ピケオーは自身が保持するKRUSH史上最多防衛記録を5に伸ばすか
2019年6月21日(金)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.102』でのK-1 KRUSH FIGHTスーパー・ウェルター級タイトルマッチで、神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)の挑戦を受ける王者ジョーダン・ピケオー(オランダ)が19日(水)都内K-1ジム総本部で公開練習を行った。
ピケオーは技のひとつひとつを確認するように、ワンツー、左フック、左ボディブロー、ヒザ蹴り、ミドルキックなどをミットへ丁寧に放って行った。
「コンディションは最高だ。今回、初めて食べるものを意識したんだ。そうしたら減量がそんなにキツくはなかった。今までは意識せず肉やジャンクフードを食べていたんだが、今回は水を飲んで野菜を多く摂るようにしたんだよ。そうしたら早く体重が落とせるようになった。いつもと同じ練習もできているので、パワーが落ちないか心配していたが今のところそれはない」と、健康的な食事に変えたことで減量がラクになったという。
所属するマイクスジムと伝統あるボスジムが合併し、練習環境が変わったかと思われたが、「特別なことはないけれど切磋琢磨するという意味ではいいかも。スパーは以前と変わらずマイクスジムのチームメイトとやっているよ。違う人たちと交わることで新しい知識も入ってくると思うので楽しみだ。イワン・ヒポリット(90年代に中量級世界最強と目されていたオランダ人キックボクサー=ボスジムのトレーナー)はトレーナーなのでアドバイスをいただくことはあるが、マンツーマンのトレーニングはまだない。自分は今までと同じ専属トレーナーと一緒に練習しているよ」と、まだ特に交流はないとのこと。
挑戦者の神保については「試合は見た。印象はタフな選手。彼が前へガンガン来る試合をしてくれればいい試合になると思う。どの選手に対してもどんなテクニックにも注意が必要だし、どんな試合をしてくるのかには注意しているが、全てで自分が上回っているので危険なものは特に感じない。まず言えるのは神保に負けることは一切ない」と評する。
神保のテーマである“特攻”については「何かで読んで“特攻”のことは知っているよ。命を顧みず戦いに行くことだよね。よく理解している。彼がその特攻精神で来るのなら、自分は地元(キュラソー)で培ったピケオー精神で行く。自分が生まれ育った場所は凄く厳しい環境だった。そこで培ったスピリットでぶつかって、お互い命を顧みずぶつかり合えばいい試合になると思う」と、特攻精神に負けないスピリットで対抗すると話した。
また、16日に行われたK-1の記者会見で野杁正明が打倒ピケオーを宣言したことについては「野杁がそう思うのはいいことだと思うよ。また彼が挑戦してくるのであればいつでも受けて立つ」と答え、70kgに階級を戻した城戸康裕がピケオーには70kgに戻ってきてほしくないと発言したことについて「いずてにしてもどこかのタイミングで城戸とは戦うことになると思っている。それをお互いに楽しみしていようじゃないか」とニヤリ。
「自分はウェルター級でもスーパーウェルター級でもK-1のベルトを巻くことが最大の目標なので、できるなら早く挑戦したい。KRUSHのチャンピオンになるという最初のステップはクリアーしたので、どちらの階級でもいいからK-1のチャンピオンになりたい。まずは目の前の相手は神保なのでそれに集中して、神保に勝ったら次に久保(K-1ウェルター級王者)に挑戦したい。今年中にタイトルマッチができるなら、今年自分はK-1チャンピオンになる」と、今回5度目の防衛に成功したらK-1王座に挑戦したいと語った。
そして最後には「金曜日にデカい花火を打ち上げる。すべては一瞬で終わる」と、夏の始まりを告げる大きな花火を打ち上げると予告した。