2022年8月27日(土)シンガポール・インドアスタジアムにて『ONE 161: Moraes vs. Johnson』の開催が決定。
メインイベントで、ONE世界フライ級王者アドリアーノ・モラエス(ブラジル)と、元UFC世界王者デメトリアス・ジョンソン(米国)の再戦が行われることが発表された。
アメリカントップチーム(ATT)で堀口恭司と練習仲間でもあるモラエスと、UFC時代に堀口の挑戦を受けたジョンソン(DJ)は、2021年4月のONEで「フライ級世界タイトルマッチ」で対戦。2Rにモラエスが右アッパーを効かせてグラウンドでの左ヒザ蹴り、パウンドと畳みかけてKO勝ち。世界王座防衛に成功している。
再戦決定に、王者モラエスは、SNSで「何事もやってみよう、もう1回行くぞ」とコメント。ジョンソンは再戦に向け、ヘンリー・セフードと練習していることを明かしている。1年4カ月ぶりの再戦の行方はいかに?
ノンオー防衛戦、ロッタンvs.サバスのGP準決勝
コ・メインイベントは、ONEバンタム級ムエタイ世界タイトルマッチ。
現世界王者ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)が、8度ムエタイ世界王者に輝いた同階級5位コンテンダーのリアム・ハリソン(英国)を迎え撃つ。
ONEムエタイでは、ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ)と、同級4位のサバス・マイケル(キプロス)による「ONEフライ級ムエタイワールドGP準決勝」も行われる。
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平田の相手は打撃巧者ホーチン
そして、日本からは平田樹(日本)が出場。リン・ホーチン(中国)を相手に再起戦に臨む。
2019年にONEでプロデビューを果たした平田は5連勝。2022年3月に行われた『ONE X』で、ジヒン・ラズワン(マレーシア)と対戦し、スプリット判定で敗北。プロ初の黒星がついていた。プロMMA5勝1敗。
対するホーチンは、プロMMA15勝3敗1分で、ONEのMMAでは2勝1敗。2022年3月にはONEキックボクシングルールにも挑戦し、ミラグロス・ロペスに遠間からの左の打点の高い前蹴り、右ストレートを当てて判定勝ちを収めている。
ONE MMAではジョマリー・トーレスに三角絞めで一本勝ちと、ビー・ニューイェンに判定勝ちも、レスラーのリトゥ・フォガットにはテイクダウンを許し判定負けを喫しているホーチン。
散打出身の左右の蹴り、サイドキックに加え、左ジャブを起点としたパンチのコンビネーションも持つが、フォガット戦では背中を着くことが多く、平田にとっては組みやすい相手だが、フォガットの首投げには長い手足をかけてバックを狙い立ち上がっており、しっかり抑え込んで削ることが重要な一戦になる。
ABEMAのサポートにより、兄・平田直樹とともに米国修行も敢行した樹は、サンディエゴのコンバットアカデミーや10th PLANET、ニューヨークではセラロンゴMMAで実戦形式のスパーリングも経験。
8月27日の試合に向け平田は、「相手のリン・ホーチンは、いつかやると思っていたし、早く試合したかったのでオファーをもらった時は、嬉しい気持ちでした。前回のあの負けは、自分の全てを出しきって負けたわけじゃない、自分に負けただけでした。今回の試合も5分3R、命かけて戦います。相手はリーチが長く、きれいな打撃をする選手だと思うので私の良さをどう活かせるのか楽しみです! 気合入れていきます。世界中の皆さん応援よろしくお願いします」とのコメントを発表している。