キャリア14年にして初のタイトル防衛戦に臨む大原
2022年7月10日(日)TOKYO DOME CITY HALL『skyticket Presents DEEP 108 IMPACT』の前日計量が、9日(土)都内にて13:00より行われた。
メインイベント(第12試合)のDEEPライト級タイトルマッチ5分3Rで、初防衛戦に臨む大原樹理(KIBAマーシャルアーツクラブ)と挑戦者・石塚雄馬(AACC)は共に70.3kgで計量をパス。
計量を終えた大原は「毎度のことですが、そんなにキツい減量ではなかったですね」と減量疲れを感じさせることなくインタビューに答えた。
対戦する石塚は、ZST、PANCRASE、DEEP、SRCに参戦後、豪州で現UFCのダン・フッカーに、ドイツで元ACBのオリビエ・パストールに敗れるなど2連敗でしばらく試合から遠ざかっていたが、2020年10月のDEEPで7年ぶりに復帰。佐々木大、ケンヤスキー、大木良太に勝利し、6月に鈴木琢仁に僅差の判定負けを喫したが、今年2月に元修斗世界王者でRIZINでも人気を博した川名TENCHO雄生を2Rに右オーバーハンドでKOして今回の挑戦へ漕ぎ着けた。
その印象を聞くと「1回すれ違った時に“こんなもんか”と思ったんですが、その印象は変わらずです。対峙した時に思った以上に背が低いかな、と思ったくらいですかね。前回のRIZINの時のアキラ選手くらいかなと思っていたので、そのイメージでやろうと思います」とし、川名戦を見て「根性はあるなと思いました。でも俺相手にその戦い方するの? って思っています。やってこい、KO出来るもんならしてみろ、殴り合えるものなら殴り合ってみろと思っています。そこだけは譲れない自信がありますね」と、打撃戦に関して絶対の自信を見せる。
2009年10月にプロデビューし、2021年7月にようやく手にしたDEEPのチャンピオンベルト。今回はその初防衛戦となる。「こんなにキャリアを積んできて初のキャリアになるので、そこはちょっと緊張しますね。かといって13年間くらいしがみついてきたので、そんな簡単に渡すつもりはない。いつも通り一生懸命に頑張って全力を出し切ったら自ずと勝てると思っています」と、元から渡すつもりはない。
この1年で大原はDEEP王者になったばかりではなく、RIZINで矢地祐介らを相手に3連勝を収め、DEEP100回記念大会では北岡悟をKO、そして現在7連勝と注目を集める存在となってきた。そのため「確かにのしかかるものも増えてきましたし、狙われる立場にもなった」とプレッシャーを感じる部分もあるが、「でも考え方によっては、昔から考えると嬉しい立場にはなったなと思います。ただ負けたら全て持っていかれてしまうので、相手の全部を奪ってやろうと思っています」と、積み上げてきたものは渡さないとした。
どんな試合をしたいかとの問いには「求められているのはKOだと思うので、バチバチに殴ってKOしたいですね」とKO宣言。
今後については「今年まだ2戦目。昔は今くらいなら3戦はこなしているのに。自分の中ではもうちょっとやりたいですね。今のところは何も考えてないです。とりあえずDEEPのベルトを防衛して、その後にRIZINにまた呼んでもらえればRIZINにも出ますし、どこか呼んでくれるなら佐伯代表の許可が出ればどこにでも出ます」と、DEEPのベルトを防衛すればその先の道は開けるだろうと答えた。