(C)Lion Fight/Bennie Palmore/Bellator
ONE Championship(ONE)は17日、オランダの女子ムエタイスーパースター、ジョリナ・バースと契約したことを発表した。
オランダの北ホラント州デン・ヘルダー出身、30歳のバースは、現ISKAムエタイルール世界ウェルター級(147ポンド/67kg)王者。オランダムエタイ選手権、アマゾンK-1ムエタイGPチャンピオンシップ、そしてLion Fight女子世界ムエタイウェルター選手権試合を制している。
ジョリナ・バースは49勝1敗。うち16試合でKO・TKO勝利を挙げている。
「オランダで強すぎて対戦相手がいない」バースの名を世界に知らしめた最大の試合は、2014年3月28日の「Lion Fight 14」でのクリスチャン・サイボーグ戦での勝利だろう。
MMAで12連勝、Invicta FCフェザー級王者に輝き、ムエタイの試合でも2連勝中だったクリス・サイボーグを相手に、バースは下がりながらの左の前蹴りでヒザを着かせると、さらに長いリーチから左ジャブ、右ヒザでまたもサイボーグに腰を落とさせ、打点の高い右の後ろ蹴りでダウンも奪取。判定3-0でサイボーグに完勝している。
その後、バースは2017年からBellator Kickboxingに参戦。3連勝後、WFLに出場しKO勝ちを収めていた。
ONEのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOは、「成長しているONE Championshipファミリーに、ジョリナ・バースのような真のワールドクラスの格闘家を迎え入れることに興奮しています。ジョリナは異なるプロモーションで2度の世界チャンピオンになるなど、証明された勝者です。彼女の戦いがONEスーパーシリーズに加わるのが待ちきれません」バースの加入に期待を寄せると、さらに、「近い将来、さらにワールドクラスのタレントがやってくることに期待してください」と含みをもたせた。
バースは、「私の好きな言葉は『Winners never quit. Quitters never win(勝者は決して投げ出さない。すぐに投げ出す者は決して勝者と成り得ない)』です。私はウォリアーです。そして私のキャリアを次のレベルに引き上げる準備ができています。世界で最高のファイターがいるから、私はONE Championshipに来ることにしました。多くの伝説的なマーシヤルアーティストのなかに入ることは名誉なことです。私は世界で最高の戦いをしたいのですが、誰とでも戦います。スター達が揃ったら、クリス・サイボーグと再び戦っても構いません」と語った。
サイボーグは2018年12月29日の前戦「UFC 232」で、UFC世界女子フェザー級王者として、一階級下のUFC世界女子バンタム級王者アマンダ・ヌネスの挑戦を受け、右フックで1RKO負け、UFCで初黒星を喫し、王座陥落している。