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【UFC】パリ燃ゆ! 初開催で地元ガーヌがトゥイバサの右にダウン喫するも逆転KO勝ち! ミドル級1位ウィテカーが2位ヴェットーリに完封勝ち、元PFLマゴメドフが19秒TKO勝ち! 元GLORYのジアムが地元で激勝! KINGレイナ下したエッガーが一本勝ち

2022/09/04 01:09
 UFC初のフランス大会『UFC Fight Night PARIS: Gane vs. Tuivasa』が2022年9月2日(日本時間3日)、フランス・パリのアコー・アリーナで開催された。  2020年1月からMMA大会が解禁された同国では、メジャーではBellatorが2020年10月と2022年5月に地元のシーク・コンゴをメインに起用し、パリ大会を開催している。  今回、満を持してのUFCフランス大会のメインには、地元からヘビー級1位のシリル・ガーヌ(フランス)が出場。5試合連続KO勝ちの3位タイ・トゥイバサ(豪州)と対戦した。 『UFC Fight Night PARIS: Gane vs. Tuivasa』速報 2022年9月3日(日本時間4日)フランス・パリ アコー・アリーナ 【メインイベント】 ▼ヘビー級 5分5R〇シリル・ガーヌ(フランス)11勝1敗(UFC8勝1敗)247lbs/112.04kg[3R 4分23秒 KO] ※右フック→パウンド×タイ・トゥイバサ(豪州)15勝4敗(UFC8勝4敗)266lbs/120.66kg  前日公式計量では、ガーヌ(フランス)が247ポンド(112.04kg)でパス。トゥイバサ(豪州)は266ポンド(120.66kg)でパスした。  キック出身のガーヌは、MMA10勝1敗。唯一の黒星は2022年1月の前戦フランシス・ガヌー戦で、後半にテイクダウンを奪われる形で判定負けを喫している。地元で再起なるか。  元ナショナルラグビーリーグの選手で、MMA15勝3敗のトゥイバサは、2018年から2019年にかけて3連敗も、以降、5連勝中。うち1Rフィニッシュが3試合、2Rフィニッシュが2試合と、いずれも序盤で勝負を決める決定力を誇る。豪州名物、勝利のシューイ(シューズにビールを注いで飲み干す)のパフォーマンスでもお馴染みだ。  公式インタビューでガーヌは、「トゥイバサは連続KO・TKO勝ちしている危険なファイターだ。フットワークと距離をうまく使って勝ちたい」と戦略を語る。  対するツィバサは、「ガーヌは爆発的でスピードがあり、オールラウンドなアスリートだ。そして(地元の)彼にとってパリ大会はパーティーだろう。そのパーティーをめちゃくちゃにしたい。僕の最大の強みはハート。シドニー西部出身の俺たちはいつも負け犬と呼ばれ、見放されてきた。僕が人生で本当に好きなことのひとつは、人々が間違っていることを証明することだ」と、今大会のオッズで一番の大差のアンダードッグの評価を覆すという。その言葉に対し、ガーヌは「心配はいらない。僕が勝つ。一緒にパーティーをしよう」と返している。  1R、サウスポー構えのガーヌに、オーソドックス構えのトゥイバサ。ガーヌは左インロー。トゥイバサも右インローを返す。  左ミドルを当てるガーヌ、トゥイバサの左ローに右ジャブ。満員の観衆による国歌の大合唱に後押しされる。トゥイバサの右をかわしてスイッチしてから左ローを当てるガーヌ。さらに左ミドルハイも。ブロッキングするトゥイバサは右を振るが遠い。左の蹴りで牽制するガーヌ。  2R、左ローから入るトゥイバサ。右ミドルが届くがガーヌはチェック。右ジャブのトゥイバサに左前手のフックを狙うガーヌ。左ミドル、左ストレートの左の攻撃で間合いを取るガーヌ。さらにダブルレッグでヒザを触るが、深追いせず。  ガーヌの右ジャブに合わせてトゥイバサは右フック! 後方にダウンしたガーヌ! しかしすぐに立ち上がるガーヌは左ミドルで逆襲! 左ミドルの連打! さらに右前蹴り!  腹を押さえくの字になるトゥイバサだが、前に。そこにヒザ蹴りを突き上げるガーヌ。トゥイバサは両手を挙げて観客を煽る。ガーヌは左ハイも。  3R、強烈な左ミドルを当てるガーヌ。さらに左前蹴り! 左ハイにぐらつくトゥイバサだが、右フックで反撃。脅威のタフネスさを見せる。