MMA
インタビュー

【DEEP】“噂”のユータ&ロックと対戦する中村大介「まだまだ強くなれるって本気で思っている」

2022/07/10 10:07
 2022年7月10日(日)にTOKYO DOME CITY HALLにて『skyticket Presents DEEP 108 IMPACT』が開催される。  強豪が揃うTDCホール大会の第10試合では、フェザー級(5分3R)で、中村大介(夕月堂本舗)が、DEEP初参戦のユータ&ロック(秋本道場 jungle junction)を迎え撃つ。  中村は大学時代に元UWFインターナショナル&元リングスの田村潔司率いるU-FILE CAMPに入門。2002年7月のプロデビュー戦後、DEEP、PRIDE武士道、HERO'S、DREAMとメジャーイベントを渡り歩き、2012年6月には第7代DEEPライト級王者に輝いた。  2016年9月のモンゴルMGL-1後、MMAから一旦離れたが、2020年9月のDEEPで約4年ぶりにMMA復帰。長倉立尚から衝撃KO勝利を収めると、2021年2月には階級を下げてフェザー級王者の牛久絢太郎にノンタイトル戦でTKO勝ち。7月にはタイトルを賭けて牛久と再戦したが判定負けでリベンジを許した。2022年2月にはDEEPで小見川道大の引退試合の相手を務めて“こだわりの腕十字”で一本勝ちしたが、3月のRIZINでは山本空良とのU対決にスプリット判定で敗れている。  そんな中村が今回、対戦するのが、PANCRASE等で活躍してきたユータ&ロックだ。2019年7月まで怒涛の9連勝を飾っているユータは、修斗時代に新人王決定トーナメント準決勝で斎藤裕に判定勝ち、2015年2月にのちのONEファイターの中原由貴に判定勝ち。2018年8月のPANCRASE時代にのちのRIZIN&DEEPフェザー級二冠王の牛久絢太郎に勝利し、2019年7月にはバンタム級王者の中島太一にも判定勝ちしている、組み技の実力者だ。今回は2019年7月の中島戦以来、約3年ぶりの復帰戦となる。  そんな強豪を相手に試合を受けることを決めた中村は「楽しみ」と何度も口にした。 やってきたことがユータ&ロック選手に試せるときが来る ──フェザー級で注目のカードが組まれました。 「ユータ&ロック選手があまり試合をされてなくて、でもすごい強いと聞いているので、たぶん注目されてるんだと思います。そっち側ですみません(笑)、僕も楽しみですね」 ──いえいえ、その強いユータ&ロック選手と中村選手が試合を受けたというのも注目です。 「この話を聞いて、ちょっと考えさせてもらったんですけど、RIZINとか出るようになって、“大きな団体や会場で有名な選手とやりたいな”と少しでも思っちゃってた自分がほんとうにダサくて。ほんとうに嫌になってしまって。なので、ユータ&ロック選手に挑戦したいと思って、今回、臨みます」 ──前DEEP王者が「挑戦」ですか。牛久絢太郎選手と1勝1敗後、2021年10月にRIZINに参戦し、新居すぐる選手に腕十字で一本勝ち。2022年は2月のDEEPで小見川道大選手に同じく腕十字を極めて2連勝。2022年3月のRIZIN.34では、山本空良選手に判定負けでしたが、判定はスプリットに割れる接戦でした。 「ああーでもまあ、いま見返すと負けてるかなとも思うし、その後の空良選手の活躍を見るとやっぱり本物だな、と。自分の目は間違ってなかったなと思ってます(笑)」 ──たしかに。その後も寿希也選手に一本勝ちし、カイル・アグォンからダウンを奪って判定勝ちした……と対戦相手のことを褒めてばかりで、謙虚ですね。 「いや、ほんとうに素晴らしいですよね。お父さん(山本喧一代表)のご指導もあってのことだと思いますけど、ほんとうにいい選手だなと思うので……もちろん自分としては、あそこで勝っておきたかったですけど、まだ自分にも改良の余地がすごくあって、あれは勝てた試合だと思うので、その反省点も活かして、今回は頑張ります」 ──回転体と言われる中村選手の動きと、ユータ選手はガチッと組んで押さえてくる、対照的なスタイルの部分もあります。そこは……。 「いやーもうそういう選手はいままで一番苦手で何回も泣かされてきたので(苦笑)、フェザーに落として、そういう選手とは、牛久選手もそういうタイプの選手だと思うんです。そのあたりにも見せれるところは見せれるようになってきていると思うので、だから、ほんとうに楽しみですね」 ──DEEPのTDCホール大会といえば、北岡選手との息詰まるようなライト級王座戦を思い出します。あのときは、強烈ながぶりのなか中村選手が抑え込まれた。しかし、近年は中村選手の寝技にも変化が見られます 「今回は北岡選手も出ますしね。あの試合がTDCであったから……最近やってきたことがユータ&ロック選手に試せるときが来るというのが、ほんとうに楽しみですね」 ──「最近やってきたこと」というのは、以前インタビューでうかがった身体の使い方のことでしょうか。 「そうですね。“丸まり力”です。練習仲間がほんとうにそれが強くて、エビがすごく強いのを見せてもらっているので、それを出来るようになりたいと思ってやってきました」 ──これほどグラップリングをやり込んだ中村選手がエビと言うところに、すごみを感じます。 「ほんとうに抑え込めないんですよ。だからほんとうに思っているんですよ。まだまだ強くなれるって本気で思っているので、今回の試合はそれも試す場として最高の相手で、すごく楽しみです」 ──フェザー級でまだまだやりたいことがありそうですね。 「はい。42にもなって、まだ上を目指してます」
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