ステップを使った戦い方はトーナメントでは有利だと思われる椿原(C)K-1
2022年8月11日(木・祝)福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2022 JAPAN』にて、「K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」に出場する第4代K-1 WORLD GPフェザー級王者・椿原龍矢(月心会チーム侍)が大阪の所属ジムにて公開練習を行った。
椿原は昨年3月に江川優生を下して第4代K-1フェザー級王座を獲得。12月の初防衛戦で軍司泰斗に敗れて王座陥落となったものの、今年4月に新美貴士に勝利して再起戦を飾った。今回は王座返り咲きを目指して、世界最強決定トーナメントに臨む。
トーナメントのオファーを受けて「僕は最速最短で王座に返り咲こうと思ってるので、トーナメントで優勝すれば絶対にベルトに挑戦できると思っているので、トーナメントはラッキーやなと思いました」という椿原。プロとして1日3試合のワンデートーナメントに出場するのは初めてだが「僕は直前に緊張するタイプなんで、準決勝・決勝までいったら動きがよくなると思う」と不安要素はない。
「僕はすごい試合直前に緊張するタイプなんですよ。それで動きが固くなっちゃうんですけど準決勝・決勝までいったら緊張もほとんどしないと思います。1回戦をしっかり勝って、準決勝・決勝でめっちゃ動きが良くなると思うので、全然こいつ戦い方違うやん! みたいになるところを見てほしいですね」
トーナメントの戦い方に不安はないかと聞かれると、「全然問題ないと思います。あとは対戦相手によって、セコンドのみんなが対策と戦略を練ってくれてるので、セコンドの言うとおりに動いたら勝手に勝てるんちゃうかなと思います。あとは僕が頑張るだけですね」とした。
公開練習で椿原はパワーアップを感じさせるミット打ちを披露し「たくさん練習もできていて、すごい調子がいい。疲れが出ることもあるんですけど、全然まだ動けるし、食事もまだ食べれています」。試合まで一カ月を切り「今から本格的な減量が始まるところなので、試合に向けて研ぎ澄ましていこうと思います」と最終調整に入る。
トーナメント・一回戦で椿原が対戦するのはフェザー級新世代の代表格・斗麗。椿原は「右も左も戦える器用な選手で身体がデカい印象です。あとは顔面ヒザ蹴りのイメージがあるので、それに気をつけなあかんなと思います」と分析したうえで「基本的に体格以外は全部上回ってるんちゃうかなって思います。スピードも技術も全て勝ってると思うし、もちろん気持ちは一番勝っている。あとは体格に潰されないように戦いたいと思います」と斗麗攻略に自信をのぞかせる。
また一回戦で唯一の日本人対決になったが「最初トーナメントの話をもらった時は外国選手とやることになると思ったんですけど、斗麗選手に決まって。正直強いか弱いか分からない外国人とやるんやったら、みんなが強いと知っている斗麗選手とやった方が僕にとってもいいと思うし、お客さんも分かりやすいと思う。みんな強いから高いハードルなんですけど、1回戦しっかり勝って流れに乗る。あとは、僕は空手家でいくらでもトーナメントをやってきたので全然問題ないんじゃないかなと思います」と語った。
トーナメントを勝ち上がれば、決勝で宿命のライバル・現K-1フェザー級王者の軍司と対戦する可能性もある。椿原と軍司はプロ・アマ通じて5度対戦していて、これまでの通算成績は3勝2敗で軍司の勝ち越しに終わっている。(アマ=1勝1敗/プロ=2勝1敗)
椿原は「ぜひ軍司チャンピオンに上がってきていただきたい」とする一方「軍司選手に勝つ外国人選手がいても面白い。最後は強いやつが上がってくると思うので、向こうのブロックの一番強いやつと戦って勝ったろうかなと思ってます。今回のトーナメントは“世界最強”と名がついているので、僕がしっかり優勝して世界最強になったろうと思ってます」とトーナメント制覇に燃えていた。