右ジャブを突くガーヌ。左目下から出血するトゥイバサ。ガーヌは右の裏拳も。  ガーヌの右前蹴りに身体がくの字になるトゥイバサだが前蹴りの連打に耐えると、トゥイバサの左をかわしてガーヌは右ストレートをアゴにヒット! さらに右! 動きが止まったトゥイバサに左から右、さらに右のスタンドの鉄槌を打ち下ろし、左にトゥイバサがダウン! パウンドにレフェリーが間に入った。  3R 4分23秒、シリル・ガーヌのKO勝ち。  試合後、ガーヌは「ほんとうにアメージングだ。言葉もあない。見てくれ。誰もフランスでこれを期待していなかった。メルシー、メルシー、メルシー、メルシー! 2RはKOされかけてヤバかったけど、それで火がついた。タイはほんとうに強くてファイターだ、みんなタイに拍手を」とトゥイバサを讃えると、トゥイバサにもマイクが渡され、「サンキュー、パリス!」と挨拶。再びガーヌにマイクが戻され、インタビュアーのマイケル・ビスピンから「次は誰と?」と問われると、ガーヌは、「彼は自分をダウンさせ、追いこんだ。自分も戦士として、相手を上回る必要があった。勝ったのはこの僕だ。ベルトが欲しい。それが望みだ。ベルトが欲しい。ダナ、タイトルマッチを組んでくれ」と、フランシス・ガヌーとの再戦をアピールした。 [nextpage] 【コメインイベント】 ▼ミドル級 5分3R〇ロバート・ウィテカー(豪州)24勝6敗(UFC15勝4敗)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×マービン・ヴェットーリ(イタリア)18勝5敗1分(UFC8勝4敗1分)186lbs/84.37kg  メインでは、ミドル級1位のロバート・ウィテカー(豪州)と、2位のマービン・ヴェットーリ(イタリア)が対戦。フェイスオフでは、ヴェットーリの顔を近づけてのファイティングポーズの挑発に、ウィテカーは笑顔で応じている。  ウィテカーはUFC3連勝からの2022年2月の前戦のイズラエル・アデサニヤ戦の判定負けからの再起戦。ヴェットーリもUFC5連勝後、2021年6月に同じくアデサニヤに判定負けも、2021年10月のパウロ・コスタ戦で判定勝ち。2連勝を狙う。  1R、オーソドックス構えのウィテカー。サウスポー構えのヴェットーリ。左右を伸ばし圧力をかけるヴェットーリ。左ローにはウィテカーが右ストレートを合わせる。  ヴェットーリの右・左をかわして左をかぶせににいくウィテカー。細かくステップして左前手のジャブで飛び込む。  右前蹴りを突くウィテカー。左の飛び込みに組むヴェットーリだが突き放すウィテカー。右のいきなりの飛び込みも見せる。  左ミドルを当てるヴェットーリ。左ハイはウィテカーがブロッキング。ウィテカーの左から右もそこにカウンターの左ヒザはヴェットーリ。  2R、ウィテカーの右ハイをかわすヴェットーリは右ロー。さらにウィテカーの入りに四つで組むが、突き放すウィテカー。左の関節蹴りから右前蹴りはウィテカー。右ハイもかすめる。左の前蹴りと蹴りが増えるウィテカー。遠間からのヴェットーリのパンチはかわす。右ミドルをブロック上に当てるウィテカー。さらに右ハイにヴェットーリが後退!  若干足が泳いだが立て直すヴェットーリに、ウィテカーはなおも左右から右ハイ! ヴェットーリは辛うじてブロック。ワンツーから右ハイで詰めるウィテカー。スペースが無いヴェットーリはブロッキングする。いきなりの右を当てるウィテカー。  3R、左サイドキックを前足の関節にダブルで突くウィテカー。右ジャブで詰めるヴェットーリは右ジャブ、左ストレート狙い。しかしウィテカーも右ハイ! 左手ひとつ残したヴェットーリだが、身体がブレる。さらに右で飛び込むウィテカー。左前足の蹴り、左前手のジャブ、ワンツーの右の飛び込みはウィテカー。ヴェットーリのダブルレッグを切り、左ロー、右ハイの対角線攻撃を狙うと、一転ダブルレッグテイクダウン!   ウィテカーは押さえ込みに固執せず立たせると、さらに左右、右ハイで圧力をかける。ヴェットーリは左目上をカット。  判定は3-0(30-27×2, 29-28)でウィテカーが完封勝利。試合後、「ヴェットーリには敬意を表すけど、この勝利に興奮している。ずっと彼を痛めつける必要があったし、彼は一歩も退こうとしなかった。