キックボクシング
ニュース

【DEEP☆KICK】-70kgタイトルマッチと55kg挑戦者決定トーナメントが決定

2022/08/07 21:08
【DEEP☆KICK】-70kgタイトルマッチと55kg挑戦者決定トーナメントが決定

稲井(左)が進撃の祐基を挑戦者に迎えての初防衛戦(C)DEEP☆KICK

 2022年9月25日(日)大阪・泉大津市テクスピア大阪で行われる『DEEP☆KICK 63』の第1弾対戦カードとして、DEEP☆KICK-70kgタイトルマッチとDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメントの開催が発表された。


 今大会のメインイベントとして開催されるDEEP☆KICK-70kgタイトルマッチ、現王者の稲井良弥(TARGET)が7月の挑戦者決定戦を勝ち抜いてきた進撃の祐基(京都亀岡キックボクシングジム)を迎え撃つ。


 稲井は昨年開催されたDEEP☆KICK-70kg挑戦者決定トーナメント、そして当時-70kg王者の籔中謙佑(KUMAGYM)とのタイトルマッチと全てをKOでねじ伏せプロ戦績無傷のまま第4代DEEP☆KICK-70kg王者を戴冠した実力者。ボクシングをバックボーンに破壊力抜群のパンチが魅力で、その威力は8戦7勝1敗5KOの戦績が示す通りだ。

 ベルト奪取の勢いそのままに2月より開催されたRISE第3代ウェルター級王座決定トーナメントに出場すると準決勝で都木航佑からダウンを奪い決勝に進出、しかし決勝で中野椋太に2RTKO負けを喫し本人の目標であるRISEのベルトまであと1歩のところでプロ初黒星、悔し涙を飲んでいる。今回が復帰戦、稲井は筋トレを強化して今以上に倒せるパンチに磨きをかけており「DEEP☆KICKでは連続KO勝ちをしているので今回も必ず1RKOで倒す」と豪語している。


 対する進撃の祐基は変わったリングネームとは裏腹に真摯にキックボクシングに打ち込むサウスポースタイルの25歳で、長身から繰り出される打ち下ろしのストレートと上段の膝蹴りが魅力的な選手だ。前述した通り、7月「DEEP☆KICK ZERO 04」にて開催されたDEEP☆KICK-70kg挑戦者決定戦で龍威地(NJKF ARENA)から3Rに強烈な左フックでダウンを奪い見事判定勝利、今回の挑戦切符を手にしている。次はいよいよ自身初のベルトが懸かった戦い、迎えた大一番を前に進撃の祐基は「京都にベルトを持って帰って応援してくれている方たちに恩返しがしたい」と語っている。

 今年1月より開催されたDEEP☆KICK-55kg王座決定トーナメントを勝ち上がり第6代DEEP☆KICK-55kg王者となった翔磨 (多田ジム)へのタイトル挑戦権を懸けたDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメントが行われる。

 DEEP☆KICK-55kg1位の長谷川英翔(誠剛館)vs.同級5位の力哉(BKジム)、同級2位の鷹介(魁塾)vs.同級3位のFUJIMON(京都亀岡キックボクシングジム)とDEEP☆KICK上位ランカー4名による2試合が発表された。


 長谷川はDEEP☆KICK-55kg前王者の拳剛(誠剛館)の甥であり弟子。アマチュア時代に様々な賞を受賞するとプロでも現在8戦6勝2敗と好成績を残している。今年3月「DEEP☆KICK60」ではDEEP☆KICK-55kg王者決定トーナメント決勝に出場し現王者の翔磨と対戦、白熱のシーソーゲームを繰り広げるも判定2-1で惜敗、ベルトまであと1歩が届かなかった。6月「DEEP☆KICK 61」では実弟である長谷川海翔(誠剛館)が第4代DEEP☆KICK-53kg王者となったばかり、このトーナメントを制し、翔磨へのリベンジと共に兄弟揃ってのベルト獲得を狙う。

 対する力哉は6月「DEEP☆KICK 61」にて約1年ぶりの復帰を果たすも久津輪将充に判定負けを喫し今回が復帰戦。2020年12月より開催された当時王者であった拳剛への挑戦者決定トーナメントに出場した際には準決勝で翔磨と対戦し判定負けを喫している。プロ戦績は現在15戦7勝8敗2KO、キックボクシングのプロとして酸いも甘いも経験し2年ぶりに挑む挑戦者決定戦、同門である人獣・中村寛も座ったことのあるDEEP☆KICK王者のイス(中村は-60kg)に次こそは自分も座るために、トーナメントを制し翔磨への2年ぶりのリベンジを果たしに向かう。


 もう1つの準決勝、鷹介vs.FUJIMONは6月に行われた「DEEP☆KICK 62」でも対戦しており、その際は鷹介の3RTKO勝利。そこから3か月後の9月、抽選の結果とはいえ早くも再戦することとなった。

 鷹介はDEEP☆KICKに加えRISEバンタム級10位と各団体でランキング入りしている実力者で、ストレートやボディブローなどバンタム級とは思えない強烈なパンチを複数持つアグレッシブなインファイター。前述のvs.FUJIMON戦にて3年ぶりのDEEP☆KICK出場を果たすとボディやバックブローで計3度のダウンを奪いTKO勝利、現在2連続KO勝利と波に乗っている。現在プロ25戦9勝16敗5KO。

 対するFUJIMONはDEEP☆KICKの盛り上げ隊長で入場から試合まで会場を沸かすエンターテイナー、しかし2020年9月「DEEP☆KICK 46」での勝利を最後にDEEP☆KICKの地では勝ち名乗りを上げておらず厳しい試合が続いている。今年1月「DEEP☆KICK ZERO 01」では現王者の翔磨と王座決定戦準決勝で対決、昨年7月には引き分けに終わったマッチメイクであったが2Rにダウンを奪われ判定負け、再戦を勝利で飾ることが出来なかった。

 以上4名で行われるDEEP☆KICK-55kg挑戦者決定トーナメントは9月に準決勝、そして12月「DEEP☆KICK 64」で決勝を開催予定。その勝者は来年上旬にタイトルマッチに臨む。

 他にも本戦3試合が発表。-55kg契約にて9戦4勝4敗1分と今回で勝ち越しを狙いたい侑毅(キックボクシングジム3K)vs.6月「DEEP☆KICK 62」にてYUTO(NJKF VigorKickboxing Gym)を相手にデビュー戦を勝利で飾った井上大和(NJKF TOKEN KICKBOXINGGYM)、-57.5kg契約にて入場からお得意のダンスで会場を沸かしまくるキックダンサー・岩KING(NJKF心将塾)vs.空手をバックボーンに今回がプロデビュー戦となる三輪憂斗(真正会)、-68kg契約にて魅惑の蹴才革命児・原口健飛率いるFFTからプロデビューとなる和田鉄平(FFT)vs.5月「NJKF 2022 west 3rd」にて祖父江泰司(NJKF理心塾)を相手に飛び膝蹴りで衝撃の1RKO勝利でプロデビューを果たした田邉雅弥(Blaze)の3試合が決定した。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア