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インタビュー

【K-1】大岩龍矢「武尊が返上したベルトを巻くには、それだけの責任と覚悟を持たなければいけない」=9月11日(日)横浜アリーナ

2022/08/15 20:08
 2022年9月11日(日)に横浜アリーナで開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~」の「K-1 WORLD GP 第5代スーパー・フェザー級王座決定トーナメント・一回戦」でモロッコのアダム・ブアフフと対戦する大岩龍矢(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)のインタビューが主催者より届いた。  大岩は、2020年7月のKrushでレオナ・ペタス、11月のK-1で朝久裕貴に敗戦。キャリア初の連敗を喫したが、2021年3月のKrushで山本直樹をKO。11月には琢磨に勝利し、第4代Bigbangライト級(-61.23kg)王座に就いた。2022年4月3日「K'FESTA.5」では元K-1フェザー級王者・江川優生と対戦し、持ち前のブルファイトで判定勝利を収めた。9月11日、K-1横浜アリーナ大会では盟友・武尊が返上したK-1スーパー・フェザー級王座をかけたトーナメントに挑む。 「武尊が敗れて、控室で『俺は負けたからもうK-1を背負う資格はない』って言っているのを聞いた時に“これは自分が獲らなきゃいけない”って凄く思いました」 ──大岩選手の前回の試合は4.3「K’FESTA.5」代々木第一体育館大会での江川優生戦でした。改めて振り返ってみていかがですか? 「普段の練習通りの自分の動きが、ようやく出せた試合だったかなと思います」 ──昨年はBigbangのタイトルを獲りましたけど、やはりチャンピオンになる前と後では違いはありますか? 「めちゃくちゃありますね。今まではベルトを獲らなきゃいけないっていう圧があったんですけど、Bigbangのベルトを獲ったことによって、殻が破れたというか、練習でもめちゃくちゃ動きがいいなっていうのは感じています」 ──ベルトを獲れたことはいい影響があったんですね。そんなタイミングで今回のスーパー・フェザー級王座決定トーナメントのオファーが来たわけですけど、どう受け止めましたか? 「自分にとっては本当にいいタイミングじゃないかなと思っていますね。ベルトを獲って、元フェザー級のチャンピオン(江川)を倒したところでのトーナメントなので、自分にとっては絶好のタイミングでした」 ──勢いに乗ってますからね。今回のトーナメントは休養宣言をされた武尊選手の王座返上に伴っての開催なんですけど、トーナメントが来るかなという予感はありましたか? 「来るかなっていうか、自分が獲らなきゃいけないって思ってたし、『THE MATCH 2022』で武尊が敗れて、控室で『俺は負けたからもうK-1を背負う資格はない』って言っているのを聞いた時に、これは自分が獲らなきゃいけないって凄く思いましたね」 ──その控室の様子を見て、改めて武尊選手が背負っていたものの大きさを感じましたか? 「普段から一緒にいるんですけど、それは武尊がK-1で戦い続けていた時から感じてはいたし、武尊のK-1に対する想いってめちゃくちゃ凄いですからね。あのベルトに懸ける想いもめちゃくちゃ凄かったし、簡単に手放したわけじゃないですから。そういう意味でもめちゃくちゃ価値のあるベルトだし、めちゃくちゃ重いベルトなんで、その分、こっちも責任と覚悟を持って試合に臨まなきゃいけないと思っています。実際、選手からしたら東京ドームのような舞台に連れて行ってくれて感謝しかないですし、今のK-1・格闘技は武尊がいてくれたおかげで大きくなったのは間違いないんですよ。その存在を超えるためにも、それぐらいの覚悟は持たなきゃいけないと思ってますね」 ──その重いベルトを巻くのに相応しいのは自分だという想いはありますか? 「そうですね。他の選手には渡したくないし、武尊も『もちろん龍矢に獲ってほしい』って言ってたし、自分もその気持ちしかないです。それに今まで武尊が持っていたことによって、自分もなかなか挑戦することは出来なかったし、武尊の戦いをずっと近くで見てきた中で、ようやく自分に回ってきたチャンスなんで、巻かなきゃいけないと思っています」 ──武尊選手が背負ってきたこと関係なく、大岩選手にとってK-1のベルトって純粋にどういうものですか? 「K-1チャンピオンになるために名古屋から上京して、8年間ずっとやってきているんで、もう獲らなきゃいけないものだと思っています」 ──分かりました。そして、一回戦の相手はアダム・ブアフフ選手になりましたけど、どんな印象をお持ちですか? 「武尊との試合が一度決まって流れちゃったんですけど、試合映像は見ました。攻撃の荒い選手できれいではないというか、やりづらそうだなっていう印象ですね。ゴチャゴチャした印象があって、19戦19勝無敗という戦績からも、もちろん弱い相手ではないと思っています」 ──ちなみに準決勝、決勝で戦いたい相手、もしくは勝ち上がってくるだろうなと思う選手はいますか? 「そこは特に意識していなくて、一つずつ勝っていければっていう気持ちではいます。ただ、トーナメントの組み合わせを見てもらえば分かると思うんですけど、レオナ・ペタス選手、朝久裕貴選手には過去に負けているので、そこはやり返すっていう意識は持っていますね。ただ、彼らとやったのは過去だし、Bigbangのベルトを獲る前のことですからね。過去と今じゃ全然力も違うし、めちゃくちゃ意識をしているわけでもないです。とにかく勝ち上がってきた選手をひとり一人倒していくだけですね」 ──このトーナメントを勝ち上がっていくのに何が一番必要だと考えますか? 「倒し切ることですね。今回のテーマは倒し切ることです。トーナメントはやったことがないんですけど、決まった時にすぐに武尊に相談して、どういう作戦でいこうという話をした時に、やっぱりそのテーマが倒し切るということだったんで、今回は全試合倒し切ってKOっていうふうに考えています」 ──そのために意識して取り組もうと思っていることはありますか? 「ないですね。本当に目の前の相手をひとり一人判定ではなく、倒し切ることだと思っています」 ──武尊選手が巻いていたこのベルトをご自分で巻いて、K-1を引っ張っていきたいというお気持ちはありますか? 「武尊が作り上げてきたベルトですからね。武尊がK-1を大きく作り上げてきたようなもんですけど、それをしっかりと巻いて、今以上にもっと大きなK-1にしていきたいですよね」 ──以前、「俺は武尊の門番じゃない」という言葉がありましたけど、そう見られることも多かったじゃないですか? その立ち位置に関して、武尊選手からもっと「上に行ってくれ!」のような言葉はありませんでしたか? 「言葉っていうよりは試合で示せばいい話ですからね。それこそ本当によく言われますよ。武尊の門番だとか、武尊の友達枠でいい試合が組まれるんだろうとかめちゃくちゃ言われるし、それは自分も常に悔しい想いをしてきましたから。でも、武尊が返上しトーナメントが決まったことによって、全てをひっくり返せるチャンスというか、違うぞというところを見せていきたいし、必ず僕が優勝して、アンチじゃないですけど、そういう人たちにギャフンと言わせたいですね」
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