2022年7月23日(日本時間24日)、米国サウスカロライナ州コロンビアのコロニアルライフアリーナにて、『XMMA 5: 5outhern Heat』が行われ、石原夜叉坊(チーム・アルファメール)が緊急参戦。米国のウェスティン・ウィルソンと対戦した。
31歳の石原は、MMA11勝9敗3分。米国を拠点にユライア・フェイバーのジムでトレーニングしてきた。UFC3連敗でリリース後、2021年1月に修斗復帰戦で祖根寿麻に判定負け。その後、米国Fury FCに参戦し、7月にリヴァイ・モウルズにリアネイキドチョークで一本負けも、10月にヴィニシウス・ザニに判定ドローで連敗を「5」で止めていた。2022年5月の前戦では「Urijah Faber's A1 Combat 1」でジョゼ・ヘルナンデスに2R TKO勝ちで、2017年9月のUFC日本大会でのロランド・ディ戦の判定勝ち以来、4年8カ月ぶりの白星を掴んでいる。
対する33歳のウィルソンはMMA13勝6敗。2017年10月にBellator初戦で一本勝ちすると、LFAに参戦し、現Bellatorファイターのボビー・キングに判定で敗れるなど3連敗。しかし、2021年7月から3連勝をマークしている。
▼フェザー級 5分3R〇石原夜叉坊(日本)[1R 3分25秒 KO]×ウェスティン・ウィルソン(米国)
金髪に前戦同様に着流しを羽織り、雪駄姿で入場の夜叉坊。
1R、ともにサウスポー構えから。171cmの夜叉坊に対し、185cmと長身のウィルソンはガード低めに右ミドルで牽制。夜叉坊も左ローを見せる。
右前蹴りで、近づいて行くウィルソンが右ジャブからスナップを効かせた右の前蹴りを突く。かわす夜叉坊は右前手のフックで飛び込み。押し返すウィルソンは右ジャブから左フック、スリフォーと4連打もバックステップでかわす夜叉坊。
ワンツーで詰めるウィルソン。夜叉坊は右フック、左ローを蹴ってサークリング。さらに右の飛び込み。しかしウィルソンの右を被弾し、一瞬マットに手を着き後退。詰めるウィルソンに下がりながら左をヒット!
いなしてスタンドバックに付こうとするが、正対したウィルソンに首相撲。離れ際に右アッパーを当てるのはウィルソン。
間合いを取り直し、左カーフキックを当てる夜叉坊。前に出てきたウィルソンに得意のカウンターの右を当てると、ウィルソンが後退。足を触りにきたウィルソンをスプロールすると、その頭が下がったところにウィルソンは前進して右を当てて前に。
互いに一進一退の攻防のなか、長身のウィルソンは首をとらえヒザ蹴り! 剥がす夜叉坊はウィルソンの入りに右フック! 崩れながらダブルレッグに入るウィルソンは尻を着かせるが、金網背にすぐに立ち上がる夜叉坊は体を入れ替え、離れ際に左フック! さらに左ローを上下に散らす。
そしてじりじりと近づいてきたウィルソンの右から左に、待ち構えていたかのように左ストレート! ウィルソンがもんどりうって後方に倒れ、パウンドを落とす必要もなく、すぐにレフェリーが間に入った。
この日31歳の誕生日を迎えた石原は、「産まれた日に死への覚悟持ち それに立ち向かう勇気がでた。こんな経験させてもらえたことに感謝。有り難う」とツイートしている。