2022年7月29日(金) 東京・後楽園ホール『RISE 160』の前日計量&記者会見が、28日(木)都内にて14:00より行われた。
メインイベント(第11試合)のRISEスーパーフェザー級(-60kg)タイトルマッチ3分5R無制限延長Rで対戦する、正規王者チャンヒョン・リー(韓国/RAON GYM)は59.95kg、暫定王者・一馬(MONSTAR GYM)は59.85kgでそれぞれ計量をパス。
王座統一戦の調印式が行われ、一馬は「ようやく決まったということで本当に長かったなという気持ちです。明日は全てを背負って必ずKOで倒してベルトを統一します」と、待ちに待った統一戦に気合い十分。
新型コロナウイルスの影響で2019年12月以来2年半ぶりの来日となったリーは「2年半ぶりに試合に参りました。私のことを忘れずに呼んで下さった関係者に感謝の気持ちを伝えたいです。自分にとってはタイトルを守る立場ですが、挑戦する気持ちで行きます」と挨拶。
初めて顔を合わせた両者。一馬は「印象はフィルターがデカいと思いました。骨格がデカいので破壊力があるんだろうなと。攻撃もディフェンスもできる選手なので明日はしっかり最強王者に勝って自分が最強ということを証明したいと思います」、リーは「最新の試合は動画で全て見ました。弱点は把握しているつもりです」とする。
リーは2019年12月に『BOM』でスアキムと対戦して以来の試合ということで、2年7カ月ものブランクが空く。そのことについてリーは「間隔が空いているので心配はあるが、リングで感覚を取り戻そうと思っています。リングの上で自分の感覚を取り戻し、自分の試合を作っていこうと思います」と答えた。
それに対してコンスタントに試合を行い、現在5連続KO中の一馬は「(影響は)多少はあると思いますが、彼くらいになると間隔が空いたとしてもほぼ影響ないんじゃないかなと思っていますね。それくらい強い選手なので」と油断はない。
一馬と言えば相手のアゴに三日月蹴りを直撃させる必殺の“上弦の三日月”、まだ見ぬ“下弦の三日月”といった必殺技があるが、今回の試合へ向けて新必殺技はあるかと聞かれると「必殺技というよりはどのパターンでも倒せるように準備はしてきているので、自分でもどれで倒せるのかなって考えの方が大きいですね。これで倒すというよりも、どれで倒れるんだろうっていう。倒せるのであれば4~5個くらいあるんじゃないですか。これが当たれば絶対に倒せるというのが」と、どの技で倒れるかが楽しみだと自信の答え。
逆にリーの技に関しては「フック系の切り替えしのカウンターだったり、圧力があるのでそこで削られないようにしっかり対策しているので気を付けるべきはフック系のパンチだと思っています。あと怪しいのはカーフとかローとか。その辺は細かく気を付けたいと思います」と、左右フックと異常に筋肉が発達した脚から繰り出されるローキック系に気を付けたいとした。
メインイベントであり、タイトルマッチ。どのような試合がふさわしいかと聞かれると、一馬は「THE MATCHが終わった後なのでRISEファンもK-1ファンもおそらく見ると思っています。これがRISEの最強王者という試合をしっかりしたいと思います」、リーは「スーパーフェザー級の王者が誰なのかということをはっきり見せたいと思います」と、それぞれ意気込んだ。
そして最後に、一馬は「格闘技が盛り上がっていると思うので、これがRISEなんだぞってところを見せていく」、リーは「明日は久しぶりの参戦ですが、自分のことを忘れずに覚えていてくれた方々に感謝の気持ちを伝えたい。面白い試合を作っていきます」と、それぞれ好試合を誓った。