チャンピオン(イスラエル・アデサニヤ)を含めて、この階級で最も危険な男は自分だ。周りに戦うことを嫌いにさせ、彼らから戦うことへの愛情を奪っている。次は誰だ? 常にトップを狙っている。ここに潜んで待っているつもりだ」と語った。 [nextpage] 【メインカード】 ▼ミドル級 5分3R〇ナッソーディン・イマヴォフ(フランス)12勝3敗(UFC4勝1敗)186lbs/84.37kg[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×ホアキン・バックリー(米国)15勝5敗(UFC5勝3敗)186lbs/84.37kg  ミドル級12位のイマヴォフは、MMA11勝3敗でUFC3勝1敗。2020年10月にUFCデビューし、ジョーダン・ウイリアムスに判定勝ちも、フィル・ハウズにマジョリティ判定負け。しかし、2021年7月にイアン・ハイニッシュにTKO勝ちすると、11月にも11位のエドメン・シャバージアンクルスフィックスからのヒジ打ちでTKO勝ちしランキング入りを果たした。ダゲスタン出身のフランス在住で、シリル・ガーヌと同じMMA Factory所属。  バックリーはMMA15勝4敗でUFC5勝2敗。アグレッシブな左右と高い身体能力を活かした蹴り技も際立つ。現在3連勝中で、アントニオ・アローヨにTKO勝ちすると、アブドゥル・ラザック・アルハッサンにスプリット判定化h氏。2022年6月の前戦でアルベルト・デュラエフに2R終了TKO勝ちしている。  1R、オーソドックスで半身気味のイマヴォフは長身から圧力。サウスポー構えで出入りのバックリー。イマヴォフの詰めを掻い潜り胴に組み付き、金網に押し込むが、突き放すイマヴォフ。  イマヴォフの右前蹴りにマウスピースがフッ飛ぶバックリー。レフェリーの戻しにすぐに詰めるイマヴォフにブーイング。イマヴォフは再び右の前蹴り。左ローを掴まれて金網に下がるバックリー。そこに右ヒジを狙うイマヴォフが追う。サークリングするバックリー。  詰めるイマヴォフは右ヒジ狙い。それを突き放したバックリーは遠間からダブルレッグもがぶるイマヴォフがマウントに。パウンドもブザー。  2R、左右で詰めて左を振るバックリー。しかしイマヴォフは右の打ち下ろし。イマヴォフの左をダックして右に潜るバックリー。そこにイマヴォフの左手が目に入り中断も再開。  ワンツーから左ミドルに繋ぐバックリー。追うイマヴォフを押し返し、左右の連打で右を当て返すバックリー。しかし、その入りにイマヴォフも右を当て返す。バックリーの打ち返しの動きにカウンターのダブルレッグテイクダウンはイマヴォフ!  背中を見せて立ち上がろうとするバックリーのバックに回るイマヴォフは右腕を巻いてリアネイキドチョークへ。パームトゥパームも極め切れず、今度は左腕でリアネイキドチョーク、フェイスロックでスクイーズするが、バックリーは凌ぐ。  3R、ガードを下げて近づくイマヴォフに、アッパーを当てて入るバックリー。しかし脇を潜り、組んでスタンドバックのイマヴォフに正対するバックリー。左右で詰めるが、そこにイマヴォフは右アッパーを突き上げる。構わず、前進を続けるイマヴォフ。  バックリーは手数を止めずワンツーで前に。そこにダブルレッグのイマヴォフだが、切るバックリーは左右ボディから顔面へ。  イマヴォフのダブルレッグを切り、その立ち際にヒザを突くなど、アグレッシブに攻める。右を返すイマヴォフだが単発。バックリーは左フックを当てて猛攻! しかしイマヴォフもさばいてゴング。判定は3-0(29-28×2, 30-27)でイマヴォフが勝利。 [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇ロマン・コプィロフ(ロシア)9勝2敗(UFC1勝2敗)186lbs/84.37kg[3R 1分09秒 KO]×アレッシオ・ディ・キリコ(イタリア)13勝7敗(UFC4勝7敗)186lbs/84.37kg  イタリアのディ・キリコはUFC4勝6敗と負け越し。3連敗から2021年1月にホアキン・バックリーを1R、右ハイキックでKOに下し、復活。しかし、2021年8月にはアブドゥル・ラザク・アルハッサンにヘッドキックを浴びて1R TKO負け。  