2022年8月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.140』の一夜明け会見が、28日(日)都内にて行われた。
会見にはメインイベント(第9試合)のKrushウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、挑戦者・中野滉太(POWER OF DREAM)を2R0分55秒、KOで破り王座初防衛に成功した寧仁太・アリ(K-1ジム総本部チームペガサス)が出席。前夜の試合を振り返った。
「過去一調子がよくて、練習でやってきたことがそのまま試合に出せたので良かったと思います。メインをKOで締められてよかったです」
初防衛の感想は「絶対にベルトを手放さない気持ちでやっていたので、手元に戻ってきてくれて素直に嬉しいです」とし、「K-1王者を目指していますし、Krushで防衛記録を伸ばせるか期待もされているので、K-1のベルトを目指しながらKrush王座も防衛していきたいと思います」と話した。
これからどんな王者になっていきたいかを問われると「絶対王者というか、誰も僕に勝てないと思われる強い王者になりたいです。それと強さ以外にも大事なことがあるので、今の時代だと発信力とかそういうのも強さ以外に必要だと思うので頑張りたいです」と、リング内外で王者らしくなっていきたいという。
試合については、パンチが得意な中野とあえて打ち合ったのは「パンチが上手いと思っていたので、その試合対策から意識していました。試合中、打ち合わないぞと思っていたんですが身体が勝手に動いてしまいましたね(笑)」と、本当は打ち合わないつもりだったと明かす。
試合後のコメントでは「相手のパンチがよく見えていた」と言っていたが、「中野選手はフック系の印象があるので、そういう練習をジムでもやってもらっていたので自然に見えたのだと思います。見えていたので(被弾しても)効かなかったし、冷静に打ち合えました。全部作戦通り、練習通りでしたね。自信を持ってパンチも蹴りも出せたと思います」と、練習の成果がそのまま試合に出たとした。
また、試合後のマイクではK-1再出撃を宣言。この日も「次戦、盛り上がるカードがあればお願いします」と同席していた中村拓己K-1プロデューサーに直訴した寧仁太。中村Pは「寧仁太選手に対する期待感が高まったと思いますし、SNSの反応を見ても感じました。1年前K-1の第2代ウェルター級王座決定トーナメントに抜擢されてあのキャリア(寧仁太6戦目)で野杁選手と戦う経験は誰にもできない。その後に松岡選手、中野選手と厳しい相手だと思っていましたがクリアーしたのは、その後の厳しい取り組みの成果が試合に出たのだと思います。コンディションを見ながら次の試合、防衛戦以外のK-1に出る可能性含めて寧仁太選手のファンにおっと思ってもらえるカードを組んでいきたいと思います。試合前の映像にもありましたが病気のこと、ハーフであること、サッカーをやってきたことなど、寧仁太選手だから出来るメッセージがあると思うので、そういった部分も僕らも一緒になって世の中の人に伝えていきたい」と話した。
最後に寧仁太は「試合前にたくさんのメッセージをファンの方からいただいて心強かったです。デビューしてまだ3年ですが、まだまだノビシロがあると思っているので、これからもどんどん勝っていくのでよろしくお願いします」とさらなる飛躍を誓った。