キックボクシング
インタビュー

【THE MATCH】“もうひとつの世紀の決戦”に臨む海人「野杁さんは通過点にしかすぎない。僕的には余裕で勝てるかなってくらい仕上がっています」

2022/06/17 11:06
 2022年6月19日(日)東京ドーム『THE MATCH 2022』にて、野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPウェルター級王者/K-1)と対戦する海人(TEAM F.O.D/S-cup2018 -65kg世界トーナメント王者/シュートボクシング)が、全試合独占生中継を行うABEMAでの撮影中にインタビューに答えた。 「ほんまにやっと来たなって感じです」と海人。「4月の試合(RISEでのベイノア戦)が終わった時点でやることを想定してずっと動いていました」と、正式決定する前から野杁との戦いへ向けて動いていたという。  対戦相手として意識して見た野杁の印象は「堅い選手というか。しっかり倒す武器もあって、細かい技も持っていて、なおかつ堅さもあって。印象は改めて見ても変わらずでしたが、ずっと見ていた中でこの話が来る前から対戦することを想定して、この人にどう勝つかを考えながらずっと見てきたので、勝つように自分の頭の中で動いてきて今すぐにやったとしても僕的には余裕で勝てるかなってくらい仕上がっています」と、完璧に勝つイメージが出来ているとした。 「自分の持っているポテンシャル、スピードもキレもパワーも含めてレベルが違うなって。自分は世界に向けて動いているので、野杁さんも通過点でしかないと思っています。自分の今のレベルが変わって来たなって自信が出て来ているし、野杁さんを今の自分と戦わせた時に全然勝てるなって思いました」と自信に満ちたコメント。  野杁の強さはどこにあると思うか、との問いには「どれが強いというか、基本的に攻撃をもらわないじゃないですか。どの試合を見ても、もらう選手は勝っていけない。もらわない選手が勝っていくので、そこが現段階ではずば抜けていると思っています」と、ディフェンス能力の高さだとする。  そこで気になるのは、野杁独特の両腕を閉じたブロックの堅さだ。ほとんどの選手がこれを崩せず、野杁の術中にハマって敗れている。そのことを海人に聞くと「そこは今回の試合で見てて欲しいところのひとつですね。そこを完全に崩せるので楽しみにしておいて欲しいです」と、すでに攻略法を考えているとした。  5月19日に行われた記者会見では、ついに野杁と対面したが「思っていたよりもちっこいなって思いました(笑)。もうちょっと大きいのかなというのが自分の印象でした。あと全然覇気を感じなかったというか。試合でもないので計量の時とかにそういうオーラと言うか戦う覇気を感じるのかもしれませんが、今日に関しては何もなかったですね」と、小さく見えたと振り返る。  実力評価はやはり過去最強の相手か、と聞くと海人は意外な答え。「ルールによって全然変わって来ると思います。もしヒジありで野杁さんと決まったら、僕はやりたくないんですよ。なぜなら全然レベルが違うし、今よりも相手にならないくらい圧倒的に勝てると思うので。でも、K-1ルールだったらトップやと思います。今までで一番強い選手だと思います」と、K-1ルール限定で過去最強の相手だという。ワンキャッチありのルールだと「なお自分が有利になると思います」とも。  海人はホームリングのシュートボクシングのみならず、KNOCK OUT、RISE、RIZINなど様々なリングで戦っている。その全てを背負ってK-1との戦いに臨むつもりはあるのか。 「自分は勝手に背負わせてもらっている立場ですけれど、シュートボクシングのエースとしても、KNOCK OUTのチャンピオンとしても、これからRISEのベルトも獲りに行こうと思っていますし、それも含めて全てを背負ってしっかり勝ちたい。僕の一番の目的は日本の格闘家として世界と戦っていくことなので、そこは後押しにもなりますが満足は出来ていないので、しっかり今回勝ってやっと自分がほんまに日本を背負っているってものが出来ると思っています」と、団体だけでなく野杁戦に勝って日本を背負う立場になりたいと答えた。  そして、この試合で自分の何を一番見てもらいたいかとの質問には「シュートボクシングをもっともっと世界中に知ってもらいたいと思っています。僕やシュートボクシングを知らない人たちにシュートボクシングを知ってもらいたいです。その中にこんなに強い選手がおるんや、というのをしっかり見せたいと思います。ここは圧倒的に勝って圧倒的に倒すことしか考えていません。判定とか1ミリも考えてないですし、シュートボクサーの本物の強さを見せたい思います」と、シュートボクシング愛を語った。
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