2022年8月13日(日本時間14日)、英国のカーディフ・モーターポイント・アリーナにて、「PFL 8: 2022 Playoffs」が行われた。
PFL初のウェールズ大会。ウェルター級準決勝では、ロシア人選手がビザを取得できずマゴメド・ウマラトフに代わり、ディラノ・テイラー(米国)が、ローリー・マクドナルド(カナダ)と対戦した。
マクドナルドは、MMA23勝10敗1分。UFCやBellatorなどで活躍し、Bellatorではウェルター級の王座を獲得。23勝中、14フィニッシュ(7KO・9一本勝ち)をマークしている。PFLではプレーオフ進出を逃した2021年から、2022年は5月にブレット・クーパーに1R リアネイキドチョークで一本勝ちで6Pを獲得。2戦目でサディボウ・シに判定で敗れながら、ポイント差で準決勝に進出した。
対するテイラーは「TitanFC」の元ウェルター級王者。MMA戦績は9勝2敗。6連勝でPFL入りし、マーク・マーティン、ジョアオ・ゼフェリーノに勝利も、2022年7月の前戦PFL6でマゴメド・マオメドカリモフに2R TKO負け。自身2つ目の黒星となっている。
▼ウェルター級準決勝 5分3R〇ディラノ・テイラー(米国)[1R 3分59秒 KO]×ローリー・マクドナルド(カナダ)
1R、ともにオーソドックス構え。開始早々、四つに組んだマクドナルドの大内刈を潰したテイラーがテイクダウン。下からオモプラッタのマクドナルドをかわして上に。しかし、マクドナルドは右で脇差し立ち上がり。
ニータップを狙うマクドナルドだが深追いはせず。長い左前手のフックを見せるテイラーは、左前足の蹴りも。その打ち終わりに右フックを突くマクドナルド。
さらにマクドナルドは左前手のフックを突くが、そこにテイラーは狙いすましたカウンターの右ストレート! 後方にダウンしたマクドナルドにテイラーがパウンド。すぐにレフェリーが間に入った。
勝利したテイラーは、11月25日の決勝でサディボウ・シとの対戦を決めた(追記・マクドナルドは試合後、自身のSNSで引退を表明)。
▼ウェルター級準決勝 5分3R〇サディボウ・シ(スウェーデン)[判定3-0] ※29-27×3×カルロス・ヘアル(ブラジル)
▼ヘビー級準決勝 5分3R〇マテウス・シェッフェウ(ブラジル))[3分45秒 TKO] ※左フック〇ジュアン・アダムス(米国)
なお、ヘビー級準決勝でもデニス・ゴルソフ(ロシア)の代役として、ジュアン・アダムス(米国)がマテウス・シェッフェウ(ブラジル)と対戦。シェッフェウがアダムスを3R、左フックを効かせて3分45秒、TKOに下している。
▼ヘビー級準決勝 5分3R〇アンテ・デリア(クロアチア)[1R 4分31秒 TKO] ※パウンド×ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)