コプィロフは、Fight Nights Globalでヤスベイ榎本にTKO勝ちするなど8連勝も、UFCではカール・ロバーソンに3Rチョークで一本負け。そこから2年のブランクが開き、アルバート・デュラエフに判定負けで2連敗中。  1R、サウスポー構えから詰めるコプィロフ。オーソドックス構えのディ・キリコは右ミドルで迎え撃つ。自らの左ハイで滑りバランスを崩したコプィロフだがすぐに立ち上がる。  左ミドルを打つコプィロフ。ディ・キリコは左ロー。そこにカウンターの左で後退させるコプィロフ。ワンツーの左で飛び込み、左ハイも。ブロッキングするディ・キリコ。  左の跳びヒザはコプィロフ。それをキャッチしたディ・キリコはシングルレッグも崩せずブザー。  2R、左ローのディ・キリコ。左ボディストレートを突くコプィロフ。ワンツーの左も。ジャブの打ち終わりにシングルレッグに入るが、足を抜くコプィロフ。右を当てたディ・キリコが前に出ると大歓声が沸くが、コプィロフは冷静にさばいてジャブを当て返す。  左で差して押し込むディ・キリコ。金網背にするコプィロフは右で小手から正対し、突き放す。ディ・キリコの左右をプッシュしてこかすコプィロフ  頭を下げてのパンチにヒザを合わせたディ・キリコが前に! 右を振ってバックフィストも力に欠ける。  3R、ジャブローのコプィロフ。ディ・キリコも跳びヒザで前に詰めるが、距離が空くと、コプィロフの左ミドルがヒット。さらにワンツーの右を当てると、続くワンツースリーフォーの4連打にディ・キリコが前のめりにダウン! すぐにレフェリーが試合を止めた。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ウィリアム・ゴミス(フランス)11勝2敗(UFC1勝0敗)146lbs/66.22kg[判定2-0] ※29-28×2, 29-29×ヤルノ・エレンス(オランダ)13勝4敗(UFC0勝1敗)146lbs/66.22kg  地元フランスのゴミス、オランダのエレンス、ともにUFCデビュー戦のストライカー。  ムエタイバックボーンのゴミスはUAE Warriors、Ares FCなど8連勝中。キック出身のエレンスもUAE Warriorsを経て、8月のBRAVE CF 61で勝利し、UFC入り。  1R、サウスポー構えのゴミス、オーソドックス構えのエレンス。かなり上体を立てた構えのゴミスは左インロー。エレンスも後ろ廻し蹴りを見せる。左の跳びヒザは空を切るゴミスは後ろ蹴りをボディに。エレンスは左の関節蹴りを狙う。  ゴメスの前進にボディロックから払い腰を狙うエレンスだが、耐えてボディロックで後方に切り返すゴミスがテイクダウン。足を戻してガードのエレンスにインサイドからゴミスはパウンド狙い。エレンスは下から足を手繰り立ち上がり。  右で差して押し込むゴミスはヒザを突くとエレンスは離れる。ゴミスは左の蹴りを突いてブザー。  2R、ワンツーの右で詰めるエレンス。ゴミスは左ロー、左スーパーマンパンチ狙いもそこにヒザ蹴りを狙うエレンス。しかしそこを詰めてダブルレッグテイクダウンはゴミス。1R同様に上になるゴミスはインサイドからパウンド狙いもさせないエレンス。  ワンツーから右ハイのエレンスをかわすゴミスも右の蹴り。追うエレンスにダブルレッグテイクダウンはゴミスもその胴を抱えて後方に回したエレンス。ゴミスもクラッチを外さす、そのままスタンドバックに。クラッチを掴んでアームロック狙いから、払い腰テイクダウンはエレンスも、上になるのはゴミス。  3R、ボディにキックはゴミス。左ミドルハイも。エレンスも左ハイを打つが空振り。右で差すゴミスが金網に詰めてダブルレッグテイクダウン。そこにギロチンチョークを狙うエレンスだが、首を抜くゴミス。フルガードから煽るエレンスだが、空いた右手でパウンドするゴミス。  下のエレンスは三角絞めへ、ヒザ裏で組むが腕はまだ流されていないゴミス。その腕を伸ばすエレンスに、中腰でヒジを抜いたゴミスは首も縫いて足をかついでサイドになったところでブザー。判定は2-0(29-28×2, 29-29)でゴミスが勝利。UFCデビュー戦を白星で飾った。