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レポート

【ABEMA】皇治vs.ヒロキングはフルラウンド戦って決着つかず「皇治がボクシング上手かった」(内山高志&竹原慎二)

2022/08/14 21:08
ABEMAスペシャルマッチ2022年8月14日(日)エディオンアリーナ大阪第1競技場 ▼ABEMAスペシャルマッチ 3分3R-皇治(TEAM ONE/格闘家)勝敗無し-ヒロキング(KWORLD3ボクシングジム/4回戦ボクサー)  皇治は4歳から空手と日本拳法を学び、キックボクシングでプロデビュー。2012年4月に初代TRIBELATEスーパーフェザー級王座、2013年12月に初代HEATキックルールライト級王座、2017年2月にISKA K-1ルール世界ライト級王座を獲得。2016年2月からK-1 JAPAN GROUPに本格参戦し、同年4月からK-1に参戦。島野浩太朗、卜部弘嵩、スタウロス・エグザコスティディスから勝利を収め、2018年12月には武尊との対戦を実現させた。その後は3連勝して、RIZINに参戦すると2020年9月に那須川天心との対戦も実現させた。2022年は3月に梅野源治、5月にはダウサコンに判定勝ちしている。  ヒロキングは1993年1月29日、大阪府出身。KWORLD3ボクシングジム所属。YouTubeの企画番組『亀田史郎の3150ファイトクラブ』1期生としてボクシングを本格的にスタートし、プロテストに合格。2021年12月16日の『3150FIGHT vol.1』でプロデビューし、2度のダウンを奪われるも右フックで逆転KO勝ち。2戦目も『3150FIGHT vol.2』で1Rわずか46秒でKO勝ちしている。  3分3R、判定無し(KOまたはレフェリーストップのみで決着がつく)、アディダス製10オンスグローブ使用というエキシビションルール。「ABEMAスペシャルマッチ」としてJBC管轄外で行われる。  1R、まずはジャブの突き合い。ヒロキングは頭を振って皇治のジャブを外す。ヒロキングが飛び込んでの左ボディ。皇治はジャブを突き続け、右フックを見せる。皇治の左フックにヒロキングはおどけた仕草。ステップで回り込む皇治はジャブ、ヒロキングの左ボディに皇治は左ボディを返す。  2R、ヒロキングのジャブに右を被せる皇治。皇治のジャブをかわしたヒロキングが潜り込んでの左ボディ。皇治はステップを踏んでジャブを突き、ヒロキングはおどけて挑発。皇治が前へ出て左ボディのダブル、さらにもう一発左ボディ。ヒロキングのフックをかわす皇治。ヒロキングはロープを背負った皇治へ頭から突っ込んで、故意と思われても仕方がないバッティング。解説の竹原慎二は「どっちがボクサーかって戦い方ですね」と丁寧な皇治の戦いぶりを評する。突っ込んでフックを打つヒロキングをかわす皇治。左フックから左ボディのダブルを打ち、すぐに離れてジャブを突く。  3Rも入って行くのはヒロキング。豪快な左フックを繰り出す。皇治はジャブを突くが右ストレートは空振り。ヒロキングは左右フックを振り回して突進する。左ボディの打ち合いから皇治が右フック、ヒロキングも前へ出て右フック。皇治は左ボディからパンチをまとめるが、ヒロキングが強い左フック。再び接近戦でボディの打ち合いから皇治が右フックを2発ヒットさせる。最後は足を止めてのフックの打ち合いを見せる両者。終了のゴングが鳴ると、皇治は笑顔を見せた。  解説の内山高志は「皇治がボクシング上手かったと思いました、意外と」という感想。竹原も「皇治君はボクシング上手いなって思いました」と称えた。 [nextpage]  判定無しのエキシビションを終えたヒロキングは「今回こうやって皇治選手と試合やらせてもらって色々なことがあってこの試合が組まれて行われています。本当に僕は感謝しています。僕、3150FIGHT CLUBで拾ってもらってほんまに人生変わりました。皇治選手みたいにまだまだファンの数とかはこれからかもしれないですけれど、数じゃないと思っているので、ほんま自分の持ち味である気持ちを出してこれからのボクシング界をもっともっと亀田家と一緒に盛り上げていきたいです。本当に皇治選手、ボクシングのリングに上がってもらって感謝しています。クソ生意気で申し訳なかったですけれど、ほんまにありがとうございました。皇治選手は本当に素晴らしい選手です。