ついに巡ってきた王座奪取のチャンスに燃える門口(C)RISE
2022年8月28日(日)東京・後楽園ホール『RISE 161』にて、RISEフェザー級(-57.5kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで王者・梅井泰成(王者/フリー)に挑戦する同級3位の門口佳佑(EX ARES)が公開練習を行った。
門口はシャドーの後、パワフルなミット打ちを披露。一発一発の威力を感じさせる攻撃でジム内に快音を響かせて「公開練習史上、一番追い上げたんじゃないですか」と笑った。以下、質疑応答。
――もう今の動き見る限り明日にでも試合できそうな感じですね。
「そうですね、仕上がりは。いつでも行ける状態にするっていうのはRISEに参戦してからずっと続けてるので、体重の調整さえあればどんなオファーでも受けるって参戦して4年間ずっとやってきてるので大丈夫ですね」
――でもいつにもまして動きがキレキレなんじゃないですか?
「今回は試合が決まるのが早かったので、その分早め早めに仕上げていったので、もう仕上がりは過去一番と言っても全然問題ないと思います」
――そのモチベーションの高さっていうのはやっぱりタイトルマッチだからっていうのはありますか?
「もちろんそれはあるんですけど、普段から試合を意識した練習はしているので、あまりタイトルマッチだからどうっていうのはそこまで変わらないですね」
――チャンピオンの梅井選手は現時点でどんな風に映ってますか?
「もちろん強い選手だと思いますが、上位ランカーでは平野選手とはやってるけれど、その他の上位ランカーとはまだやってないので。多分今回の試合で一番彼の実力がわかるんじゃないかなと思ってます」
――今話に出た平野選手は門口選手もやってるじゃないですか。自分が戦った試合と梅井選手が戦った試合を比較対照して何か得たものってありますか?
「結構苦戦してたなっていうイメージなので、もっとあっさり勝ってもいいんじゃないかなっていうのは思ってましたね」
――梅井選手はサウスポーですけどそこの部分はいかがですか?
「僕は空手出身なので両方使いますし、相手がサウスポーだからっていう意識はあまりないですね、普段から」
――今回初めての5R延長無制限っていう試合形式になると思うんですけど、そこはいかがですか?
「初めてこんな長いラウンドがある試合をするんですけど、空手の時は一日6試合、7試合が平均だったんでその部分ではそんなに考えてはないですね」
――6月19日にあったTHE MATCHの前に、RISEが強化合宿をやった時に門口選手も参加した。その強化合宿で得たものって何かありますか?
「トップ選手とスパーリング、ミット、全てのメニューを一緒にやりましたけど、そういうTHE MATCHに出るようなトップ選手の練習を一緒に体感して学ぶべきものはもちろんありましたし、そこから練習の意識も少し変えて、やることもちょっと変えてやってきたのでそれがどう出るかなっていうのが楽しみではありますね」
「そうですね。やっぱり練習に対する(THE MATCHに出てる選手の)意識の高さとか、考えてることとかもお話しさせていただく時間も結構あったので、そういうのはもう生活の中で感じましたね」
――見習うべき点が多々あったってことですね?
「普段は大阪で自分たちの仲間と一緒に練習する機会しかないので、そういう外に出て、しかもRISEのトップ選手達と練習させて頂けて外の世界を見てまた意識は少し変わりましたね」
――その合宿にも出ていた那須川天心選手がTHE MATCHでキックボクシングを卒業されました。門口選手はABEMAの企画『那須川天心挑戦者決定トーナメント』(2018年)で優勝して表舞台に出てきた印象が強いんですけど、那須川選手が卒業されたこれからのキック界ってどのように捉えてますか?
「RISEで言えば天心選手、K-1で言えば武尊選手の次のスターに誰になるかっていうのが多分みんな狙ってるところではないかと思いますし、みんな気になっているところだと思うので。もちろんそこを目指すにはタイトルマッチでまずチャンピオンにならないと、チャンピオンとしてどうなっていくかが重要だと思うんで、とりあえず僕は目の前のベルトをしっかり獲りに行きたいと思います」
――このタイトルマッチまで紆余曲折あったと思うんですが、ご自分としては早かった・遅かったというのはどう感じてますか?
「僕的にはちょっと遅かったなっていうのはあるんですけど、でも勝ったり負けたりしてここまでやってきて、その負けた後っていうのは自分に足りなかった部分っていうのを凄い悩みましたし、練習以外の部分でそういうメンタル的な部分でも凄く悩んで考えて、やっとここ1~2年で足りなかった部分を見つけられたかなと思ってます」
――より完璧な状態でタイトルマッチに挑めるという心境ですか?
「そうですね、もう自信を持って今の自分は強いよって言える状態に持ってきたので、自信はあります」
――先程のミット打ちを見て、ローキックがキックボクシングのローキックというよりも空手の下段廻し蹴りという印象を受けたんですけども、やっぱり空手というものは門口選手の中で今も生きてるんですか?
「僕はあまりキックボクシングをしてるっていう意識はないんです。空手を20年やってきたので空手を使いながら、僕のスタイルでキックボクシングの試合をしてるっていうだけですね」
――では空手スタイルでRISEルールに挑んで戦ってるという感じなんですね?
「僕はやっぱり空手がベースで、そこはもう変えずに自分の得意な部分なので。そこでしっかり戦ってキックボクシングの試合で勝ちに行ってます」
――その空手のこだわりっていうのはどこから来るんですか?
「こだわりっていうよりは、自分が得意っていうだけです。もう20年もやってると体に染み込んでる部分もありますし、その得意な部分で戦ってるっていう感じです」
「ステップワークがいいですし、スピード感もあってハイキックとかけっこう変則的なやり方もしてるなと思います。そういう部分はちょっと注意しなければいけないなっていうのはありますね」
――先程から話を聞いてると、自分の方がチャンピオンにふさわしいみたいな雰囲気を受けたんですけどどうですか?
「まあ、MMA挑戦とかももちろんいいと思うし、自分の好きなことをやればいいと思うんですけど、チャンピオンはRISEのチャンピオンとしてどうRISEを盛り上げていくかが僕は重要かなと思ってるので。まだMMAとかそういう他を見るのは早いんじゃないかなっていうのはちょっと思います」
――前王者の工藤選手の時から、フェザー級が他の階級に比べてあまり盛り上がってないんじゃないかと言われていましたけど、それに関して門口選手はどういう意見を持ってますか?
「盛り上がってないのはTHE MATCHでフェザー級の試合がなかったっていうのもあるので、そういう評価なのかなっていうのは感じています。やっぱり他の階級が盛り上がるとフェザー級の選手はみんな悔しいと思うし、盛り上げなきゃいけないなっていう部分もあるので、僕はチャンピオンになってどう盛り上げていくかが重要かなと思ってます」
――ではチャンピオンになってRISEのフェザー級を引っ張っていくという自信はありますか?
「そうですね、チャンピオンになってまだ倒さなきゃいけない選手もいっぱいいますし、そういった中で盛り上げていかなきゃなっていう思いで。もちろん他の階級に負けない自信もあるので、僕がチャピオンになって盛り上げる。それだけですね」
――では最後にファンにメッセージをお願いいたします。
「これまでずっと応援してくださった皆様、サポートしてくださった皆様。僕はそういった色んなみんなの支えがあって、ここまでやってこれてるなっていうのもあるんで、今回の試合でしっかり恩返しできればと思ってますので、応援よろしくお願いします!」