挑発し続けてきた野田(右)とそれにチクリと返し続けてきた池田のタイトルマッチ(C)K-1
2022年7月30日(土)東京・後楽園ホール『Krush.139』の前日計量&記者会見が、29日(金)都内にて13:00より行われた。
メインイベントのKrushバンタム級タイトルマッチ3分3R延長1Rで対戦する、王者・池田幸司(ReBORN経堂)はリミットちょうどの53.00kg、挑戦者・野田蒼(月心会チーム侍)は52.95kgで計量をパス。
続いての会見で野田が「この試合は僕がベルトを獲って、野田蒼っていう最強のチャンピオンが出来る試合やと思ってるんで、それをみんな楽しみに見ててほしいなと思ってます」と言えば、池田は「明日が凄い楽しみです。爆発させて、自分が最強の王者であり続けます」と、それぞれが“最強の王者”との言葉を口にする。
計量では野田が池田のアゴの下に拳を突き出して挑発。野田は「僕もバンタム級やったらそんなにちっちゃいほうじゃないんですけど、どうやって落としてんのかなっていうぐらいデカかったですね、身長が」と思ったと言い、池田は「正直、体とか見る限り、全く怖さを感じないんですけど、ここまで這い上がってきた選手だと思うので、どんな強さがあるのか楽しみにしています」とした。
野田は「いろいろ池田選手のことを見てて格闘技を始めたのが遅くて、努力でここまで駆け上がってきたチャンピオンやと思うんで、その努力を一瞬にして、今までやってきたことが無駄やと思わせるぐらい一瞬で倒そうと思っているんで、Krushのメインに相応しいKOで締めるチャンピオンに、僕がなろうと思っています」と宣告。それに対して池田は「地味地味言われ過ぎて、最初は気にしてなかったんですけど、ちょっと後半気になり始めて、特攻服でも着ちゃおうかなと思っちゃいました(笑)。もう言わないでください」と野田を見て笑う余裕も。
両者とも公開練習では「ローキックで倒す」と口を揃えていたが、実際はどうなのかと聞かれると「多分、ローキックはそんな出してこないでしょうね。でも、僕は強いローキックを持ってるんで、野田くんの足を止めてやろうかなと思っています」と狙うとした池田に対し、野田は「パンチ当たらんから足しか出すことないんちゃうかなと思うんで。元々、それしか出来ひんやろうなと思ってたんで、僕は。それに比べて僕は攻撃のバリエーションは多いんで。あと『ペチペチ蹴って、どうやって勝つの?』っていうSNSがあったと思うんですけど、まあ見ててほしいなと思います。勝負は始まってるんで。ホンマに蹴るかもしれんし、蹴らんかもしれんし、僕は両利きなんで左でいくかもしれんし、右でいくかもしれんし、まあ見ててほしいなと思います」とニヤリ。
さらに野田は「僕もまだ19歳で子供とかガキとかいろいろ言われるし、生意気そうやなとかいろいろ言われるんですけど、どんなチャンピオンかって言われたら、誰を目指しているとかないんですけど、僕は。俺にしか出来ひんようなKrushの王者を体現していきたいなと思っています。池田選手では一生出来ないようなチャンピオンにはなれると思います」と豪語。
それを聞いた池田は「野田くんも個性があって凄くいいと思います。もしチャンピオンになれたら光ってくると思うんですけど、チャンピオンにはなれないので明日は僕がチャンピオンでい続けます」と話した。
そして最後に、池田は「明日は圧倒的な試合でぶちかまします」と言い放ち、野田は「明日は努力の塊を才能で一瞬でぶち壊したいと思うんで、僕がベルト巻く姿を当日券でも買って見に来てほしいなと思ってます」と最後まで強気だった。