タイトルマッチで敗れたAKARIだが、落ち込む暇もなく再起戦へ向けて着々と準備を進めている
2022年9月4日(日)、RISEの伊藤隆代表が代表取締役を務めるキックボクシングジムTARGET本部の移転による新規オープンレセプションが行われた。
TARGETのスタッフ・選手を代表して挨拶したRISE QUEENミニフライ級1位のAKARI(TARGET)は、「まだ発表されてないんですけれど、再起戦が決まっているのでそれに向けてしっかり勝ってまたベルトへの一歩を踏み出せるように応援よろしくお願いします」と、再起戦が内定していることを明かした。
2022年6月の『RISE 159』でerika(=名前の後ろにハートマーク/SHINE沖縄)と第2代RISE QUEENミニフライ級王座決定戦を争ったAKARIは、判定3-0で敗れ王座獲得に失敗。
試合後は相当落ち込んだのではと聞くと、「負けた直後は全然、そんなに。12月に負けた(erikaとの初対決)時ほどじゃなくて1週間後に練習を始められたのでそんなにショックじゃなかったと言うか、受け入れられました。だけどそこからちょっと頑張り方を間違えていたのかなってところがあったので、そのズレがちょっとずつ直ってきたのかなって思います」という。
タイトルマッチでは気負いすぎた、とAKARIは言う。
「勝たなきゃって気持ちが大きかったから。勝たなければいけないって意識じゃなくて、自分自身がやりたいようにやらきゃなと感じました。あの時は周りの空気を読みすぎました(笑)。だから、自分が面白くなければ続けられないことだし、やりたくないとなったら本末転倒なので、ちょっとずつトゲトゲした私が戻ってくるんじゃないかなと思っています(笑)」と、周囲の期待に応えようとする気持ちが大きくなってしまい、本来の自分を出せなかったとした。
(C)RISE
「最近、(神村)エリカ先生とお話をしたんですけれど、スッキリしましたね。いろいろと行き詰っていたところがあったんですけれど、スッキリした部分はあります」と、師匠である神村と話もして意識の軌道修正をしたとする。
今春、高校を卒業してからは「ずっと練習して、走って、家に帰って、みたいな生活を続けています」とフルタイムファイターとして活動中。
「10月くらいに復帰したいですね。いろいろ考えているので。ハロウィンも近いし、いろいろ考えているので楽しみにしていてください」となぜかハロウィンの話題を出し、いたずらっぽい笑顔を浮かべるAKARI。再起へ向けての準備は着々と進んでいるようだ。
「練習していて最近楽しいって感じられるようになったので。試合前になったらまたちょっと違うんでしょうけれど、少しでも格闘技をもっと自分のものに出来たらなというのがありますね。なんか格闘技に飲まれすぎていました。自分が格闘技を背負いすぎてた。自分がペースを飲まれちゃった部分があるので、今度は周りの雰囲気を自分が飲んでやるくらいの勢いでやったろうかなと思っています」と、本来の“楽しむ”ことに目覚めたという。
もう一度、タイトルを目指すのかとの質問には「もちろん。階級を上げようかなとも考えたんですけれど、負けて上げるのも腹立つし、言われるのも嫌なので、今まで通りフォーカスは変えずにまずは49kgのベルトを獲ることだけに集中してやっていこうと思っています」と、RISE QUEENミニフライ級王座にこだわっていきたいと話した。