそのつもりでした」との裏エピソードを明かす。 (写真)武尊は優勝すると、セコンドに就いた卜部と抱き合った 結果、卜部は1回戦で皇治に敗れ、武尊は「ヒロ君の分も背負って優勝したかったし、元々ヒロ君の持っていたベルトだったのでヒロ君の前で獲りたかったのでお願いしたんですよね。決勝はセコンドに就いて欲しいですっていうのを」と卜部にセコンドを依頼。  しかし卜部は「言われた時に1回断っているんですよ。それが、あまりに最近ずっと負けているから負け運みたいなのが武尊に移ってしまったら嫌だなっていう。だから俺はここであまり武尊に触れないで、この勢いでどんどん上まで行ってほしいなって気持ちがあったんですよ。だから俺みたいに負け運が付いちゃった人間はなるべく武尊のそばにいない方がいいなって思っていたので。でも武尊がそこまで言うのならって感じで就きました」と、悩んだ末に武尊のセコンドに就くことを決意。 (写真)現役最後の試合となった島野戦 そしてこのトーナメントで武尊が優勝して、K-1史上初の3階級制覇に成功する。武尊は「優勝してすぐに『ヒロ君の代わりに獲りました』って言いに行きました」と言い、卜部も「その時は嬉しかった」と振り返った。  動画では最後の試合と決めて臨んだ島野浩太朗戦での心境が語られ、「終わってみればめちゃくちゃ楽しかったって思いますね」との言葉で締めくくられる。卜部の後悔なき格闘技人生を見ることが出来る。
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