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【Krush】菅原美優とチャン・リーがタイトルマッチで再戦、菅原「男子に劣らない試合をしたい」リー「この日のためにやってきた」

2022/08/31 18:08
 2022年10月28日(金)東京・後楽園ホール『Krush.142』の対戦カード発表記者会見が、8月31日(水)都内にて行われた。  Krush女子アトム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)がチャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)を挑戦者に迎えて3度目の防衛戦に臨む。  菅原はK-1アマチュアを経て2019年1月にプロデビュー。2戦目で初黒星を喫したがその後は負けなしで、2020年11月の「女子アトム級王座決定トーナメント」決勝戦で第3代Krush女子アトム級王座に就いた。2020年3月に美容技術専門学校を卒業し、“戦う美容師”として活動している。5連勝の後、2021年5月のMIOとの初対決で判定負けするも、11月のタイトルマッチでの再戦ではダウンを奪っての判定勝利でリベンジ&初防衛に成功した。今年2月には優を退けて2度目の防衛に成功。6月のK-1女子大会では「K-1 WORLD GP初代女子アトム級王座決定トーナメント」で松谷綺を破るも決勝でパヤーフォンに敗れた。戦績は9勝3敗。  チャン・リーは2018年9月の『KHAOS.6』からK-1 JAPAN GROUPの大会に初参戦、女子アトム級の主力選手として活躍。2021年6月のKrush-EXでは期待のJKホープの紗依茄から判定2-1で勝利をもぎ取ったが、11月のKrushでは山田真子に判定負け。2020年1月には新鋭のKihoに勝利し、6月のK-1女子大会では紗依茄から自身初のKO勝ちを奪い戦績を7勝(1KO)7敗1分とした。  会見でリーは「ついにこの時が来ました。この時のためにやってきました。この時のために練習してきました。この日のために今まで試合をしてきました。もう下は知って来たので絶対につかみ取ります」と、決意と覚悟が決まった表情でコメント。  菅原は「前回負けてしまってK-1のベルトには届かなかったんですが、もう一度そこにチャレンジするには超えていかないといけない壁がある。そのためにいい勝ち方をして頑張りたいと思います」と、もう一度K-1のベルトにチャレンジするための第一歩だとした。  この試合のオファーを受けた時の気持ちを聞かれると、リーは「ついに来たかって感じです。全てを懸けて覚悟を決めて、この道を選んでやってきたので率直に嬉しい気持ちと、やってやるって気持ちがあります」と、天職だと思っていた幼稚園の先生を辞めて格闘技に懸けてきた全てをぶつけるとする。対する菅原は「特に思うことはなく、またK-1のベルトという目標に向けてひとつ越えないといけない試合が来たという感じです」と通過点に過ぎないと言わんばかり。  6月のトーナメントを経て菅原は「いろいろな面で大きく成長できた1日だったし、自分を見つめ直すいい機会になりました」とプラスに考え、「試合前は自分の中で勝って一区切りつけたかったんですが、負けてしまったということで。次の試合まで時間を空けて、試合相手が決まるとその人に合わせた練習になるから、格闘技と向き合う時間が欲しかったので試合が決まらない間は勝ちに徹する練習よりも自分がもっと強くなるための成長するための時間を作っていました」という。  リーは6月の試合を振り返り、「K-1のベルトには絡めなかったんですが、ああいう勝ち方をして見てくれている人は見てくれていると思いました。応援してくれる人たちももちろん嬉しいですが、K-1の内部の人から認められてタイトルマッチに組んでもらえたのは自信になったし、むちゃくちゃ感謝しています。(KO勝ちした試合の)どこがよかったはないですが、分かりやすく言うと自分が出せた試合になりました」と答えた。  両者は2019年7月のKrushで、菅原はプロ3戦目、リーはプロ2戦目で対戦し、菅原が判定2-0で勝利している。その初対戦を振り返り、リーは「Krushに出て初めての相手(デビュー戦はKHAOS)が菅原選手でした。負けて悔しかったけれど、あの日があったからここまで頑張って来れのは事実。初戦が菅原選手でよかったと思っています」、菅原は「お互い未熟だったと思うことがたくさんあるので、次は成長した段階で一緒に試合できると思っています」とそれぞれ振り返る。  その初対戦では組み(クリンチ)が目立つ試合となってしまったが、「組みが多い試合はつまらないのでいらない」(リー)「そこはお互い成長していると思います」(菅原)と、同じような展開にはならないと口を揃える。  このタイミングでタイトルマッチのチャンスが来たのは「ベストなタイミング」だとリー。菅原は3度目の防衛戦になるが「そこに関しては特にないです。王者でいる以上、Krushでの試合は防衛戦以外ないので」と気負いもない。  お互いに相手はどんな存在かという質問には、リーは「ベルトを持った人。オーラが見えます」とだけ答え、菅原は「特にないですが、お互いその最初の試合ではそんなに差がなかったのでそこからお互いがスタートした、同じラインからスタートした選手だと思っています」とした。  どんな試合にしたいか。リーは「この試合を組んでくれたことに感謝の気持ちを持ちながら、この日のためにやってきたので自分で自分の物語を作っていこうと思います。見てくれている人たちがいてくれてのKrushだと思うので、その人たちが楽しんでもらえる試合はもちろんですが、自分が主役だし、自分が一番ハッピーになれる試合をしたいと思います」と話す。  菅原は「自分の目標はもっと高いところになるので、そこにまた挑戦してもいいって思ってもらえるような、そういう試合を見せないといけないと思います。あの日(6月のK-1女子大会)も全選手が勝負の1日だったと思いますが、また開いてもらうにはここからまた一試合一試合が勝負。男子に劣らない試合をしたいと思っています」との決意を口にした。  最後にリーは「私が勝ちます」ときっぱり。菅原は「しっかり成長した姿を見せて、しっかり勝って6月はみんなを喜ばせられるように一生懸命頑張ります」と語った。
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