「サトシ・イシイ」としてボクシングのリングに上がる石井慧(C)3150FIGHT
2022年8月14日(日)エディオンアリーナ大阪『3150FIGHT vol.3』の前日計量&記者会見が、14:00より行われた。
今大会で「サトシ・イシイ」としてプロボクシングデビューを果たす、2008年北京五輪柔道100kg超級金メダリストでMMA26勝13敗1分、K-1でも3勝無敗の石井慧(クロアチア/チーム・クロコップ)は110kgで計量をパス。対戦相手のプロボクシング1勝(1KO)の高山秀峰(スパイダー根本)は100.5kgでパス。
続いての会見で、石井は「クロアチアから来ました石井慧です。クロアチアのボクサーとして勝利をクロアチアに持って帰れるように明日は頑張りたいと思います」と挨拶。
高山は「プロボクシング人生2戦目が大変なことになってしまいました。今日フェイスオフも人生初めてですし、記者会見も初めての経験です。石井選手、どんな選手かなって昨日の夜から想像していたんですけれども、ホテルのエレベーターでばったり会ってしまいましてとても紳士な方でした。私はヘビー級の4回戦として、ボクシングの魅力を伝えて皆様にボクシングって最高の競技だなっていうのを皆さんにお伝えしたいと思います」とコメント。
質疑応答でなぜボクシングに挑戦するのかと聞かれた石井は「オリンピックスポーツであるボクシングに挑戦したいと純粋に思いまして、今回亀田さんにそのように話したらチャンスをいただけるということでボクシングに出ようと決めました。あとミルコからもサポートするということで、ボクシングの試合に出ることを快く承諾してもらって」と経緯を説明。
ボクシングでの目指すところとしては「海外でロシアの団体で一回ボクシングの試合をやりたいのもあるし、日本で但馬ミツロ選手の踏み台に使ってもらえたらと思っています。そのためにはJBCの皆さまのご協力も必要になって来ると思うので、この試合に勝たないと話にならないんですけれども、ぜひ僕を但馬ミツロ選手の踏み台に使ってみてはどうでしょうか」と、今大会で日本ヘビー級王座決定戦に臨む但馬・ブランドン・ミツロ(KWORLD3ボクシングジム)との対戦を目標に掲げた。
その言葉を受けて但馬は「C級・B級とかまだいろいろなことがあると思いますが、僕としてはやるならやるよ、それだけです」とコメント。
亀田興毅ファウンダーは「いまミツロ選手が言ったようにC級・B級・A級というのがボクシングにはあるので。今回はC級と言われる4回戦で石井選手がやることなので、もう少し先になるんじゃないかと。ただもしかして、海外で活躍して強い選手と戦って一気に上に上がるパターンもないことはないので、それも含めて明日の試合がどれだけの試合なのかっていうのを見て、もし面白いカードになるのならそれもマッチメイクの一つになってくるのかなと思います」と答えた。
石井はボクシングでの練習状況を聞かれると「6月17日にMMAで試合して、それからすぐに6週間ほどロシアのジムでボクシングだけの、どっぷりボクシングに浸かってきてボクシングのキャンプをやってきました。個人的にロシアのヘビー級世界王者のアレクサンデル・ポベトキン選手と知り合いで、スパーリングパートナーを紹介していただいたり、ロシアのコーチつけてしっかりボクシングのキャンプを6週間やって来ました」との答え。
また、「正直ボクシングでは僕は世界王者にはなれないと思っています。トシもあるし(笑)。でも挑戦してボクシングをやることで人生の糧になるというか、いい経験になると思っているので明日は非常に楽しみですね」と、何事も経験だとボクシングに挑戦する理由を話している。