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇ナサニエル・ウッド(英国)19勝5敗(UFC6勝2敗)146lbs/66.22kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×シャルル・ジョーデイン(カナダ)13勝6敗(UFC4勝5敗1分)145.5lbs/66.00kg  フェザー級。カナダのジョーデインはUFC4勝4敗1分と五分の戦績。アンドレ・イーウェルに判定勝ち後、ランド・ヴァンナタにギロチンチョークで一本勝ちも、2022年7月にシェイン・バーゴスにマジョリティ判定負け。  英国のウッドはUFC5勝2敗で、うち4勝2敗はバンタム級でのもの。2020年10月にケシー・ケニーに判定負け後、2022年7月のチャールズ・ロサ戦でフェザー級転向。判定勝ちを収めている。  GSPが見守るなか1R、オーソドックス構えのウッドから前に。サウスポー構えのジョーデインとの首相撲から小外がけテイクダウンはウッド。腰を抱くウッドに、下のジョーデインは金網まで這い、背中を見せながら立ち上がり。そこにスタンドバックにつこうとするウッドだが、正対したジョーデインが左ミドル、左テンカオ! 左ローを放つが、そこにウッドはカウンターの右! 後退するジョーデインだが立て直し、ジャブ・ロー。そこにウッドもローを返すと、右ストレート、右前蹴りを当てて前に出る。  2R、右前蹴りの打ち終わり後のジョーデインのラッシュをかわすウッド。ジョーデインは右の蹴りもウッドの前進にバランスを崩して下に。すぐに立ち上がる。  左フックはジョーデイン。しかしガード固め近づくウッドは右の足払い気味のロー。そのガードの下から左右を突き上げるジョーデインだが、組んでのこかしはウッド!  下のジョーデインの左手を右手で後ろ手に掴もうとするが、そこはジョーデインが右でヒジを突く。膠着にブーイングでブレーク。  首相撲から右アッパー連打はジョーデイン。さらに左フック。頭をつけてのボクシングの打ち合いという珍しい形から左右アッパーはジョーデイン。一転、組んでのこかしはジョーデイン! しかしすぐに立ち上がるウッドが今度は投げるもジョーデインがすぐに立ち上がる。  3R、グローブタッチ。ガード高く右前蹴りを突くウッド。互いに近づくとムエタイさながらの首相撲ヒザ。こかしはウッド! 亀から立とうとするジョーデインを押さえつけようとするウッド。その背中につこうとするウッドだが正対するジョーデイン。そこにヒジはウッド。ヒザを突くジョーデインだが、ウッドは要所要所でコカシを決める。  立ち上がるジョーデインに首相撲はウッド。ジョーデインはダーティーボクシングでアッパー、左ヒザを突く。押し込むウッドにバックフィストを見せるジョーデイン。  かわすウッドは前蹴り、右をヒット。しかしジョーデインも下がらず右フックを当てると跳びヒザで前に。残り5秒でウッドが足払いでこかしてブザー。判定は3-0(30-27×2, 29-28)でウッドがフェザー級で連勝。ブラッド・ピケットコーチとともに勝利を喜んだ。 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3R〇アブス・マゴメドフ(ドイツ)25勝4敗(UFC1勝0敗)186lbs/84.37kg[1R 0分19秒 TKO] ※右アッパー×ダスティン・シュトルツフス(米国)14勝5敗(UFC1勝4敗)186lbs/84.37kg  ミドル級のマゴメドフはロシア系ドイツ人。今回がUFCデビュー戦となる。GMC、Superior FCを経て、2018年にPFLで3勝1分けでルイス・テイラーと対戦し、トーナメント決勝で戦い、KO負けで敗退。その後、EMCでのキムラでの一本勝ち、2022年12月のKSWでのギロチンチョーク一本勝ちを経て、1年10カ月ぶりの復帰戦となる。  シュトルツフスはドイツ系アメリカ人。Contender Series 2020で勝利し、UFC入り。カイル・ドーカス、ホドウフ・ヴィエイラ、ジェラルド・マーシャート相手に3連敗も、2022年7月のドワイト・グラント戦で判定勝ちでオクタゴン初勝利を挙げている。  1R、ともにオーソドックス構え。マゴメドフは右前蹴りをシュトルツフスのアゴに当てて効かせて金網に詰めると、右アッパー、左フック、最後も右アッパーの連打でシュトルツフスをマットに沈めた。