もう腹は決めている。1Rから真っ向勝負するんで
その作戦があるなかでも、望むのは「ドツキ合い」だ。
「間違いなく盛り上げる、プロとしてどうやって盛り上げようとかいろいろ考えているけど、俺は『1RからKO、お互いどっちが倒れるか』っていう試合をしたいし、周りが見て盛り上がる試合をしたい。俺の持ち味を最大限発揮したいし楽しんでほしい。みんな望んでいるのはそこやと思うし、1Rでも速く勝負を決めたい、どっちが倒れるか」
北米の最前線で戦う堀口にとって、“何でもあり”のMMAを戦うことが「しっかり倒す」ことになるだろう。
金太郎は、それを承知の上で、「堀口選手が乗ってくれるか。堀口選手はプロやから、セルジオ(ペティス)戦とかもブーイングが起こったときに、わざわざ立たせたりとかしてプロやなと思うし、そこをどういう風に俺と戦うのか、俺も楽しみにしている」と、ファイター堀口の負けん気の強さが立ち会いでの勝負の可能性を高くするとし、「楽しみ」と打撃勝負を呼びかけた。
PANCRASE王者ハファエル・シウバと対したときのように、物怖じせずに戦えるのが金太郎の強みだ。
「俺の気持ちは勝負したい。でもまあ、向こうも作戦はあるやろうから、いろいろあると思うけど、俺は打ち合ってほしいですね。(1Rからどっちかが倒れる?)そのゲームが出来るなら、俺はめっちゃ楽しみやな。シバキあいしたいな。どんだけ強いやろうな。堀口選手が強いから、周りからはいろいろ言われるけど、自分はそう思ってなくて……普通に勝とうと決めているから。“勝ったらラッキー”とは別に思ってなくて、わざわざ勝ちに徹するとかではなくて、しっかり勝とうと思っているから」
「普通に勝とうと決めている」という金太郎だが、勝敗度外視で「開き直っているわけじゃない」という。トータルとしての強みを得たいまの自身の力で、その持ち味を活かす展開にいかに持っていくか。
「1Rでドツキ合いしたいなと思っているだけで、向こうがそうしてくるかは分からんから。それでも対応できるようにしっかり作るし、楽しみにしていてほしい。いろいろ考えている、ちゃんと勝負しようと。開き直っているわけじゃない。いざ試合が決まったら、いつもとあまり気持ちも変わらない。ビビっていないから、もう腹は決めているんで。1Rから真っ向勝負するんで、堀口選手、よろしくお願いします」
対する堀口も、「しっかりね。どんな相手でも(フィニッシュを)決めにいく試合を見せたいと思っているので、楽しみにしていてください。応援よろしくお願いします」と、MMAを積み上げた上で、フィニッシュ決着を宣言している。
Bellatorでセルジオ・ペティス、パトリック・ミックスといった強豪相手に、キャリア史上初の連敗を喫した堀口は、日本帰還試合で何を掴み、何を見せるか。対する金太郎は、ビッグネームとの対戦のチャンスをモノにして、新四天王へと出世するか。