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【K-1】西京春馬が2年10カ月ぶりの復帰戦、森坂陸とtvk開局50周年記念試合で対戦

2022/08/03 21:08
【K-1】西京春馬が2年10カ月ぶりの復帰戦、森坂陸とtvk開局50周年記念試合で対戦

西京(左)がフェザー級戦線に復帰、コンスタントに試合をしてきた森坂と対戦する

 2022年9月11日(日)横浜アリーナで開催される『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~よこはまつり~』の、対戦カード第3弾発表記者会見が8月3日(水)都内にて行われた。

 tvk開局50周年記念試合-58kg契約3分3R延長1Rで、西京春馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)と森坂陸(エスジム)が対戦する。


 西京はアマチュア時代から活躍し、2014年に16歳でプロデビュー。2015年にK-1甲子園で優勝。2017年6月のK-1で小澤海斗に勝利すると、続く10月のKrushでは小澤の持つベルトに挑み、再度勝利して第3代Krush-58kg王座に就いた。2018年3月のKrushで村越優汰に判定勝ちして王座防衛し、6月の「第2代K-1代フェザー級王座決定トーナメント」では朝久裕貴、芦澤竜誠を下して決勝に進出するも、足を負傷して村越優汰に無念のTKO負け。2019年1月の防衛戦で江川優生に敗れてベルトを失い、6月のK-1でホルヘ・バレラをKO。11月の「第3代フェザー級王座決定トーナメント」に参戦。1回戦のアーサー・メイヤー戦で先制のダウンを奪い、試合を有利に進めるも左足骨折のアクシデントで無念のTKO負けを喫した。今回はそれ以来となる約2年10カ月ぶりの復帰戦。戦績は15勝(5KO)5敗。


 森坂は2017年5月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2019年3月にはK-1出場も果たしている。2017年7月には現K-1フェザー級王者・江川優生から勝利を収めた戦績が光る。2020年には「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」に出場して決勝まで勝ち上がったが、決勝で新美貴士に敗れて王座を逃した。3月のK-1では軍司泰斗に判定負け、12月のK-1でも斗麗に判定負けと3連敗を喫したが、2022年4月のKrushで竹内将生に判定勝ちして連敗を脱出した。7月30日のKrushで亀本勇翔から判定勝ちしたばかり。戦績は14勝(3KO)12敗2分。

 長期欠場となった横浜アリーナでの復帰戦を迎えることになった西京は「お久しぶりです。約3年ぶりの試合になりました。ずっと声をかけてもらっていたんですが、身体は治っても心が追いつかず。ようやく試合をしたいと心から思えるようになりました。声をかけていただいたのが骨折した横浜アリーナなのでこれは運命かなと思って出させていただくことになりました。以前よりパワーアップした姿を見せられると思うのでそこの部分に注目してください。頑張ります」と復帰の挨拶。


 森坂は「理想通り試合を組んでいただきありがとうございます。試合が終わった次の日の夜にオファーをいただいて地元で試合が出来るのが嬉しくて即決で出るとお答えしました。対戦相手もネームバリューのある西京選手で文句なしの試合になりました。よこはまつりは1回目からずっと出たいとアピールしていて出られなかったので、ひとつの夢がかなって嬉しいです。出ることだけで満足してはいなくて勝たないと意味がない。今回勝ってタイトル挑戦につなげたい」と、短いスパンながら出場を即決したとする。

 復帰の理由を聞かれた西京は「ひとつは怪我をしてどん底に落ちた時に支えてくれた家族、応援してくれた方々に喜んでもらいたいと思い、また戦おうと思いました。ふたつめはK-1のベルトに手が届いていなかったので夢であり目標だったK-1王者になりたいと決めました」と説明。


 8月11日のK-1福岡大会で行われる「フェザー級世界最強決定トーナメント」については、「選手を離れて一ファンとしてフェザー級の試合を見させていただきました。全選手レベルが上がったというのが第一印象で。頭ひとつ抜けている選手がいない、皆さん強い印象です。トーナメントも楽しみにしています」とする。

 この2年10カ月は何をしていたかと聞かれると「怪我の完治に丸1年かかりました。歩く練習からスタートして、もうこれじゃあ復帰も出来ないとメンタルもやられていて、1年半は何も格闘技に携わっていなかったですけれど、弟(西京佑馬)の試合前に一緒に練習し始めて、最近になってジムに行く練習を始めました。スタミナは落ちてしまったんですけれど、パワー、スピード、テクニックは自分でもビックリしたんですがあまり落ちていなかったので、そこでまた試合をしてみたいなって練習を始めました。丸々1年半くらいは格闘技から離れていましたね」と、一時は復帰を諦めたこともあったという。


 脚の状態はもう思い切り蹴っても大丈夫だと言い、怪我の影響でスタイルを変えるつもりはあるかと聞かれると「ないですね。僕が試合をしない期間で、K-1の採点基準も変わったみたいですが、そこはあまり気にしてないです。自分のスタイルを曲げずに行こうと思います」と、以前通り蹴りを中心としたスタイルで行くとした。

 森坂は短いスパンでの試合になったことは「問題ないですね。3年前に1年に4回試合して1カ月半に1回とか2カ月に1回とか頻繁に試合をしたこともありました。この間隔は久々なんですけれど、その時の感覚を思い出すだけで全く問題ないです」とする。


 コンスタントに試合をしてきた森坂に対して、西京は復帰戦。その相手に負けられないとの気持ちはあるかとの質問には「そこは考えていなかったんですが、復帰戦で西京選手は気合い入っていると思うし、怪我を乗り越えた選手は強くなると思っていて。僕の場合は眼窩底骨折だったんですけれど、あれからメンタル的に強くなった自分もいるので、こうやって3年大怪我と戦ってきて復帰されるということなので、さらに強くなっているんじゃないかなと思っています。油断できない、誰もが僕が負ける試合だと思っていると思いますけれど、絶対に番狂わせをしてやるって気持ちでいっぱいなので。負ける気はさらさらないです」と、全く油断はないとした。

 その言葉を受けて西京は「自分は怪我が多くて。今回は身体はいつもボロボロになるんですが心までら折られたことはなかったので、そのぶん強くなれると思います」と答えた。

 なお、この試合は同大会を地上波で放送するtvk(テレビ神奈川)の開局50周年記念試合として行われることが決定。西京は神奈川海老名市出身、森坂も横浜市出身で神奈川にゆかりがある。

 そのことについて森坂は「素直に嬉しいです。地元で試合が出来るのはテンションが上がる。気合いが入ります。テレビ放映されると聞いてさらにテンションが上がりました。嬉しいのひと言に尽きる」、西京は「僕も生まれも育ちも神奈川で、横浜もよく遊びに行くので神奈川の選手としてK-1を盛り上げていきたい。いい試合が出来ればと思います」と、それぞれ意気込みを語った。

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