2022年8月21日(日)東京・GENスポーツパレスにて開催される『K-1甲子園2022~高校生日本一決定トーナメント~』。
K-1実行委員会主催として、2014年から毎年夏に行われているK-1甲子園。これまでK-1甲子園を経て、数々のトップ選手が巣立っていったが、改めて過去のラインナップを見てみると、そうそうたるメンバーが出場選手に名を連ね、現在では実現困難な夢のカードがいくつも実現していた。
2014年大会は-65kgの一階級のみで実施されたため、将来のトップ選手たちが一堂に介し、名勝負が数多く繰り広げられた大会となる。
(写真)勝ち名乗りを受ける平本蓮 決勝は2014年~2018年までK-1で活躍した平本蓮と佐野天馬の対戦となり、パンチでダウンを奪った平本の優勝で幕を閉じたが、平本の一回戦の相手はなんと現K-1ライト級王者の朝久泰央。初戦からこんな黄金カードが実現しているから驚きだ。(ちなみに兄の朝久裕貴も出場し、準決勝で佐野と対戦している)。
さらに準々決勝では篠原悠人(第6代Krushスーパー・ライト級王者)と西京春馬(第3代Krushフェザー級王者)が対戦しており、のちのKrush王者対決も行われた。
2015年は-55kgと-65kgの2階級で実施され、前年対戦している西京と篠原がそれぞれの階級に出場して優勝を果たした(西京が-55kg、篠原が-65kg)。
(写真)篠原悠人(左)と西京春馬 そしてこの大会では、のちにK-1フェザー級のベルトを巻くことになる椿原龍矢(第4代K-1フェザー級王者)と軍司泰斗(第5代K-1フェザー級王者)が-55kg準決勝で対戦。この時は椿原が下馬評を覆して軍司に判定勝利しているが、両者はプロ・アマ通じて合計5度対戦し、2021年12月のK-1大阪大会ではK-1王座をかけて拳を交えており、K-1甲子園から2人のライバルストーリーは始まっていた。
2016年は3階級に規模が拡大し、-55kgで軍司泰斗、-60kgで西京佑馬、-65kgで近藤拳成が優勝。-55kg決勝で軍司vs椿原のリマッチ、-60kg決勝で横山巧vs西京の一戦が実現している。
2017年は-55kgで椿原龍矢、-60kgで兼田将暉、-65kgで近藤魁成と全階級を関西勢が制覇。-55kgには黒田斗真、山脇飛翼、峯大樹とK-1 JAPAN GROUPの関西勢が多数出場していた大会でもあった。また-60kg決勝で兼田と優勝を争ったのは、今年9月のK-1よこはまつりで第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメントに出場する横山朋哉。-65kg決勝で近藤魁成と対戦した小嶋瑠久もK-1よこはまつりへの出場が決まっている。
(写真)K-1甲子園で2度対戦している軍司泰斗(青)と椿原龍矢(赤) 2018年は-55kgで多久田和馬、-60kgで山浦力也が優勝。-65kgで近藤魁成が史上初の連覇を成し遂げた。この年で興味深いのは-55kgの出場メンバーだ。
黒田斗真、松本一輝(壬生狼一輝)、野田蒼の3選手は、2021年にK-1バンタム級日本最強決定トーナメントに出場。この年のK-1カレッジ-55kgには、同トーナメントに出場した松本日向もエントリーしており、3年後にK-1のワンデートーナメントで日本一を争った面々が同じ日にアマチュア大会に出ていたことになる。
(写真)2019年の優勝者たち 2019年は-55kg・山脇飛翼、-60kg・石田龍大、-65kg・大庭龍華、2020年は-55kg・野田蒼、-60kg・松山勇汰、-65kg・大庭龍華と優勝者はいずれもプロのリングで活躍。昨年2021年の優勝者(-55kg・大久保琉唯、-60kg・天野颯大、-65kg・古宮晴)は、今年2月K-1東京体育館大会のプレリミナリーファイトでそろい踏みした。
今年のK-1甲子園にも3階級に全36選手がエントリー。過去の大会を振り返っても分かる通り、この中から次世代のK-1・Krushチャンピオンが生まれ、甲子園ならではの対戦やK-1で拳を交える選手たちのカードが幾つも実現している。まさに“K-1甲子園はK-1の未来”だ。
なお、今大会に向けてK-1公式YouTubeチャンネルでは、過去のK-1甲子園の各年代ごとの名勝負集を配信している。