スダリオがMMAに転向してきた時から名乗りをあげていたシュレック
2022年7月31日(日)さいたまスーパーアリーナ『湘南美容クリニック presents RIZIN.37』に出場する選手の個別インタビューが29日(金)都内にて行われた。
第8試合の120kg契約5分3Rで、スダリオ剛(フリー)と対戦する関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)がインタビューに答えた。以下、その一問一答。
マルキーニョスと一緒の大会で戦えるのは自分にとって一番魂が震えること
「試合が決まってからは日があったと思うんですけれど、この1週間は凄く早く感じました」
――シュレック選手は現在RIZINで2連勝、MMAで4連勝中。波に乗っていると感じる?
「薄氷を踏むような勝ちもあったんですけれど、今ようやく自分の柔術とBELLWOOD FIGHT TEAMで習う打撃が噛み合ってきたというか。いろいろなMMAのテクニックがぐるぐる回るようになっているなと思います」
――対戦相手の印象は?
「約2年前にスダリオ選手が相撲界からMMAに殴り込んでくるということで、すぐに手を上げさせてもらったんですけれどなかなか選ばれず。それで去年の10月にRIZINの方からオファーをいただいた時に今度は自分がプロレスで予定が入っていて叶わず。彼も怪我をして、また7月も沖縄で組まれたけれどプロレスで出来ずということで。昔の『東京ラブストーリー』とか『101回目のプロポーズ』とかと一緒ですれ違いが多くて、ようやく愛しの相手と出来るっていう。そんな感じがしています」
――スダリオ選手は9カ月ぶりの試合。公開練習ではかなり身体が引き締まっていたが、それは見た?
「見ないと言った方がカッコイイのかもしれないけれど、見ちゃいましたね(笑)。見なければよかった。当然ね、相撲界から転身してきた時にはMMAのテクニックなんか何もないし。去年組まれた時に結局、自分の代わりにSAINT選手が出てくれたんですけれども、SAINT選手もMMA歴が浅い方で。その頃にやっていれば…というちょっとずるい自分の気持ちも出てくるところが恥ずかしいというか悔しいというか(笑)。今はかなり強いんじゃないですかね、彼は」
――どんな試合展開を予想する?
「当然ね、打撃のスダリオ、寝技の関根という関係になってくると思います。お互いに圧倒的に相手よりも優れているものはそこだと思うので、どれだけ自分の
土俵で戦うか。土俵と言ったら彼のものになってしまいますね(笑)。ただ、MMAというのは打撃から始まるので打撃は避けて通れない。そこの部分に関しては自分も鈴木博昭先生にずっと習って自信も付けてきたので、そこでも逃げることなくしっかり戦って、そのうえで寝技に持ち込んで勝ちたいと思っています」
――今回のテーマは?
「俺も前回の沖縄、昇侍選手がかなり漢らしかったんでね。俺も歌舞伎ます。歌舞伎者ということで」
――ズルい自分が出てきたということだが、4連勝で勝ち逃げせず今回試合を受けたのは?
「本来、男の中の男だったらそんなズルい考えなんてないのかもしれない。だけど俺は男の中の男になりたい男なので、そういう怖さとか不安とかそういった自分の弱さを真正面から受け止めて、でも前へ進むってところを見せたいと思っていますね」
――師匠のマルコス・ソウザと一緒の大会に出る。それに向けて練習してきたことはどのような力になる?
「ボンサイはブラジルに本部があって、長兄のマウリシオ・ソウザが宗士としています。ボンサイ・ジャパンはマルコス・ソウザがトップとしてやっていて、サトシやクレベル、自分たちがMMAの試合で全力を出せるように常に心を配って自分を犠牲にして道場を運営してくれました。そのマルキーニョスが自分も、ということで今回半年以上前から身体を作って減量して、自分と火木土とどろどろになるまでスパーリングを繰り返してやっているので、彼と一緒の大会で戦えるというのは自分にとって一番魂が震えることなのでありがたいです」
――どれだけ自分の畳みで戦えるかということに関して、いかにそこへ持ち込むかの手応えは?
「さっきも言いましたが、自分の弱さやズルさをしっかりと受け止めて、受け止めたうえで正面からリングに立つ時はそういう心でいければいいなと思っていますね」