2022年10月15日(日本時間16日)に米国ネバダ州ラスベガスで開催される『UFC Fight Night』のフライ級戦で、11勝無敗(UFC1勝)の平良達郎(Theパラエストラ沖縄)が、10勝3敗1分のC.J.ヴァルガラ(米国)と対戦することを、平良が所属するマネージメント会社「イリディアム・スポーツ・エージェンシー」が4日、発表した。
22歳の平良は、第8代修斗世界フライ級王者からUFCに参戦。2022年5月にカルロス・カンデラリオ(米国)を判定で下し、UFCデビュー戦を白星で飾っている。
平良は自身のSNSで「10月15日に次戦が決定しました。倒して勝つ!」とフィニッシュ決着すると意気込みを記した。
10月15日に次戦が決定しました。
— 平良達郎 (@tatsurotaira) August 4, 2022
倒して勝つ❗️
My next fight is decided.
I'm fun‼︎#ufc#ufcfightnight https://t.co/RfKYnVkMdY
対するヴァルガラは、31歳の元Fury FCフライ級王者。2021年9月のUFC登竜門大会「ダナ・ホワイト コンテンダーシリーズ」で、ブルーノ・コレアと対戦し、ボディへのヒザ蹴りでを1R KO勝利し、UFCとの契約を勝ち取った。
2021年11月のオクタゴンデビュー戦では、オデー・オズボーンに判定負けを喫したが、2022年5月の『UFC274』でクレイドソン・ロドリゲスをスプリット判定で下し、初勝利を飾っている。
ヴァルガラは、自身のSNSで平良と並んだ写真をアップし、「(会場の)APEXで騒ぎ、盛り上がれ、そのすべてのプレッシャーを俺に持って来い」と闘志を見せている。
170cmの平良に対し、167cmのヴァルガラは平良同様にオーソドックス構えで、圧力をかけて接近戦を好むタイプ。
被弾しても前進し続け、前手の左フック、ボディ打ち、右ボディストレート、右ハイキック、スイッチしての左ミドルも繰り出し、左跳びヒザではロドリゲスからダウンを奪うなど、前に出させたくないタフファイターだ。
#UFC274 Official Result: CJ Vergara (@CJVergara1991) (29-28, 29-28) def Kleydson Rodrigues (29-28) by split decision.
— UFC News (@UFCNews) May 7, 2022
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また、前に出たときにロドリゲスのダブルレッグを際で切り返してマウントを奪うなど、体幹の強さもあり、足を戻したロドリゲスに脇差しパスガードでマウント&パウンド・ヒジの削りも強い。
その一方で、前がかりになる分、ロドリゲスにボディロックテイクダウン、スタンドバックを許し、下からの足関節・ニースライサーへのエスケープで背中を譲るなど、いずれも正対してエスケープしたものの、寝技に若干の粗さも見せている。
オズボーン戦では、間合いを保つサウスポー構えのオズボーンの長い蹴り、さらに右ミドルにカウンターの左ストレートを浴びてダウンしたものの、右ハイキックを当て返し、3Rには詰めての首相撲ヒザ蹴り連打で攻勢に立つ場面や、オズボーンの崩しを切り返して際で上になりパウンドする場面も作っている。
平良としては、打撃で真っすぐ下がらず捌いて、自らもテイクダウンを仕掛けてバックテイク。スクランブルを許さず、LFAでのデヴィン・ミラーのように汗の少ないラウンドでリアネイキドチョークを極め切りたい。
カンデラリオよりもドロドロのファイトが強いヴァルガラは戦績以上にタフな相手と言っていい。
正規王者デイブソン・フィゲイレード、暫定王者ブランドン・モレノが頂点に立つUFCフライ級は、13位に元RIZINバンタム級王者のマネル・ケイプがつけている。
平良が今回戦うヴァルガラはケイプが1R KOに下したオズボーンに判定で敗れていることを考慮すると、単純に三段論法でくくれないものの、ランカーとの対戦を目指す平良にとって落とせない相手になる。
果たして、平良はタフなヴァルガラを相手にUFCデビュー2連勝を飾ることができるか。