僕も見習って頑張るので、皆さん応援よろしくお願いします」とマイクで熱弁。  続いて皇治は「大阪のスーパースターの皇治です。ボクシングね、ちょっとバイトしに来ました…って偉そうなこと言おうと思ったんですけれど、俺より喋る選手が出て来て嬉しいです。試合が終わった後にノーサイドだと思っているので、ヒロキングは喋ることもリスクがあると思うんですけれど、4回戦やのにああやってしっかり記者会見でプロの仕事して試合も凄く気迫があって、素直に尊敬しています。こんなよそ者の俺をボクシングのリングに上げていただいて亀田興毅さん、そして亀田ファミリーのみなさん、本当にありがとうございます。俺、普段偉そうに言ってますし、実際に大阪のスーパースターなんですけれど、こうしてえらそうに喋れるのは皆さんがいてるからです。本当に、本当にありがとうございます。  ちょっとボクシングおもろいですね。9月25日くらいにメイウェザーのパンチでももらってやろうかなと。いい加減に倒されたいんですよね。尊敬している兄貴(内山高志)、ええ加減に俺のこと倒してもろてええですか。早く倒れないと俺は黙れないので。またアンチがほざきよるな。まあ、何にしも俺は何を言われようが、こんな時期ですがみんな大変だと思いますが、俺は何を言われようが苦しくても自分の道を貫きます。だから今があると信じています。これからも頑張るので、どうか格闘技の、ボクシングの、そしてRIZINの応援をよろしくお願いします。もててしゃーない。今から大阪の女の子と遊びに行くので、みんな俺の店に来いよ」と語った。  リングに上がった亀田興毅ファウンダーは「ルールが違うリングに上がってきた皇治の根性は凄いものがあるなと思います。4回戦のボクサーっていうのもみんなそんな強くないと思っている人もいてると思うんですけれど、プロボクサーになるってことは凄い事なので。そのリングに上がって来てヒロキングと対戦した皇治は凄いビッグハートの持ち主やなって思いましたね。プロボクサー相手にボクシングの経験もないなか凄い試合をしたので、多分皇治もいずれはボクシングのライセンスをとって4回戦から戦う可能性はあるかもしれないと思うので、皆さんその時はプロボクサーの皇治を応援してあげていただけたらなと思います。ヒロキングも一生懸命に頑張ってな、いい試合をしたと思うけれど、まだそこまでテクニックもないから頭が低いところもあったからな、そういうところをこれからまた練習していって。で、皇治、プロボクサーにどうや?」と、皇治を公開スカウト。  皇治は「いいっすよ、ボクシング盛り上げたっても。ただ俺を倒せるヤツおんのかな。ヒロキングでも無理やったんでしょう。他の4回戦無理でしょう」と言うと、亀田は「お前、本当に4回戦で1回やってみ」と挑発。しかし皇治は「お金ですよね。お金たくさんくれるならやりますよ。格闘技界も稼がんと。命張ってるんですね」と皇治節を炸裂させた。亀田は「3150FIGHTでそれなりのビッグマネーを用意できるように頑張ろうな」と笑い、最後は3人での「大阪3150」で締めくくった。  また、試合後のインタビューでは、「バイトで4桁いただきました。キャリアが違いますからね。これまで50戦。どれだけ立ち技のキックボクサーに殴られてきたか。ヒロキングは可愛い子だけど、こっちもバイトで殴られるわけにはいかないんでね。一発も殴られていないです。(ヒロキングのボディは)印象にないですね。五味(隆典)さんとかに殴られてるので可愛いもんです。(バッティング?)痛いですね(笑)。いいですよ。責めてあげないでね。それくらい倒したかったんじゃないですか。ボクシングプロデビュー? するかも。でもボクシングに来たらまたオレ一色になってしまう。でもジャンル関係なくみんなで盛り上がっていけたらと考えているのでボクシングの挑戦もありかな。まあ、キック、ムエタイ、ボクシングときて残りはひとつです」とコメント。  一方のヒロキングは、「倒せたと思う。次やったら倒せる。負ける気はしなかった。(バッティングは)向こうが(「やってこい」と)言ったんでやりました。無名な選手でも皇治選手より強い選手がたくさんいる。チャンピオンになれるかと言えば『?』。無名のチャンピオンのほうが強いです」と皇治のボクシングを語っている。
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