【RIZIN】朝倉未来vs.メイウェザーはPPVのみ「脱地上波宣言とは言わないけれど」今後はネット配信がメインに。興行規模は「THE MATCHに匹敵するくらいに」

　2022年6月14日（火）、RIZIN公式YouTubeチャンネルにて記者会見が行われ、9月に日本でプロボクシング5階級制覇フロイド・メイウェザー・ジュニア（アメリカ）と朝倉未来（トライフォース赤坂）が拳を交えることが発表された。日程と会場、ルールは今月中に発表予定。 　会見の第1部はメイウェザーの独壇場となり、第2部で榊原信行RIZIN CEOと朝倉への質疑応答が行われた。 　まず、6月19日に開催を控える『THE MATCH』の前にこの試合の発表をした理由を聞かれると「そこに未来選手もいろんな形で関わって当日も（会場へ）行くと思いますが、何となく格闘技界が（そこで）ピークアウトするかごとくですけれど、格闘技界はこれからも続く。いずれにしても未来とメイウェザーがやるっていうのは、この数カ月ずっと温めてきたカードでようやくこのタイミングで発表できる。それとRIZIN FIGHT PASSというもののローンチのタイミングとも重なったので、THE MATCHの前にまずファンの皆さんにしっかり伝えておく。で、THE MATCHを見た後もまだみんなお楽しみというか、ワクワクドキドキが続くよってことをしっかりファンに伝えられるといいなと思って弾丸で今回ラスベガスまで来たというのが僕の想いです」と、『THE MATCH』が終わった後も格闘技の話題は続くようにしたかったと説明。 　対決が決定した経緯には「元々、コロナの前に『MEGA』っていうイベントをやろうと立ち上げた実行委員会があったんですね。そこでメイウェザー選手との契約をとって、我々はその制作請負いをするという話で。その当時から未来選手にも可能性があるので、と話はしていたんです。コロナがあってMEGAとしての大会開催が難しいということで、その契約を我々が引き継ぐ形になって。去年の年末が終わってようやくコロナが落ち着いてきたくらいから未来には話をして、我々としても世界戦略を持ってRIZINを広めていく上でメイウェザーの知名度、キャリア、圧倒的なパフォーマンスの魅力を活用する。その中で誰がふさわしいかと言うと、未来しかいないんだよね。彼を迎え撃って戦える選手は。で、未来選手に年明けからアプローチして話をしていました。MMAの中でのアイデアも未来にはいくつか年内何をしなくちゃいけないかってテーマがあると思うんだけれど、その中で今回タイミングを決めてここで受けてくれた」と話す。 　未定となっている会場の候補については「大きなアリーナでやりたいと思っています。どういう形にするかは未来とも相談して、今3つくらい候補があがっているので日程と会場を今月…ひょっとしたらTHE MATCHの前に電撃的に決まったりするかもしれないけれど、候補を絞り込んで未来選手とも相談して決めたいと思っています」とし、興行規模は「THE MATCHに匹敵するくらいの規模になったらいいなと思っています。未来とメイウェザーがここで戦う、そのテーマを踏襲したアンダーカードを並べて日本発世界に通用するコンテンツとして作りだせたらいいなと思っているので」と、東京ドーム規模の会場でやりたいとした。 　また、この試合はPPVのみでの放映となるのかと聞かれると「我々としては脱地上波宣言とは言わないですけれど、地上波と上手くコンバインしながら、やっぱり今後の格闘技ビジネスはネット配信の中でのビジネスモデルにするしかないんですね。これはお金が地上波の放映権がついてこれないので。だからボクシングの試合もみんなDAZNに行ったりAmazonプライムに行ったり、そういうのが世界の潮流でどっちかと言うと日本は世界に乗り遅れている。ようやくエムアップさんという野心的なパートナーが見つかったので、我々としては本格的なライブ配信をしてそこでPPVとしてきちっとビジネスとしての収益モデルを立てて、それが選手たちにも還元されていく。そういうことにならないとメイウェザーのように何百億も1試合で稼ぐというのは（できない）。たくさんの人たちにPPVというモデルを使って配信して、その中で売り上げをあげるってモデルが出来ているので、そういう意味では未来選手とメイウェザーの試合は完全にクローズドの中でPPVで見てもらうイベントにしたいと、そう思っています」と、格闘技は地上波から離れてネット配信になっていくとし、朝倉vs.メイウェザーはPPVのみで配信すると語った。