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ナスラット・ハクパラスト(アフガニスタン)14勝5敗(UFC6勝4敗)155lbs/70.31kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ジョン・マクデッシ(カナダ)18勝8敗(UFC11勝8敗)154.5lbs/70.08kg  マクデッシはMMA18勝7敗、UFC11勝7敗のベテラン。オーソドックス構えのストライカーで、直近5戦では4勝1敗。2020年3月にフランシスコ・トリナルドに判定負けも、2021年4月にイグナシオ・バハモンデスにスプリット判定勝ちを収めている。  ハクパラストはUFC5勝4敗。こちらもストライカー。アレックス・ムノス、ハファ・ガルシイアに判定勝ちで2連勝も、ダン・フッカー、ボビー・グリーンには判定負けで跳ね返されている。  1R、オーソドックス構えのマクデッシに、サウスポー構えのハクパラスト。マクデッシは前足の左の蹴りで牽制。ハクパラストも左ミドルハイを返す。  喧嘩四つの前手争い。右ハイも蹴るマクデッシは右ミドルも慎重。ハクパラストはワンツーの左も深追いしない。  2R、右ジャブを伸ばすハクパラスト。上下にも散らしボディストレートも。詰めるマクデッシに左回りのハクパラストは左ミドル。マクデッシは後ろ蹴りもハクパラストは間合いを取って左右の出入り。左の蹴りから左右をまとめて離れる。  詰めるマクデッシに、左のバックフィストを当てたハクパラスト! ダウンしたマクデッシだがすぐに立ち上がる。マクデッシの入りをかわして右オーバーハンドを当てるハクパラスト。  3R、右から左ボディ打ちに繋ぐハクパラスト。詰めるマクデッシもワンツーの右を返す。左に回りながら左の蹴りはハクパラスト。マクデッシは圧力をかけ続けるが、足が止まるとハクパラストのジャブを被弾する。  右前蹴りを突くマクデッシは前へ。さらに三日月蹴りも。ワンツーと手数を増やすと、ハクパラストはサークリングで手数が減るが、マクデッシの前進にカウンターのダブルレッグを2度決める。判定は3-0(30-27×2, 29-28)でハクパラストが勝利。キャリア初の連敗から脱出した。 [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ファレス・ジアム(フランス)13勝4敗(UFC3勝2敗)156lbs/70.76kg[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ミハウ・フィグラク(ポーランド)8勝1敗(UFC0勝1敗)156lbs/70.76kg  ジアムは地元フランスの25歳。MMA12勝4敗でUFCでは2勝2敗。GLORYにも出場したキック出身。前戦はテランス・マッキニーに1R、リアネイキドチョークで一本負け。  ポーランド出身、英国トロージャンフリーファイターズ所属のフィグラクはUFCデビュー戦。ここまで8戦全勝の26歳。  1R、ともにオーソドックス構え。中央取るフィグラクの右のローをチェックするジアムは右ローを返す。さらに長い左ジャブ。右カーフを互いに当て合い、詰めるフィグラクに右の蹴り。その蹴り足を掴むフィグラクに足を抜いて、右ストレート、右ロー! 右ヒザ。さらにボディロックからテイクダウン!  立ち上がるフィグラクに右カーフを当てるジアム。しかしフィグラクも右ボディストレート。さらにバックフィストで前に。左で差して押し込むが体を入れ替えるジアム。逆に金網に押し込むジアムは、右で小手に巻いての投げ。それを耐えたフィグラクの投げも潰して上に。そこにフィグラクは腕十字を狙うが、ヒジを抜いたジアムが右ヒジを打ち込み、ブザー。フィグラクは額から出血。  2R、組むフィグラクにヒジを狙うジアム。オーソから左ミドルを打つ。さらに左右で前進のフィグラクにカウンターのダブルレッグで押し込み、シングルレッグからハイクロッチで持ち上げテイクダウン! フィグラクの下からの足関節狙いも外して上に。フィグラクはディープハーフからクローズドガードに。  立ち上がるフィグラク。その前進に左のテンカオを腹に突くジアム。組んできたフィグラクにバックエルボーはジアム! 