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【Krush】寧仁太・アリが中野滉太の挑戦を受け初防衛戦、「僕がベルトの価値を高めていきたい」(寧仁太)「自分がベルトを巻くのは当たり前」(中野)

2022/07/07 21:07
【Krush】寧仁太・アリが中野滉太の挑戦を受け初防衛戦、「僕がベルトの価値を高めていきたい」(寧仁太)「自分がベルトを巻くのは当たり前」(中野)

王者・寧仁太(左)が中野の挑戦を受けての初防衛戦に臨む

 2022年8月27日(土)東京・後楽園ホール『Krush.140』の対戦カード第一弾発表の記者会見が、7月7日(木)都内にて行われた。

 Krushウェルター級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・寧仁太・アリ(K-1ジム総本部チームペガサス)が中野滉太(POWER OF DREAM)の挑戦を受けての初防衛戦を行う。


 寧仁太はガーナ人の父と日本人の母を持ち、184cmの長身を誇る。プロサッカー選手を目指していたが、K-1ジム総本部に入門。第25回K-1アマチュアAクラス -70kgで優勝し、2019年8月にプロデビュー。2021年3月のK-1では海斗をKOで葬り、6月のKrushでは第7代Krushウェルター級王者・山際和希をも判定で降すなどデビュー以来5連勝を飾るが、2021年9月の「K-1 WORLD GP第2代ウェルター級王座決定トーナメント」準決勝で野杁正明に初黒星。2022年2月、松岡力を判定で破り第10代王者となった。戦績は7勝(4KO)1敗。


 中野は2019年3月の『K'FESTA.2』プレリミナリーファイトでFUMIYAをKOで下し、7月のKrush後楽園大会では中国のトップファイターと互角に渡り合い一旦は勝者として名乗りを上げたものの、ローブローを巡って裁定が覆った。しかし、12月のK-1では平山迅を左フックでマットに沈め、2020年7月には瑠久も左フックで初回KOして実力を証明。10月にKrushスーパー・ライト級王座に挑むはずだったが、前日計量オーバーでノンタイトル戦となり、減点が響いて佐々木大蔵に判定負け。2022年2月から階級をウェルター級に上げ、山際和希を延長戦の末に判定で破った。戦績は8勝(6KO)3敗。

 会見で中村拓己K-1プロデューサーは「2人とも99年生まれ。Krushウェルター級は長期政権を築く選手が少ない階級(牧平圭太と塚越仁志が2回、木村“フィリップ”ミノルが1回であとの6人は0回)。一発で仕留める武器を持った2人なので目が離せないタイトルマッチになるんじゃないか」と評した。


 中野は「階級を上げて2戦目でタイトルマッチを組んでいただきありがとうございます。Krushのベルトはデビューした時からずっと目指していました。またPODにベルトを持っていくのは大事なことなので、しっかり勝ってベルトを持って帰れるようにしたい。同じ日に(岩尾)力君も試合をするし、その前の日には武居由樹君の東洋太平洋タイトルマッチが同じ会場であるので、由樹君にベルトを獲ってもらって自分も王者になれるように練習して臨みたいです」と、ベルトへの想いを話した。

 迎え撃つ寧仁太は「自分の試合を楽しみにしていてくれた皆さん、お待たせしました。王者になってからの初戦でプレッシャーはありますが、楽しんでいつも通りやって行こうかなと思います」と挨拶。

 互いの印象を聞かれると、中野は「リーチがあって身長も高くて凄く技術のある、どちらかと言うと蹴りの方が技術がある選手だと思う」、寧仁太は「さすがPODだなって感じで攻撃のリズムやパンチが凄く強い。僕の蹴りと中野選手のパンチの戦いになるのかなって思っています」と、両者とも蹴りvs.パンチの戦いになるのではないかと予想しているようだ。


 中野が「KO決着です」とズバリ言えば、寧仁太も「人の記憶に残るような試合をしたいと思っています」とインパクトのある試合をしたいとする。

 今回が初防衛戦となる寧仁太だが「ウェルター級で防衛している選手が少ないので、悪いジンクスもありますが初防衛して僕がベルトの価値を高めていきたいと思います。プレッシャーはいつも通りですね」と、特に初防衛戦だからという特別なプレッシャーはなく、長期防衛につなげていきたいという。

 中野も武居、佐々木洵樹らが同門がKrush王座を手にしており、それに対するプレッシャーはないかと聞かれると「プレッシャーは全然ないんですけれど、先輩たちがベルトを巻いているので、自分も巻くのが当然のことだと思っています。この試合をしっかり勝って普通にベルトを持って仕事を終わりたい」と、自分がベルトを巻くのは“当然”だと言い放つ。


 このウェルター級の魅力とは何か。そう聞かれると中野は「どの階級よりも技術も攻撃力もある。その階級に新たな一人の男が現れたと思われる試合を見せてK-1に進みたいです」と言い、寧仁太は「パワー、技術、スピード…全て見ていて面白い階級だと思っています。海外を含めて広い世界があると思っています。どんどん強い選手が出てきたり、広がっていくと思っているので、そこに置いていかれないように頑張っていきたいと思います」と、どの階級にも負けない魅力があると口を揃える。

 また、この日は七夕ということもあり、もし短冊に願い事を書くとすればと聞かれた2人は、「今日書くのであれば8月はしっかりベルトを獲れるようにと、健康でいられるようにですね」(中野)、「Krushのベルトを防衛してK-1のベルトも獲れるようにと願います」(寧仁太)とそれぞれ答えた。

 そして最後に、中野は「8月27日は自分の日に出来るように今日からではなく練習は常にしていますが、しっかり追い込んでKOで倒して王者になれるようにします」、寧仁太は「ベルトを獲る前から応援してくれる人たちがたくさんいて、何もない自分をベルトを獲って変えてくれたと思っているので、このベルトを守ってどんどん価値を上げていきたいと思います」と、それぞれ意気込みを語った。

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