効かされたフィグラクは下に。パウンドするジアムだが、フィグラクはフルガードに戻す。そこからディープハーフに潜ろうとするが、ジアムはカウンターでまたいでニアマウントになる。  3R、下がりながらも右ローを当てるジアム。サウスポー構えになるフィグラクはジアムのシングルレッグを切る。詰めるフィグラクに右ミドルハイを当てるジアム。フィグラクはダブルレッグテイクダウンも尻餅からスイッチを差し込み金網使い立ち上がるジアム。  遠間からのシングルレッグを切られるジアム。上になるフィグラクにシングルレッグから上を取り返すジアム。ハーフから鉄槌。フィグラクもシングルレッグでスクランブルしたところでブザー。  判定は3-0(30-27, 30-27, 29-28)でジアムが勝利。大歓声を受けた。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ブノワ・サン・デニ(フランス)10勝1敗(UFC2勝1敗)156lbs/70.76kg[2R 0分16秒 TKO] ※右フック→左ストレート×ガブリエル・ミランダ(ブラジル)16勝6敗(UFC0勝1敗)155.5lbs/70.53kg  BRAVE CFで4勝1NCと負け無しでUFC入りし、ウェルター級でエリゼウ“カポエイラ”ゼレスキに判定負けも、2022年6月のニクラス・ストルゼ戦でライト級に落とし、リアネイキドチョークで一本勝ちしているサンデニ。8つの一本勝ちをマーク。  対するミランダは、UFCデビュー戦。2015年12月にPANCRASEで長岡弘樹に判定負けもBRAVE CFでで2勝1敗後、クリチーバのFace The Dangerで2連勝し、負傷選手の代役としてUFCと契約を交わした。16勝中15の一本勝ちを誇る。  シングルレッグから小外がけのサン・デニ。組みの展開で力使うが、サウスポー構えから左ミドル。さらにバックフィストを効かせる。四つから小外がけテイクダウン。ガードのミランダにいったん体を放し、腕十字狙いを警戒。ブレーク。スタンド再開。  右を振るミランダに左でダウンを奪うサン・デニ。サイドからヒジを落とす。ケージウォークで足を戻すミランダ。離れるサン・デニ。ブレーク、スタンド再開。左右で前に出るサン・デニに大歓声。なおも左でミランダに尻餅を着かせる。  2R、先に詰めるサン・デニは、ミランダの左に右を合わせて崩すと、左を当ててダウン奪取! その倒れ方にレフェリーが間に入った。1試合目から満員のアコー・アリーナ。ここまで3試合連続のフィニッシュ決着。 [nextpage] ▼フェザー級 5分3R〇クリスチャン・キニョネス(メキシコ)18勝3敗(UFC1勝0敗)136lbs/61.69kg[1R 3分15秒 TKO] ※右ショート→パウンド×カリッド・タハ(レバノン)13勝5敗(UFC1勝4敗)135lbs/61.24kg  2017年のRIZINバンタム級GPで、石橋圭大にTKO勝ち後、大塚隆史に一本負けしたタハ。BRAVE CFを経て、UFCで1勝3敗1NC。Contender Series 2021出身のキニョネスはタイラー・ラピルスの代役で緊急出場。  1R、ともにオーソドックス構え。出入りのタハに、左ジャブ、左ミドルのキニョネスは、その入りにカウンターの右! 崩れたタハになおも右を当ててダウンを奪いパウンド。レフェリーが間に入った。「ビバ・メヒコ!」と叫んだキニョネス。盟友ブランドン・モレノもキニョネスの勝利を祝福した。 [nextpage] ▼女子ストロー級 5分3R〇ステファニー・エッガー(スイス)8勝3敗(UFC3勝2敗)145lbs/65.77kg[2R 4分54秒 リアネイキドチョーク]×アイリーン・ペレス(アルゼンチン)6勝2敗(UFC0勝1敗)144.5lbs/65.54kg  2019年のRIZINでkINGレイナに判定勝ちしているエッガーは初のUFCフェザー級戦。緊急出場のバンタム級のペレスに再三、首投げでテイクダウン。  亀から立つペレスにキムラで回すも立たれる。ダブルアンダーフックから大内刈テイクダウン。亀になるペレスにバックテイク。リアネイキドチョークでタップ奪った。
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